ダーラム特別顧問、クリントン陣営の弁護士に対する裁判で、トランプ・ロシア文書を持ち出したい考え
マーシャル・コーエン著 CNN
1014 GMT (1814 HKT) 2022年4月5日更新
コネティカット州ニューヘイブンの連邦裁判所の外で、ジョン・ダーラム氏（中央）。
ワシントン（CNN）ジョン・ダラム特別弁護人は悪名高いトランプ・ロシア文書を持ち出したいと考えており、ヒラリー・クリントン陣営の弁護士マイケル・サスマン氏の今後の刑事裁判で、その著者クリストファー・スティール氏を証人として呼ぶ可能性もあると、1日に提出した裁判所文書で明らかにした。
サスマンとダーラムの2つの深夜の提出書類は、特別弁護人がスティールと彼の2016年の政治的に問題のある書類をこの事件に導入する予定であることを初めて示すものであった。
Sussmannは、2016年9月のFBI高官との会合に関して、トランプ組織とロシアの大手銀行との間の奇妙なサイバー活動に関する情報を提供し、嘘をついたことで起訴された。検察は、ススマンが顧客のために情報提供を行ったことを虚偽に否定し、当時は本当にクリントン陣営のために働いていたとしている。彼は無罪を主張している。
月曜日に提出された新しい書類では、サスマンの嘘とされる部分と、それが起こったとされる特定の会議に焦点を絞る代わりに、ダーラムは裁判で、クリントン陣営が当時の候補者ドナルド・トランプと彼のロシアとのつながりについてどのように汚れを掘り起こそうとしたかを説明する予定だと示唆されている。
サスマンの弁護士は、ダーラムが公判で文書に関する証拠を提出することを阻止し、検察が来月の公判でスティールを証人として呼び出すことを阻止するよう裁判官に求めている。
「特別顧問は、狭い虚偽記載容疑でのサスマン氏の裁判を、党派的熱狂を煽るだけの余興だらけのサーカスに変えることを許してはならない」と弁護士らは書き、スティールの仕事はこの事件とは「何の関係もなく」「扇動的で無関係」だと述べている。
ダーラムの検察は独自の提出書類で、トランプとロシアのサイバー申し立てについて話し合ったサスマンとの会合についての古いスティールの宣誓供述書を裁判で持ち出すことを期待していると述べている。これらの提出書類を総合すると、ダーラムはスティールを証人として呼ぼうとする可能性があることがわかる。
裁判でスティールに関する情報がどれだけ出てくるかは、最終的にはDC地裁のクリストファー・クーパー判事の判断に委ねられる。彼はまた、法的欠陥を理由に起訴を全面的に取り下げようとするSussmannからの申し立てを検討している。ダーラムのチームは、自分たちのケースは健全だと言っている。
ダーラムの捜査は、ロシア探査に関する右派の不満を生かそうとしているという批判に繰り返しさらされてきた。ダーラムは、こうした不満の中心である米国の情報機関や法執行機関による広範な虐待を主張する案件は持ち出していない。
サスマンに対する27ページの起訴状には、サスマンが2016年9月に当時のFBI顧問弁護士ジェームズ・ベーカーと会談した際にスティール文書について話し合ったという記述はなく、そこでサスマンは刑事責任の根拠となる虚偽の供述を口にしたとされている。
しかし、Sussmannは当時、クリントン陣営に依頼され、トランプとロシアの関係を調査するためにスティールを間接的に雇った法律事務所、パーキンス・コーイで働いていた。そして、サスマンはベイカーに会う1カ月前にスティールと会っていたが、サスマンのこれまでの議会での証言によると、2016年の選挙が終わるまで文書の存在を知らなかったという。
スティール文書には、2016年にクリントンを倒すために彼の陣営がクレムリンと密接に協力したという証明されていない主張など、トランプに関する爆発的で淫らな疑惑が含まれていました。しかし、その選挙以来、一連の連邦捜査と民事訴訟により、スティールの中心的な主張の多くは信用されず、彼の情報源の信頼性の低さが露呈した。
もしダーラムが裁判で一件書類を持ち出すことが許されれば、共謀説を推し進めるためのクリントンの同盟者による秘密裏に行われた努力にスポットライトが当てられ、それが熱い政治的話題となることでしょう。トランプは不正を否定し、民主党がロシアとの関係を捏造したと言っているが、民主党の多くは、トランプとロシアとの取引は国家安全保障上の重大な脅威だと今も考えている。
FBIはサスマンのタレコミを調査したが、トランプ組織とモスクワに本拠を置くアルファ銀行との間に不適切なサイバーリンクは発見されなかった。しかし、関連する調査により、トランプ氏の軌道と、クレムリンの親トランプ的な干渉活動に関わるロシア人との間に、実質的なつながりがあることが判明した。今回の新たな申請書は、サスマンの裁判がこの歴史の一部を見直す可能性が高いことを示している。
ロバート・ミューラー特別顧問は、2016年の選挙における共謀の可能性を調査するために2年間を費やした。彼の調査は、トランプとロシアの間の犯罪的陰謀を立証するものではなかったが、トランプ陣営の関係者とロシアのエージェントの間の数十のコンタクトを明らかにした。
スティール氏はこれまで、文書に関連する少なくとも1件の民事訴訟の一環として宣誓証言し、ミューラー氏の調査官と面会し、上院の委員会で書面証言を行った。
CNNのKatelyn Polantzが寄稿した。