今川別館 株式通信
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第27回 預金はインフレに弱い

「預金はインフレに弱い」
↑これがウソだと言っている人がいました。
https://www.toyokeizai.net/money/investment/deta

論旨は
・「預金はインフレに弱い」は投資信託ならびに変額年金保険を売り込むための口上だ。
・今まで殆どの局面で変動金利はインフレ率を上回るようになってきている。
・いまは超低金利だが、物価も上がっていないのだから問題ない。

↑わたしもそうだと思います。
ただ、理論上は定期預金や固定利率債券はインフレに弱いことに間違いはないのだから、こんなことを声高に叫んでも意味がないと思っています。

投資信託や変額年金保険などは証券会社・ファンドマネージャーや保険会社にとって都合のいい商品です。
なので手数料や信託報酬を個人からふんだくる為の口実にされてきたのであればそんな言葉に引っかかってはダメですが、別に変動金利の預金がインフレに弱いなど誰も言っていないはずです。

この、角川さんがずるいのは「預金はインフレに弱いわけではない」としか言っていないところです。
こんなのは当たり前なんです。
しかし預金がインフレに強いわけでもないのです。
インフレを気にするなら、投資信託や変額年金保険など買わないで、素直に株式や貴金属・コモデティに投資すればいいのです。
しかし今や日本は世界で一番インフレの心配が要らない国です。
ここ数年ずっと超低金利なので、一般人は誰しも「こんなしけた金利で銀行に預けるよりは少しでもいい利回りが欲しい」と考えるはずで、インフレのことなど気にしていないでしょう。

第26回 ラリート分配金減額

ラサール・グローバルREITの分配金は相当の利回りです。
毎月分配型で月80円、基準価額が4800円くらいなので年20%とかでした。

このたび、そのラリートの分配金が 80円→70円に減額されました。
わたしは前に書いたように、ラリートも全部解約してしまったのですが、 分配金が下がっても依然として基準価額は上昇していますね。

判断をミスったかなと思っていますが、一応基準価額&2回ほど受け取った分配金で12-3%ほど利益をもらえているのでOKとします。

外貨資産を運用するからこの円高局面だったら基準価額がガンガン下がると思っていたのですが、それよりもREITの売買運用成果が良いのかもしれません。

みなさんは積極的に勝負されていますか?
今川館はしばらく様子見です。

第25回 20歳からの投信による資産形成をした人のいま

新幹線氏による20歳からの投信による資産形成 というブログがあります。
この方は2007年5月に成人され、投資信託によって資産形成を行っているそうです。
ブログでは自身のパフォーマンスを公開されているのですが、具体的な勝敗がよく判らない記載となっています。

例えばこの記事 のように、保有資産の割合と騰落率しか公開していないのではっきりとした数字が判りません。

そこで、新幹線氏がどれだけ勝って(負けて)いるのか勝手ながら推測してみることにしました。

目次

勝敗状況の推定

データは上記2009年8月4日の公開ポートフォリオを使います。
また、以下を前提にします。
  1. 投資信託の分配金と債券の利息は除外する(データが示されていない為)。
  2. 例えば日本株のファンドを3銘柄保有している場合、保有割合が判らないので騰落率は単純に平均値を取ることにする。
  3. 騰落率の記載されていないものは不変とみなす。

結果、以下のようになりました。
項目 総資産に対する割合 騰落率

パフォーマンス 簿価に対する時価 総資産を100とした場合の時価
日本株 15.00% -44.60% -41.76% -46.79% -44.38% 55.62% 8.3425
世界株 31.40% -47.18% -46.84% -45.19% -46.40% 53.60% 16.82935333
日本債券 25.90%



100% 25.9
世界債券 20.60% -9.82% -17.14%
-13.48% 86.52% 17.82312
日本REIT 1.40%



100% 1.4
世界REIT 2.60%



100% 2.6
コモディティ 3.20%



100% 3.2
合計 100%



85.10% 76.09497333

「総資産を100とした場合の時価」の「合計」の欄を見ると、約76です。
もし新幹線氏が100万円を元手にしていたら、現在76万円の評価額となっていることになります。

殖やす為の運用において投資信託は有効なのか

2年3ヶ月ほどで24%のマイナスはここ数年の相場を見ると悪くはないと思いますが、やはり結果として含み損を抱えているということが悔やまれます。
確か金融日記 の人が言っていたと思うのですが、資産三分法は保有資産を守る分には有効ですが、殖やす場合は有効とはいえません。
わたしもそう考えています。
つまり、新幹線氏がこれから長期で資産を殖やすことを考えて投資しているのであれば投資信託を、しかも複数の銘柄・投資対象に分散してしまうのは得策ではありません。

わたしは分散投資を否定しているわけではありませんが、同じ投資対象の中で複数の投資信託を買うことや、投資対象を分散することは殖やす上では却って足を引っ張ると考えます。
第1に、同じ投資対象の投資信託を複数銘柄保有することについてですが、それぞれのファンドが購入している個別銘柄に重複がない・少ないのであればいいですが、そうでなければどれか一つに絞って構わないはずです。
むしろ、自分が最も運用がうまいと思ったファンドに集中投資すべきです。
第2に、投資対象を分散することですが、個々の金融商品は景気や為替によって有利不利があるので、同時に分散してしまうとそれぞれが稼いだ含み益を他が食いつぶす可能性が高いと考えています。

22歳に守りの運用が適切だろうか

新幹線氏の発言を見ると、「リバランス」という言葉があります。
現在株式が負のパフォーマンスを出しているから、ここの配分を増やそうとしておられるようです。
リバランスとはこのように、資産の全体的な大きさを守ることを言います。
これはこれで妥当なやり方ですが、果たして現在22歳くらいの新幹線氏が行うべき手法として適当なのでしょうか。

わたしは新幹線氏より少し年上ですが、いわゆる「殖やすお金」と「守るお金」を分けて運用しています。
「守るお金」に相当する部分は預金や債券に充当し、基本放置していますが、「殖やすお金」は株の個別銘柄や、ラリートのようないつ高額分配金が減らされるか判らないようなギャンブル要素の強い投資信託につぎ込んでいます。
「守るお金」に関しては基本的に発行体を信じて待つくらいしかしていません。
しかし「殖やすお金」は安易に投資信託の分散能力を利用せず、自分で銘柄選別をしています。

原則として、期待リターンが同じ銘柄が複数あるのであれば、分散すればするほど有利です。
例えば期待リターンがPで一定の株式がQ銘柄存在するなら、Q銘柄すべてに同等の割合で投資した方が圧倒的にリスクは下がります。
くじ引きで当たりを引き続けるのも難しいですが、はずれを引き続けるのもやはり難しいのです。

判りにくい話と思うので詳しく説明します。
ここでは「リターン」を最終的に帰ってくるお金の金額、「リスク」をリターンのぶれ幅とします。
そして自分が目星をつけている銘柄が以下の通りだとすると、全銘柄同額ずつに分けて買った方がリターンが安定します。
銘柄 リターンMIN リターンMAX MIN-MAXを踏まえて大体このくらいに収束する目安
A -10% +50% +30%
B -30% +80% +30%
C -60% +120% +30%

「MIN-MAXを踏まえて大体このくらいに収束する目安」と言っているやつが期待リターンです。
期待リターン+30%を目標にしているなら、A・B・Cのどれかを買うより、全部買った方が目標達成の確率が高くなります。
逆に、もっと儲けたいのであれば銘柄AかCの配分を増やすことになるでしょう。

しかし投資信託はファンドマネージャーに銘柄選定を委ねてしまうので、期待リターンを自分で一定に保つことができません。
つまり、ファンドマネージャーとわたしやあなたではリターン・リスクの見積もりが違う可能性があるのです。
言い換えれば、期待リターンの算定は算定者や算定基準によってまちまちだということです。
ファンドマネージャーに絶対的な信頼が置けないなら、自分の能力の範囲内でリスク管理をする方をわたしは選びます。

長期運用する上での投資信託

投資信託を手数料や信託報酬の面から否定する論がありますが、わたしはあまり好きではありませんし、さして正しくもないと感じています。
むしろ日本の投資信託に関しては運用年数の長いファンドが少なく、証券会社は新発ファンドを盛んに推す営業を行うので余計ファンドの息が短いという点から否定的な感情を覚えます。
安易に投資信託を購入するよりは、自分で銘柄選別をしてそこそこ分散投資すれば十分だとわたしは考えています。

新幹線氏の資産額が公開されていないのでこれは単なる推測に過ぎませんが、投資信託で運用されている理由として一番大きいのは資本の額があまり大きくないということなのではないでしょうか。
投入できるお金が少ないと、原則的に所定の単元ずつしか買えない個別銘柄を複数保有することは難しくなります。
しかも同等の割合で保有するとなるとなおさらです。
例えば、100万円しか持っていないのに、購入したい銘柄が最低でも100万円かかるのであればもはや分散の余地がありません。
そして、2銘柄買いたくてそれぞれ60万円だったらやはり分散投資できません。
投資信託の場合は小口の購入が可能なので、買いやすいという面があります。これが最も大きな理由なのではないかと思います。

投資信託で長期で運用する場合、分配金を再投資に回せるファンドであれば悪くないと思います。
分配金の扱いには現金で受け取るものと、税引き後の金額に相当する分だけ口数が増えるものがあります。
口数が増えるようにしておけば現在基準価額の含み損を抱えていても、将来上昇すれば口数増加分だけ余計に儲かります。
更に、分配金の分だけ増えた口数を元に次の分配金が算出される、つまり複利運用にもなるのでいいと思います。

逆に、分配金を出さないファンドにはどうも抵抗があります。
この場合、そのファンドを購入するメリットは税金を解約時に一度だけ払えばいいことと広範に分散投資されていることにとどまるからです。
これは実際に基準価額が暴落したときに何の手当てもしてくれません。

よく、分配金を出せば基準価額の元となるファンドそのものの資産が減少するのだから、無分配金の方がいいと言って分配金型の投資信託を批判する人がいます。
しかし、これだと結局毎年右肩上がりで基準価額が上がっていってくれないと儲からないのです。
途中で大きく下落したとき、何の手当てもないことになり、結局自分でリスク管理しながら売買した方がよかったなどということになりかねません。
いずれにせよ、殖やすことを狙って投資信託で運用するのは妥当でないと考えています。
いや、言い方を変えましょうか。
たとえ投資信託であっても右肩上がりで殖えていくような運用をしなければならないことに変わりはなく、一度購入したら後世安泰なわけではないということです。

「長期投資」という言葉の魔力

まだ22歳くらいであれば、もっとリスクを取って勝負に出ればいいと思うのですが。
最悪なのは、長期分散投資で少しずつ稼いできた利益を、何らかの経済・金融のアクシデントで一気に吹き飛ばされることです。
儲けたいのであれば個別銘柄で勝負すればいいし、損をしたくないならインフレリスクに備えながら債券で運用した方が理に適っています。
長期投資のスタンスを貫くなら、常に右肩上がりになるよう運用手法を改良していく必要があります。

分散投資で重要なのは銘柄や投資対象の分散だけでなく、時期の分散です。
これらをいくら分散したとしても、バブルの時期にまとめて購入してしまえば高値掴みして負ける確率の方が高いです。
そして、ひたすら買い増しの方針も負ける確率を高めます。

例えば、新幹線氏の保有銘柄である「ニッセイTOPIXオープン」はその名の通り、TOPIX連動インデックス投信です。
しかし-44.60%と、大幅な含み損を抱えています。
これは購入した2007年が日本株が好調な時期だった為です。見事に高値掴みしてしまったのです。
他、「インデックスファンド225」と「まめ株」も4割以上の含み損です。
これがもしドルコスト平均法をずっと続けてきたならば、もっと含み損は小さいはずです。
その理由は以下の通りです。

2007年半ばから2009年の春までのTOPIXのチャート はきれいな下降トレンドになっています。
そして夏にかけて戻りの上昇を見せている形です。
これを見ると、ドルコスト平均法を使った場合の平均単価は1300円くらいになり、現在の時価940円は平均単価の約72%になります。
つまり、ドルコスト平均法を継続していた場合、含み損は28%にとどまるはずなのです。
しかしそれを上回る含み損が出ているので、ドルコスト平均法を使わず投資開始初期にまとめて購入したか、既に継続購入を終えていると考えられます。

基本的に上記3銘柄ともに日本株のインデックスファンド(ないしそれに類似)のものなので、TOPIXと似た傾向が見られるはずです。
よって上記3銘柄を同時期に・資本の多くをつぎ込んで購入したと考えられます。
だとしたら、4割以上も下落するまでこれらの銘柄を保有し続けたというのが不思議です。
なぜロスカットしなかったのでしょうか。

長期投資を「損切りや利確の否定」と考える人はいないでしょうが、「長期投資」という言葉がそのように思考停止を誘発する魔力を帯びています。
恐ろしいものです。

第24回 全部処分しました

久しく更新していませんが、今日保有している株と投資信託を全部処分しました。

思ったほど儲からなかったです。
株は74万円投資して純利益が63万円でした。
投資信託はまだ解約が済んでいないのですが50万円位投資して5-6万円くらいの純利益でしょう。

なぜ現金化したかというと、この頃心境の変化があったからです。
今のやり方だといつまで経ってもキヨサキの言う「経済的自由」が得られそうにありません。
それと、このままじっとしているよりも効率的に儲けられる自信があるということもあります。

ここ数日、株と投資信託を一度現金化してしまうことは決めていたのですが、これから回収した現金をどう運用するか悩んでいました。
今も答えは出ていません。
分配金の多い投資信託を購入してほったらかしにしておくとか、割安な株を探して購入するとか考えたのですが、結局いまは答えが出ませんでした。

「それならば現状のままにしておけばいいじゃないか」
というのももっともなのですが、そうすると今後素早く動くことが出来なくなってしまいます。
自民党が下野した後に相場が上昇する可能性は高いと思っています。
しかし、いまの「ばらまき」を止めてしまったときにまた下落するだろうとも思っています。
結局自民党下野というイベントによって相場がどう動くか様子を見るしかないのです。
お金を自由にしておいて、イベント発生後に柔軟な意思決定と迅速な行動が出来るようにしておきたいと考えました。

それにしても、勤労所得の呪縛から本当に自由になれないものですね。
勤労所得に束縛される限り、わたしの人生に自由はありません。

第23回 2番底を打ったのか?

ようやく日経平均が再び回復してきました。
蒸発してしまった株の含み益も少しずつですが回復しつつあります。

また、直近の強い下落局面の中でわたしは投資信託を幾らか買い集めていたのですが、それらも手数料分を含めてわずかに含み益が出てくれています。
ちなみに、購入した投資信託はグロソブではありません。
グロソブは欲しいのですが、ちょっと振り分けるお金がないので今は我慢しています。
円高が急激に進んでグロソブの基準価額の下降圧力に強く働いてくれていたのでとっても悔しいです。

前に書いたように、今は自分の運用手法の見直しをしています。
自分が経験を通じて考えてきたことなので全否定をする気にはなれませんが、それでも結構改善点はあるように思われます。

目下、一番の見直しポイントは「今まで何度も大もうけするチャンスを逃してきている」点です。
わたしの消極的な勝負の仕方が祟って、悔しい思いを何度もしてきています。
思い出すと、そうした儲け損ねで悔しい思いをしてきたときは大抵過度に臆病なときでした。
こうしたメンタル面を大いに考え直す必要があるのではないかと最近思います。

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