米財務省の利回り低下、失業保険申請統計が景気減速を示唆
World Nation News Desk
2023/6/8
by Herbert Lash
［ニューヨーク ６月８日 ロイター］ - 先週、米国人の新規失業保険申請者数が予想を上回ったことを受け、木曜日の米国債利回りは低下し、雇用市場が景気後退に陥っている可能性を示唆しており、景気後退への懸念が高まる可能性がある。
＊労働省の報告によると、州の失業手当の初回申請件数は６月３日までの週に２万８０００件増加し、季節調整済みで２６万１０００件となった。 ロイターがまとめたエコノミスト予想は先週、申請件数が２３万５０００件だった。
＊申請件数の増加にもかかわらず、保険金請求額は雇用市場の逼迫と一致する水準にとどまっており、これは連邦準備理事会が金融政策を通じて高インフレを抑制する取り組みにおいて経済を軟着陸させていることを示唆しているとの見方もある。 取得することができます
＊しかし、ＩＣＧ（ロンドン）の経済・投資調査責任者ニック・ブラウン氏は、パンデミック中に人々が貯め込んだ貯蓄を取り崩しており、金利が急上昇することで家計支出が打撃を受けるだろうと述べた。
* 「我々は消費者を、そして裁量的支出の面でかなりの部分を後退させるつもりだ」と彼は言った。 「消費者の可処分所得への大きな打撃は今もこの制度に影響を及ぼしている。 今後数四半期でその影響はさらに大きくなるだろう。」
＊米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の将来の金融政策を市場がどのように認識しているかを示すバロメーターである２年債利回りは５．２ベーシスポイント低下して４．４９８％となり、基準となる１０年債利回りは３．１ベーシスポイント低下して３．７５３％となった。
＊２年債と１０年債に基づく米国債のイールドカーブはマイナス７４．７ベーシスポイントとなった。 スプレッドが逆転すると、短期債務の利回りが長期債務よりも高くなり、これは景気後退の前兆と考えられます。
＊市場は金利据え置きの長期化というFRBのマントラをなかなか受け入れなかったことから、今週の統計は利回りの安定的な上昇に終止符を打った。 前回の連邦公開市場委員会の翌日である５月４日に７カ月ぶり安値の３．７２７％で取引を終えて以来、２年リターンは７８ベーシスポイント近く上昇した。
＊３０年ローン利回りは１．７ベーシスポイント低下し３．９２５％となった。