リブログ 「2月が28日になった理由」について考える ユリウス暦について 2023/2/26 | imaga114のブログ

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ユリウス暦について

既出記事下矢印

 

 

一年は3月に始まり、10か月だった。

以下の記事はよくわかる、短い説明です。

リブログですが、記事が2012年と古く、消えたら困るので転載しました。

「団塊オヤジの短編小説goo」さん、ありがとうございます。

 

 

 

 

転載はじめ

 

 

「2月が28日になった理由」について考える
2012-02-27 09:57:21 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

 

 

1年が365日だということはみなさんご承知のとおりです。365日を12で割れば30日あまり5日となります。ですから、30日の月を7ヶ月、31日の月を5ヶ月作ればすっきりします。それなのに、何故、2月だけを28日にしたのでしょう。


日本の暦は1年間の調整を閏月(閏月)で行っていたと、「大晦日の語源は太陰暦」について考えるに書きました。

2月が28日になった理由はカレンダーの歴史の中に潜んでいました。

 

 

■「ローマ暦」:紀元前753年(紀元前745年説あり)






現在、私たちが使っている暦(カレンダー)は、古代ローマ時代に作られたものが元になっています。

はるか昔の「ローマ暦」は、今の3月で始まり12月で終わっていて、冬の1月と2月の分の暦はありませんでした。暦は種まきや収穫の時期を知らせるために作られたからです。農作業にたずさわらない冬の期間の暦は必要ない、と考えられていたのです。

1年のうち60日あまりに日付がなかったのです。この「ローマ暦」は、地域によって紀元前46年まで使われていたそうです。

ローマを建国したとされる王ロムルスの名をとり、「ロムルス暦」と呼ばれることもあります。

 

 

 

 

■「ヌマ暦」:紀元前713年、ローマ国王ヌマ・ポンピウスによって改暦

やがて、こよみのない期間があるのが不自然ということになり、紀元前8世紀に古代ローマ皇帝(こうてい)の「ヌマ・ボンピリウス(Numa Pompilius,紀元前750年 - 紀元前673年)」によって、今の1月と2月に当たる月が12月の後ろに加えられました。こうして、1年の全ての日が数えられるようになり、また、月の数も12になりました。

 

 

 

 

これは、1年が355日の太陰暦(たいいんれき)で、ローマ人は偶数を嫌ったので、31日が4ヶ月、29日が7ヶ月となりひと月だけ28日としたのです。

当時は、今の3月(March)が1年の最初の月で、2月が年末でした。

現在の2月を意味するFebruaryは当時の年末でしたから、ローマ神話の「死と浄めの神フェブルウス(Februarius)」に由来しています。ですから、そんな月は短くてもいいというわけで28日になったそうです。

ちなみに、1月は「軍神の月」、2月は「開花月」、3月は「繁栄に神の月」、4月は「結婚の女神の月」、5月から10月は順番を表すながつけられました。(図参照)

平年の1年の長さは355日になります。そこで、2年に1度、12月(今の2月)の日数を23日に減じ、12月(今の2月)23日の翌日に「Mercedinus (メルケディヌス)※意味不詳」という名の27日間または28日間の閏月を挿入しのです。

これを「ヌマ暦」といいます。

 

 

 

 

 

■「ユリウス暦」:前46年、ユリウス=カエサルがエジプト暦

紀元前45年になると、ローマの権力者、軍人で政治家の「ガイウス・ユリウス・カエサル(英語読みシーザーGaius Julius Caesar、紀元前100年 - 紀元前44年3月15日))は、暦を変えることにしました。それまでのこよみは、太陽と月の両方の動きを元にしていたため、ずれが出てしまっていたのです。

「ユリウス・カエサル」は、太陽の動きに合わせて、1年を365日に決め、2で割り切れる偶数月を30日、2で割ると1余る奇数月を31日にしました。そうすると、1年が366日になってしまうので、最後の月であった2月を1日減らして、29日とし、4年に1回閏年として30日までとしました。

 

 

 

 

 

 

ローマ暦の年首の月は「マルチウス(Martius=今の3月:軍神)」であったが、カエサルはローマ暦第11月の「ヤヌアリウス(Januarius:始まりの神)」を年首の月としました。ここで、順番が変わりました。

これは、「ローマの神Janus(ヤヌス)」に由来し、「この神が頭の前と後に顔を持ち、物事の初めと終りをつかさどるところから、旧年と新年の両方にまたがる月の名前になった」そうです。

11番目の月が最初の月、つまり、「January」になったのです。そして、ユリウス暦を制定したJulius Caesar ユリウス・カエサル( ジュリアス・シーザー)の誕生月だった「7月」に自分の名「ユリウスJulius(July)」をつけました。

この名残で、9月というのを英語で「September」といいますが、「Sept」というのは「7」のことです。ギリシャ語の「heptathlon(へプタスロン:陸上七種競技)」の語源です。10月の「October」の「Octo」も「8」という意味です。音楽のOctave(オクターヴ:8度)、Octopus(オクトパス:たこ)も同じ語源だそうです。

11月「November」の「Novem」は「9」、12月「Decmber」の「Decem」は「10」のことです。Decalogue(デカログ:モーゼの十戒)の語源です。

これが「ユリウス暦」です。

 

 

 

 

 

■「アウグスタス改暦」:西暦8年改暦

ところが、ユリウスの次に、初代ローマ皇帝となった「アウグスタス(Augustus)紀元前63年 - 紀元14年)」は、自分の生まれた8月が30日であることが不満でした。そこで、8月の日数を1日ふやして31日とし、9月を30日、10月を31日と交互になるように、入れかえてしまいました。すると、1年の日数が1日ふえてしまったので、さらに2月から1日けずり、28日(閏年は29日)としたのです。

 

 

 

 

 

 

 

それまで「セクステイリス(Sextilis6番目の月という意味)」と呼ばれていた月を「アウグスタスAugustus((Augusut))と改名しました。これが、8月の由来です。これが「アウグスタス改暦」です。

 

 

 

 

 

 

■「グレゴリオ暦」:1852年


そして1852年、第226代ローマ教皇「グレゴリオ13世(Gregorius XIII)」が、現在世界中で使われている「グレゴリオ暦」を作りました。この暦は、ユリウスとアウグストゥスによって作られたものをもとに、それまでたまっていたずれを正確に調整したものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本では、1873年(明治6年)、明治政府が「グレゴリオ暦」を取り入れました。


結局、2月はローマ神話の「死と浄めの神フェブルウス(Februarius)」に由来していることで最後まで調整に使われたのです。

 

 

 

 

 

転載終わり