※動画が消されたので追記した 2025/2/3
※私のコメント
インターネットはどのようにつながっているのか。
知っているようで知らないこと。
通信衛星ではなく、海底ケーブルだった。
イーロンのスターリンクはどんなものだろう。
海底を這うように敷かれたケーブルでインターネットをつなぐのは、三次元だけなのだろうか。
無知な私は、こんなことで目からうろこだった。
そして、動画はプロジェクトXである。
NHKはこのような映像を作ることができるのに、残念な企業になったものだ。
追記
巨大な船が海中に数千キロの光ファイバーを敷設
[国際電信電話:KDDI・KCSの新海底ケーブル敷設]太平洋1万km決死の海底ケーブル
2022/06/06
プロバイダーはインターネットの玄関口
皆さんが、ご覧になっているこの文字や画像は、エンジョイ!マガジンの情報を収めたコンピューターの中に収められています。エンジョイ!マガジンに限らず、Webを通じて提供されているサービスやサイトなどの情報は、どこかしらのコンピューター(サービスを提供するので『サーバー』と呼びます)の中にあり、そこに接続するから閲覧したり、サービス(アプリケーション)を利用したりできる、というわけです。
では、どうやってそのサーバーに繋がっているのでしょうか。
みなさんもご存じのように、パソコンやスマートフォンは、通信機能を持っているだけではインターネットに繋げることができません。プロバイダーやキャリアと契約して、ようやくインターネットの世界へと入ることができるんです。
プロバイダーのその先は無線じゃなかった!
では、その先はどうでしょうか。実は、プロバイダーとプロバイダー、または基地局と基地局の間をつなげているのは物理的なケーブル。つまり、有線でつながっているんです。
さらにその先をつなげているのは……?
では、世界中のサーバーとの情報のやり取りはどうでしょうか。さすがに、ケーブルを引くのは大変なので通信衛星など無線で行っているのでしょうか。
実は、海を隔てた国とのデータやり取りも、そのほとんどを海底ケーブルに頼っているんです。こちらも無線ではなく、有線、というわけですね。
海底ケーブルは、文字通り海底に敷設した光ファイバーケーブルのこと。
大陸と大陸、または島との間の海の底に、長い長い光ファイバーケーブルを引いていきます。
その長さは、例えば日本とアメリカであれば、約9,000km。途中でデータ信号が途絶えないように、40kmから100kmごとに「中継機」と呼ばれる光信号の増幅器を配置します。
海底は平坦ではなく、深さも一定ではありません。
富士山をひっくり返した状態で2つ積み重ねたほどの深さの「海溝」と呼ばれる深い溝がいくつも海底を走っています。
海底ケーブルは、海溝の上……ではなく、しっかりとその深いところにも這わせて敷設します。
敷設工事には大変な時間と労力がかかります。
たるみがあれば、海流の影響を受けて破損しやすくなりますし、引っ張りすぎてもやはり断線してしまいます。
そのため、日本とアメリカの間の工事は完了するまでに約2カ月もかかるんです。
もちろん、物理的なものですから、経年劣化による修理が必要。
なぜかサメが好んで噛み付くため、その対応も必要になります。
どうしてそこまでして海底ケーブルを敷設するの?
では、それほどの苦労をしてまで、なぜ通信衛星などの無線に頼らず、わざわざケーブルを敷設するのでしょうか。
テレビの生中継番組で、海外特派員とタイミングの合わないやり取りをしている様子を見たことはありませんか?
それもそのはず、通信衛星を介した情報は、長い長い距離を通らなければならないからなんです。
海底を使えば、約9,000kmで済むところを、上空3万6,000kmのところにある通信衛星まで情報を飛ばし、そこからさらに地上に送るため、約7万2000kmの距離を通る必要があるのです。
移動中、気象の影響も受けてしまいます。
そのため、どうしても遅延が生じてしまうのです。
もう1つの理由は、送れる情報量に圧倒的な差があるから。通信衛星では1秒間にDVD2枚ぶんほどの情報しか送れませんが、海底ケーブルでは2,100枚以上、つまり約1,000倍もの情報を送れるのです。
お茶の間でも光ファイバーケーブルを忘れないで
電気・水道・ガスと並んで、わたしたちの生活を支えている「通信インフラ」。海底ケーブルは、インターネットだけでなく、お茶の間のテレビ中継にも利用されています。
パソコンやスマートフォンでSNSを利用したり、海外ショッピングサイトを使ったり、大リーグやNBA中継を観戦したり、外国のニュースを見たりするときに、人知れず深い深い海の底で仕事をしている光ファイバーケーブルのことを思い出していただけたら幸いです。
転載終わり