「感謝の目つき」というお話です。
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今の暮らしでもそうでしょうが、江戸の時代でも目は口ほどにモノを言い、わけても、「ありがとう」の感謝の気持ちは、自ずと目に表れ、その心が伝わるというものです。
誰かに世話になったとき、ありがとうの言葉以上に、気持ちが伝わると言われているのが、『感謝の目つき』です。
とくに年下の者や使用人など、頼みやすかったり、当然のように言いつけやすい人に、何かをしてもらったときなどに、「ありがとう」と言葉に出さなくても、目で感謝の気持ちを表す(表情)と、相手も嬉しい気持ちになるものです。
店の主人やまとめ役の人など、どんなに偉い人でも何かをしてもらったときに、横柄な態度のままで、やってくれるのは当たり前の当たり前、という顔をしていると、その人は最低とされました。
江戸の町では、初めての町へ行ったときなども、「みなさまの道を通らせていただく」という気持ちで、すれ違う人に『感謝の目つき』をしたといいます。
これを力のある商人ほど心がけていたのです。
で、この心構えがあれば気持ちのよい人間関係が築ける、それは間違いなしでした。
思いやりの心 江戸しぐさ
池田 葉子(著, 編集, イラスト)越川 禮子(監修)
マガジンハウス
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目つき、顔つきは、言葉以上に相手に伝わるものだと思います。
16代アメリカ合衆国大統領“エイブラハム・リンカーン”さんは、ある重要なポストを決めるときに、
「○○さんを内閣に入れたらどうですか?」と進言されました。
その時リンカーンさんは、
「俺は○○さんの顔が嫌いだ」と言い放ちます。
○○さんを進めた人は、
「しかし大統領、あの人の顔の責任は、あの人にはない」と反論します。
それを聞いたリンカーンさんは、
「40歳過ぎたら男は自分の顔に責任がある」と返したそうです。
【いい顔になるための顔訓13か条】というものがあります。
1、自分の顔を好きになろう。
2、 顔は見られることによって美しくなる。
3、顔はほめられることによって美しくなる。
4、人と違う顔の特徴は、自分の個性(チャームポイント)と思おう。
5、コンプレックスは自分が気にしなければ、他人も気づかない。
6、眉間にシワを寄せると、胃にも同じシワができる。
7、目と目の間を広げよう。そうすれば人生の視界も広がる。
8、口と歯をきれいにして、心おきなく笑おう。
9、左右対称の表情作りを心がけよう。
10、美しいシワと美しいハゲを人生の誇りとしよう。
11、人生の三分の一は眠り。寝る前にいい顔をしよう。
12、楽しい顔をしていると、心も楽しくなる。人生も楽しくなる。
13、いい顔、悪い顔は人から人へ伝わる。
良くも悪くも「心」の中で思ったことは、目や顔や表情に出て、相手に伝わるものです。
良い心、良い想いを抱き、良い表情をしていきたいですね♪
※魂が震える話より