※金本位制についての意見は様々だが、マドモアゼル愛氏はわかりやすく説明。
私見としては、WHが回収した膨大な金塊についてはどうなのだろうか。
飽和状態になって通貨消滅になるだろう。
ロシア金本位制に移行
マドモアゼル・愛
ロシアの新聞が金本位制に移行すると発表したとの情報がありました。もしそうだとしたら、今回のロシア軍のウクライナイ侵攻の意味もさらにわかってくると思います。
彼らは、DSなどこれまで国家に巣食ってきた勢力に対してその排除に出てきたことがはっきりしてきます。なぜなら、そうした勢力は金融を支配し、通貨の発行を力としてきた勢力でもあるからです。
ロシアの進攻は軍事面というより現行の金融支配に対する挑戦の段階に至ったわけです。
こうした事態がロシアの破れかぶれであり、すぐにダメになると思われる人がとても多い気がします。しかし、私はそれとはまた別の考えをもっており、それについて簡単に今回の動画で語らせていただきました。
ロシアの金本位制が失敗に終わるとの観測は大きいと思いますが、その論拠は、わずかなゴールドしかロシアにはなく、せいぜい今のお金にすると16兆円程度ではないかということ。その程度ではすぐにゴールドは流失してしまい、金本位制は失敗する、、、という観測です。
しかし、金本位制は何も紙幣の全額を担保しなくてもかまわないはずで、10パーセント、場合によっては1パーセントの金リンクでも、十分に紙切れ紙幣に対抗できる可能性はあると思います。また、長期戦で行けば、年々金価格がアップすることで紙幣の金リンク率がアップすることもあり得ます。
さらに、ロシアと中国の年間金産出量を合計で600トンとして計算してみると、10年の長期戦においては6000トンの金準備ができます。アメリカのフォートノックスのゴールド合計が8000トンとそんなに差がない大きさです。しかも本当にフォートノックスの金庫に8000トンの金が今でも眠っているかは疑問です。
というのは、通貨価値を維持するためには、金価格を長期にわたって抑えこむ必要があったはずです。通貨発行権を持っている人は、なんでも好き名だけ物は買えますし、人の心さえ腐敗させたり、魂さえお金の力で買い取ってきました。しかし、この世にたった一つ、お金では買えないものがあります。それがゴールドなんです。
バカいうな、、いくらでもゴールドなど買えるではないか、、、と思われる人も多いと思いますが、紙幣価値を守るためには、ゴールドを売り続けないといけません。それを彼らは相場の先物で売り続けるのですが、買い方が負けて終えたり、得して差金決済している間は何ごとも問題ないのですが、決済方法の際に、現物をではお渡しください、という現引きというのですが、それを求められた時に、もし手元にゴールドがないとしたら、、、、こうしてフォートノックスの8000トンの金も、もしかしたらすでにないのではないかと、私は勘繰っているわけです。
紙幣価値を維持するためには、金を売るしかないという唯一の弱点をプーチンはついたことになりますので、この勝負はメディアが言うようにはいかないのではないかと思っています。
ロシア金本位制とアメリカ新通貨について
マドモアゼル・愛
一見、唐突にも思えたロシアの金本位制への移行ですが、メディアは一切伝えないところに、この話しが本物であることが伺えます。
しかし、多くの方々が疑問を呈するように、現代において本当に金本位制なるものが機能するのか、機能したにしてもすぐに挫折するのではないか、、、との問題は確かに存在します。
しかし通貨の歴史を振り返ってみると、信用創造が度を過ぎてどうにもならなくなった現況より、かつての通貨制度の方に軍配が上がったとしても不思議ではない面もあります。
現代の状況に見合った新たな通貨制度があってもおかしくない。それが仮想通貨でもあるわけですが、通貨制度の問題点や地域通貨の可能性なども、今後重要なテーマになっていくと思います。
昔、ベーカー国務長官という人がアメリカにいましたが、彼はいみじくも未来の通貨制度についてのプランをもっており、それを公表したことがあります。「商品バスケット構想」というものでした。
ロシアがいう金本位制は、もしかしたらそれに近いものであるかもしれません。金や銀のみならず、石油、天然ガス、穀物などをバスケットに入れ、その商品バスケットを通過発行の担保とする考えです。ベーカー国務長官は信用創造が限界を迎えることはわかりきっていたでしょうから、次なる通貨イメージを求めていたのです。
現行の基軸通貨ドルの信用創造はもう限界に来ていることは確実ですので、崩壊は時間の問題です。それを現民主党政権にやらせて次の共和党政権では掃除後に新たな通貨を発行する可能性があります。
もしかしたら、ロシアは中国と組んで、、、との意味合いよりも、本当はアメリカ次政権とリンクする形で金本位制、実質、商品バスケットによる新通貨を考え、資源国が有利になる通貨制度にもっていこうとしているようにも見えます。
そうなると資源のない日本やヨーロッパは非常に不利になります。しかし、通貨が金の信用、通貨発行権の信用と発展し、そして再び金の信用及び自然産品の信用となっていくように、そうした発展の段階の行きつく先は、結局は、人間力に着地するのではないかと思えます。
まじめに働く気性、温和な人間性、優秀な頭脳などを平価とする円が復活していくことは、その次に控えた現実ではないかと思えてしまうのです。もちろんまだ多少は先のことです。しかしそんなに先でもないかもしれないです。
#商品バスケット構想#ベーカー元国務長官#海洋資源国日本