お子さんのためにもまずは
お母さんの心身の健康を整えましょう。



思いどおりにならない

お子さんに振り回される日の連続で

ヘトヘトにお疲れの親御さんへ。

 

親であるあなたのメンタルは大丈夫ですか?

あなたのつらい気持ちを、誰かに共感してもらえていますか?

 

 

わが子のためにと頑張って

あっという間に1日が終わり、

 

自分のことはいつも後回し。

 

きっとお疲れが溜まっていることでしょう。

 

大丈夫ですか?

眠れていますか?

 

ご家族や、身近な人に助けてもらったり、

自分の手に負えない問題は

専門家に相談して、適切にサポートしてもらえているなら

良いのですが…。

 

もし、あなたがたった一人で

育てにくいお子さんを

必死で育てているなら、

 

あなたの心と身体が心配です。

 

あなたの心と体が壊れないために、

 

身近な信頼できる人や、

行政や医療の相談サービスででも

誰かにあなたの辛い気持ちを

聴いてもらって、

気持ちを落ち着かせて、休んでくださいね。

 

 

 

実は私もかつて、同じような経験をしました。

 

今から16年くらい前、

駐在妻としてドイツでワンオペ育児をしていた私は

環境に適応できず大パニックを起こして

自閉症の特徴といわれる症状を

すべて出して苦しんでいる4歳の息子を抱え、

夜も眠れないくらい悩み苦しんでいました。

 

でも、現地のドイツ人小児科で相談をしても、

通訳を介しての診察には限界があり、

正確な診断を下すことが難しいと言われ、

 

途方に暮れた私は、

自ら実家のある大阪の病院に国際電話をかけて問い合わせたり、

ドイツでの伝手を頼って紹介状を書いてもらったりして

2つの医療機関での診察予約をし、

緊急帰国しました。

 

帰国後、

一つの医療機関では「自閉症スペクトラム障害」と診断され、

もう一つの医療機関では小児言語科で言語発達の遅れを指摘され、それぞれ一時帰国時には継続的にフォローアップをしてもらえることになりました。

 

 

と、ここまででも十分フラフラだった私でしたが、さらに

 

・自閉症という診断名が付いたことと、

・障害があると気づかずドイツに連れて行ったせいで息子を苦しませてしまったこと、

・息子の将来への不安

 

など、新たに突き付けられた厳しい事実、湧きあがる絶望的な感情をコントロールできなくなり、精神的に極限まで追い込まれていきました。

 

 

それでも、息子のためにと必死な私は

疲れていることにさえ気づかずに、

一時帰国中にできることをと毎日、

無我夢中で駆けずり回っていました。

 

 

そんな私の様子を見ていた私の弟が、

 

「姉ちゃん、このままだと倒れるよ。

一度、精神科に行ったほうが良いと思う。

 

○○(息子)は、サポートを受けていけばそれなりに育っていくだろうけど、

 

その前に、姉ちゃんが壊れてしまっては

元も子も無いよ。

 

まずは自分自身を立て直せ!」

 

と言って、精神科クリニックを紹介してくれて、

 

わたしは、その弟の言葉のおかげでようやく

「あ、私はいま、かなりヤバイ状態なんだ」

 

と我に返り、弟に付き添ってもらって

大阪市内の或る精神科クリニックを訪れ

診察の結果、

不安神経症(全般性不安障害)と診断されたのでした。

その後すぐ治療をしたおかげで早期にメンタルを立て直するこができ、

通算7年5か月の海外駐在生活を、元気に乗り切ることができました。

 

 

 

16年前、もし、あのタイミングで

緊急帰国をしていなかったとしても

息子はパニックを起こしながらも、周囲に助けてもらいながら

それなりに環境に慣れて、落ち着いたかもしれません。

 

でも、私はあのままドイツで暮らしていたら

メンタルが壊れて、取り返しがつかないことになっていたのは間違いありません。

 

それくらい、育てにくい発達障害児を海外で育てるということは過酷なことだったな…と、

いま思い返しても胸が締め付けられるような、苦しい感覚が湧きあがります。

 

 

「ヨーロッパで駐在生活なんて、うらやましい」

などと、よく言われましたが、

実際には、このような過酷な毎日をどうにか生き抜く

サバイバルな毎日でした。

 

 

だからこそ私は、

発達障害の特性のあるお子さんを育てているお母さんをみかけると

笑顔の裏側で辛い思いをひた隠しにして、

じつは一人のときは泣いているのではないかな。

メンタルは大丈夫かな?と、とても心配になるのです。

 

お子さんの幸せのためにも、まずはお母さんが壊れてしまわないように

気を付けてくださいね。

 

 

 

発達障害の特性をもつお子さんの育児にお悩みのお母さん専門

出口はこっち個別相談をしています。

 

お母さんが心身すこやかでいることが何より大切だと考えています。

現時点での具体的な悩み、将来への不安など、こんがらがった頭の中を

すっきりと整理してみたいかた向き。秘密厳守。