☆☆アルゼンチン対アメリカ – キュレーションの処方箋 2024/12/20

Argentina vs. USA – a prescription for curation – The Final Wakeup Call – English

2024/12/20

 

アルゼンチン対アメリカ – キュレーションの処方箋
 

間違った薬

医師が呼ばれ、患者の容態は重かったものの命に別状はなかった。医師らは全員一致で、病気の原因は多額の借金だと診断し、血液経済の回復ではなく再構築を勧めた。

そこにペロン神父がやって来たが、彼は医師を信じなかった。そこで彼は自分の専門医チームを呼び、彼らの診断は、この患者を素早く回復させ、蘇生させるには、法定通貨による強力な血液注入だけが最善の治療法であるというものだった。

これらの専門医は、少数のよく訓練された論理的な医師の意見に反して、ペソという名の間違った薬を患者に処方し、投与した。

納税者のお金の注入により、すでに出血している患者の体内に数兆ペソが注ぎ込まれ、患者の救済が保証され、支払いシステムの崩壊が回避された。そうでなければ、真剣に検討されていたように不況を引き起こしていただろう。

アルゼンチンはかつて世界で最も裕福な国の一つだった。

昔、1800 年代が終わりに近づき、世界が革新と楽観主義に満ちた 20 世紀へと移行したとき、米国を除けば、アルゼンチンほど賞賛され、羨望の的となった国はおそらく地球上にはどこにもなかったでしょう。

実際、1800 年代後半から 1900 年代初頭の米国と同様に、アルゼンチンにはこのチャンスの地でより良い生活を求める世界中からの移民が溢れていました。

アルゼンチンはすでに豊かな国でした。そして、急速に豊かになり、経済成長は米国を上回りました。

1900 年までに、アルゼンチンの経済はラテンアメリカの他の国々を合わせたよりも大きく、西ヨーロッパ全体を合わせたのとほぼ同じ規模になりました。上昇する以外に道はないように思えました。

また、淡水から世界で最も肥沃な土壌、膨大な石油とガスの埋蔵量まで、天然資源も豊富でした。アルゼンチンを止めることはできなかったはずです。今でもそうです。

アルゼンチンは世界最大のシェール埋蔵量を有し、過去 5 年間で生産量が 4 倍になりました。

そのような富の可能性を台無しにするには、本当に一生懸命働かなければなりません。そして、彼らはそれをやりました。

愚かな中央集権化


20 世紀の大半、アルゼンチンは深刻な経済衰退に陥り、数十年にわたってその状態が続いた。その主な原因は、腐敗した、過剰で、とんでもなく無責任な政府支出と愚かな中央計画だった。

ハイパーインフレが始まり、銀行システムは崩壊し、経済は長期にわたる不況に陥った。

1900 年代初頭の黄金時代以来、初の予算黒字

チェーンソーを振り回す新大統領ハビエル・ミレイは昨年権力を握ったとき、すべてを変えると約束した。そして今のところ、その結果に異論を唱えるのは難しい。

今年、ミレイはアルゼンチンが財政黒字を達成したと発表した。1900年代初期の黄金期以来初の黒字だ。

これは偶然ではない。ミレイは政府部門全体を廃止し、大臣を解雇し、政府の規模と範囲を大幅に縮小した。

ミレイは発表の中で、国家債務を膨らませて巨額の赤字を出した前任者を「財政の堕落者」と呼び、遠慮はしなかった。もちろん、これらの赤字の大部分はアルゼンチン中央銀行によって賄われており、中央銀行はすべての紙幣を印刷してインフレを引き起こした。

ミレイは、昨年だけでも前任者がアルゼンチンのGDPの約13％に相当する紙幣を印刷したと述べた。まあ、GDPの13%を印刷することが財政退廃とみなされるなら、米国の連邦準備制度理事会は同じことを2度犯していることになる。

• 1回目は2009年の世界金融危機のときだった。当時のベン・バーナンキ議長の下、連邦準備制度理事会はウォール街の大手銀行を救済するために、GDPの約15％に相当する数兆ドルの新たなお金を発行した。

• 2回目は2020年と2021年のパンデミックのときで、連邦準備制度理事会はGDPの約14％を印刷した。

この無謀な紙幣増刷は、米国で歴史的なインフレを引き起こしただけでなく、連邦準備制度自体にも大きな問題を引き起こしました。連邦準備制度は現在、ひどく絶望的な破産状態にあります。

これは突飛な陰謀説ではなく、連邦準備制度自身の財務諸表から直接得られた事実です。




これが起こった経緯です

2008年まで遡り、特に2020年から2021年のパンデミックの間、FRBは何兆ドルもの資金を創出し、その資金を使って国債を購入しました。同時に、金利をゼロに引き下げました。その結果、FRBは現在、史上最低の利回りで何兆ドルもの国債を保有しています。

しかし、2022年に彼らは突然方針を転換し、金利を0%から5%以上に急激に引き上げました。

債券について理解しておくべきことが1つあるとすれば、金利が上昇すると債券価格が下落するということです。そのため、FRBが金利を引き上げると、債券ポートフォリオの価値も急落しました。そして、「急落」というのは、かなり丁寧な言い方です。

現状では、FRBはパンデミック中に購入したすべての債券で8,184億ドルの純未実現損失に直面しており、これはFRBが保有する440億ドルの株式よりもはるかに大きいものです。

FRB自身の財務諸表によると、FRBは文字通り支払い不能です。

実際、ほぼ1兆ドルのFRBは、世界史上最も支払い不能な銀行です。




財政悪化について話しましょう

今、FRBには選択肢がわずかしかない。
 

• 1つは、問題を無視すること。世界最大かつシステム上最も重要な中央銀行の破綻は大したことではないと偽り続けること。
• 2つは、救済を求めること。頭を下げて財務省に訴えること。

問題は、財務省にお金がないことだ。実際、米国政府はすでに年間2兆ドルの支出超過をし​​ており、そのお金の大半をFRBから借り入れなければならない。

したがって、救済措置にはFRBが紙幣を印刷し、それを財務省に貸し付け、財務省がそれをFRBに貸し返す必要がある。奇妙な話だ。


 

• 3番目の方法は金利を下げることだ。

金利が下がれば、FRBの債券ポートフォリオの価値が上がり、FRBの1兆ドル近い支払い不能が軽減される。しかし、金利を下げるとインフレがさらに進むだけだ。

インフレはすでにじわじわと戻ってきている。先週の最新レポートでは、インフレ率が上昇し、今後も上昇し続ける兆候が見られた。しかし、FRBは来週も金利を引き下げるとほぼ約束している。

明らかなのは、FRBがインフレを抑制し、健全な通貨を維持する責任を放棄していることだ。その代わりに、インフレによって破産から脱出しようとしている。その結果は？

• 米ドルを使用するすべての人が、インフレ率の上昇を通じて連邦準備制度理事会を救済することになる。

​​だからこそ、金や銀などの実物資産は優れたインフレヘッジであり、非常に理にかなっている。特に、非常に多くの高品質の実物資産生産者が途方もなく低い評価額で売られている状況ではなおさらだ。

これらすべては、ハビエル・ヘラルド・ミレイがアルゼンチンに大勝利をもたらしたのとは対照的だ。アルゼンチンは既に公共支出削減による不況から脱却し、現在劇的な3.9%の成長を遂げている。

同国の株式市場は今年174%上昇している。月間インフレ率は25%から3%未満に低下した。

まずはエルサルバドル、次はアルゼンチン。ここでは、勇敢な右翼指導者たちが進歩的なエリートたちが「できない」と言うことを実行し、それぞれが自国の経済財政を即座に劇的に改善している。

よく考えて、あなた自身の結論を導き出してください!

ハビエル・ヘラルド・ミレイ (1970年10月22日生まれ) はアルゼンチンの経済学者、政治家。2023年からアルゼンチン大統領。

President of Argentina - Wikipedia

• アルゼンチン大統領（スペイン語：Presidente de Argentina、正式にはアルゼンチン国民大統領 スペイン語：Presidente de la Nación Argentina）は、アルゼンチンの国家元首であり、政府の長でもある。国家憲法の下では、大統領は連邦政府の最高責任者であり、軍の最高司令官でもある。
  
  アルゼンチンの歴史を通じて、国家元首の職位は、その名称だけでなく、その特徴や権限においても多くの変化を遂げてきた。現大統領ハビエル・ミレイは、2023年12月10日に就任宣誓した。彼はアルベルト・フェルナンデスの後任となった。
  
  アルゼンチン憲法は、いくつかの憲法改正とともに、大統領の要件、権限、責任、任期、選挙方法を定めている。

 

Javier Milei - Wikipedia

• ハビエル・ヘラルド・ミレイ[b]（1970年10月22日生まれ）は、2023年からアルゼンチン大統領を務めているアルゼンチンの経済学者および政治家である。彼は大学の講義で教鞭をとり、経済と政治のさまざまな側面について執筆し、このテーマに関するラジオ番組の司会も務めている。ミレイの見解は、アルゼンチンの主流政治の中で際立っている。
  
  2021年11月、ミレイはアルゼンチン下院議員に選出され、ブエノスアイレス市を代表してラ・リベルタッド・アバンサを選出した。国会議員として、彼は立法活動を投票に限定し、代わりにアルゼンチンの政治エリートと見なす人々とその高額な政府支出の傾向を批判することに焦点を当てた。ミレイは増税しないと誓い、国会議員の給与を毎月の抽選で寄付した。彼は、2023年の総選挙の第2回投票で現職の経済大臣セルジオ・マッサを破り、アルゼンチンの通貨危機が進行中である原因はペロン主義の思想的支配にあるとする政策を掲げて大統領の座を獲得した。
  
  ミレイは、派手な性格、独特のスタイル、そしてキャッチフレーズ「自由万歳、みんな！」を含む強力なメディアプレゼンスで知られている。[c] 彼は政治的には、ミニマリストとアナルコ・キャピタリストの原則に特に沿う、自由放任主義経済を支持する右翼ポピュリストおよび右翼リバタリアンと評されている。ミレイは、国の財政政策と構造政策の包括的な見直しを提案している。社会問題に関しては、中絶と安楽死に反対し、民間人の銃器所有を支持している。また、麻薬政策、性労働、同性結婚に関する選択の自由も支持している。外交政策では、米国、英国、イスラエルとの緊密な関係を主張し、ロシアのウクライナ侵攻への対応としてウクライナを支援する。
  
  生い立ちと教育
  ハビエル・ヘラルド・ミレイは、1970年10月22日にブエノスアイレスのパレルモで、ノルベルト・ミレイとアリシア・ルチッチの子として生まれた。彼はビジャ・デヴォトの近所で育ち、後にサエンス・ペーニャ地区に引っ越した。[アリシアは主婦として働き、ノルベルトはバスの運転手で、後に成功したビジネスマンになった。 ミレイは父方のイタリア系で、南イタリアのカラブリア地方のコゼンツァとロッサーノの自治体の間にルーツをたどる。 彼の祖父、フランチェスコ・「チッチョ」・ミレイは、1926年にカラブリアからアルゼンチンに移住した。母方の祖先はクロアチア人とイタリア人（イタリア中部のマルケ州サン・セヴェリーノ市在住）である。クロアチア人の母方の祖父ニコラス・マリアーノ・ルチッチ・ボシコビッチを通じて、ウルグアイのテレビ司会者ロドリゴ・ルシッチ[es]と親戚関係にあり、ルシッチによると、祖父母はクロアチアからアルゼンチンに移住したという。さらに、ミレイは2024年に、彼の人生に大きな影響を与えた祖父が、彼が母系のユダヤ人であることを知ったと明かした。彼の母方の祖父は、亡くなる直前にラビだった。ミレイによると、彼の両親は彼を殴打し、暴言を吐いたため、彼は10年間両親と口をきかなかっ。彼は両親を死んだものとみなしていた。彼は母方の祖母と妹のカリーに支えられており、2人とは親しい関係にあり、彼女を「ボス」と呼んでいる。
  
  ハビエル・ミレイはカトリック系の学校に通い、カルデナル・コペロ中学校も通った。学校では、感情を爆発させたり攻撃的なレトリックを使ったりするため、エル・ロコ（「狂人」）というあだ名がつけられた。10代後半から成人初期にかけて、ミレイは主にローリング・ストーンズのカバー曲を演奏するカバーバンド、エベレストで歌っていた。また、1989年までチャカリタ・ジュニアーズのゴールキーパーを務めた。アルゼンチンがハイパーインフレに見舞われたとき、彼は経済学の道に進むことを決意した。
  
  アルゼンチンの為替レートの崩壊により、ミレイは1980年代初頭に経済学に興味を持つようになった。ミレイは経済学入門と需要と供給の法則を学んだが、これは進行中のハイパーインフレとは相容れないと考えた。彼はスーパーマーケットで人々が「商品の上に身を投げ出している」のを見て、それを理解するために経済学をより詳しく学び始めたという。 ミレイは私立のベルグラーノ大学で経済学の学位（修士号）を取得し、経済社会開発研究所と私立のトルクアト・ディ・テッラ大学で2つの修士号を取得した。