二次障害とは、発達障害への対応が不十分だったために生じるつらい症状のこと。
発達障害の特性をもつ子は、例えば
・コミュニケーションがうまくとれない
・マイペースすぎて集団行動が苦手
・会話がかみ合わない
・じっとできず動き回る
・流ちょうに話せるのに、読み書きができない
などの理由で、周囲から「ワガママだ」と非難されたり叱られたりする機会が多く、
自尊感情(自己肯定感)が低くなりがちです。
そのために、
・不眠や頭痛などの不調
・情緒不安定
・うつ病
・ひきこもり
・不登校
・家庭内暴力
・自傷行為(自分の頭を壁に打ち付けたり、体をかきむしったりする)
などという症状が出て苦しむお子さんがとても多いのです。
発達障害はその子が持ってうまれた一次的な障害。
障害というより特性。個性とも言えると私は思っていますが、
その発達障害の特性を見過ごされたり、
見て見ぬふりをされ続けて
何年も理解されずに育つなかで、
二次的な問題が引き起こされるリスクが高まるということです。
だから、もし今、あなたがお子さんに対して少しでも心配なことがあれば、
幼稚園や学校、行政の子育て支援機関などで相談することを強くおすすめします。
相談した結果、必要であれば発達検査を受けることを提案されるかもしれません。
発達検査を受けることになれば、
お子さんの得意なところと苦手なところが把握できるようになり、
お子さんが何に悩み、困っているかを知る手立てになります。
発達検査を受けなかったとしても、実際にいまお子さんが困っていることに対するアドバイスなどはしてもらえるでしょうし、
お母さんがひとりで悩まず、お住いの地域で利用できる所で相談してみてくださいね。
ちなみに、息子が4歳の時に自閉症スペクトラムと診断されたとき、
わたしは、当時入手できた発達障害に関する書籍を
かたっぱしから取り寄せて読みました。
そして、読んだほぼすべての書籍に
二次障害に関することが書かれていたため、
「二次障害にならないために、最優先すべきは息子のメンタルを守ること」
がとても大切なことなんだとわかり、
私は、早い段階から
「息子のメンタルを守る」ということを
子育ての最優先事項にして育てました。
そのため、小学校1年生のときにドイツからイギリスへと
外国間で転校することになった時には、
当時の検査では知的には大きな遅れはなかったのですが、
環境の変化というストレスを考慮し、学校側との協議をへて
ロンドン日本人学校の特別支援学級へ転入させてもらい、
勉強面よりも心を守ることを優先して育てました。
「どうして普通学級にしないの?」
「〇〇くんだったら普通学級でも大丈夫じゃない?」
と、周囲から時々言われましたが、
当時の私や夫は、この判断に迷いはありませんでしたし、
我が家の場合は、この判断でよかったと思っています。
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