CIAのファイルによると、職員が子供を対象とした性犯罪を犯していた。彼らは起訴されませんでした。
機密解除されたCIA監察官の報告書には、虐待のパターンと、連邦検察官がCIA職員の責任を問わないという決定を繰り返していたことが示されています。
ジェイソン・レオポルド
アンソニー・コーミエ
投稿日時：2021年12月1日 4:25 p.m. ET
アンソニー・ジェラス for BuzzFeed News
過去14年間、米中央情報局（CIA）は、少なくとも10人の職員や契約者が子どもを巻き込んだ性的犯罪を犯したという信頼できる証拠を密かに集めていた。
これらの事件のほとんどは米国弁護士に送致されたが、罪に問われたのはそのうちの1人だけだった。検察は残りの事件をCIAに送り返し、CIA内部で処理したため、ほとんどの人が職を失い、機密情報を失う可能性があるだけで、何の影響も受けませんでした。これは、国土安全保障省や麻薬取締局など、他の連邦政府機関での子供の性犯罪の扱いとは大きく異なるものである。CIAの関係者によれば、CIAは国家機密の漏洩を恐れて職員の起訴に抵抗しているという。
これらの事実は、BuzzFeed Newsが情報公開法の訴訟を通じて入手した数百枚の内部報告書に記載されている。
ある職員は、2歳児と6歳児に性的接触をした。彼は解雇された。2人目の職員は、母親が撮影した幼女の性的なビデオを3本購入した。彼は辞職しました。3人目の従業員は、代理店での任務中に1,400枚もの子供の性的虐待画像を見たと推定しています。この記録には、CIAが彼に対してどのような措置をとったかは書かれていない。子供を装ったFBI潜入捜査官とのセックスを斡旋した契約者は、契約を取り消された。
これらの文書に記載されている人物のうち、罪に問われたのは1人だけである。その場合も、CIA職員が児童性犯罪で起訴された唯一のケースと同様に、その職員は機密資料の不適切な取り扱いの調査を受けていた。
CIAは詳細な質問には答えず、「職員による犯罪行為の可能性に関するすべての申し立てを真摯に受け止める」とだけ述べました。
刑事事件の照会先であるバージニア州東部地区の広報担当者も、詳細な質問には答えず、"管轄内で連邦法に違反した連邦政府職員の責任を真剣に考えている "と述べました。
情報機関の内部調査の仕組みに詳しい4人の元職員がBuzzFeed Newsに語ったところによると、検察官が刑事事件を追及しない理由はたくさんあるという。そのうちの1人は、CIAの監察官室の働きに精通しており、CIAは刑事事件になると、機密情報の管理ができなくなることを懸念しているという。
機密解除された監察官報告書を確認した元関係者は、CIAの弁護士が懸念していることを、"この人たちに証言させるわけにはいかない、不用意に情報源や方法を開示させてしまうかもしれない "と特徴づけた。
この関係者は、CIAには数十年前から児童虐待の画像が問題になっていることを指摘した上で、「機密事項」を保護する必要性を理解していると述べた。しかし、「諜報機関であろうとなかろうと、ある種の犯罪については、これらの人々をどのように起訴するかを考えなければならない」と述べています。
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虐待画像の閲覧など、子どもを対象とした性犯罪は、機密情報を扱う他の機関でも発覚している。国防総省は2009年11月の報告書で、数十人の国防総省の職員や契約者がそのような画像を持っていたことを認めました。2014年、情報コミュニティ監察官は、アメリカのスパイ衛星を監督する国家偵察局の2人の職員が、ポリグラフ検査の際に児童の性的虐待の画像を閲覧していたことを認めた。
2016年のシンポジウムでは、国防総省のセキュリティ担当トップであるダニエル・ペインが、労働者のコンピュータを調べると、"目にする児童ポルノの量が信じられないほど多い "と発言している。
バージニア州ラングレーのCIA本部
今回の児童虐待の暴露は、CIAの監察官室による前例のない報告書から引用されています。
BuzzFeed Newsは、13件の公文書請求と3件の情報公開法訴訟を含む10年に及ぶ追跡調査の結果、これらの文書にアクセスすることができました。
これらの要求は、最も古いもので2012年にさかのぼり、CIAから独立して職員や請負業者による不正行為を調査する監察総監室が終了させた調査に関するものだった。
その後、毎年新たな要請が行われています。最初、CIAは要求に答えず、その後、文書を提供するには何年もかかると言っていた。その後、2014年、2015年、2020年には訴訟が提起され、CIAはどの文書を公開するかについて交渉を開始しました。コロナウイルスの大流行により、プロセスは1年遅れましたが、同庁は3月にようやく文書の公開を開始し、12月に最終セットを公開する予定です。
BuzzFeed Newsは、この報告書を公開しています。
2004年から2019年までの3,000ページ以上の中には、請負業者による不正な請求、海外の「ジェントルマンズクラブ」への訪問費用を計上したスパイ、政府のコンピューターシステムを使ってヤードセールで購入した700点以上の商品を転売した職員など、大小さまざまな調査が含まれている。
その他にも、映画「ゼロ・ダーク・サーティ」の制作にCIAが関与していたことや、ブラックサイト刑務所に収容されていた抑留者への拷問、ペルーで数十年前から行われている宣教師の死を招くような作戦など、これまでにも報道されてきた内容があります。
さらに最近の報告書によると、2018年10月にCIA職員が機関のコンピューターシステムやデータベースを利用して自分の弟の「非公式な調査」を行ったとして調査を受けたことや、2018年1月のメモで別のCIA職員が行政府の公務員による政治活動を制限するハッチ法に違反したという疑惑を監察官が立証したことなどが明らかになっている。
また、この文書では、内部調査官が子どもを対象とした性犯罪の証拠を発掘したにもかかわらず、連邦検察官が告発しなかったという、性的虐待事件のパターンも明らかになっています。
情報機関の文書にありがちなように、この記録は大きく編集されている。その中には、告発された職員や契約者の名前、CIAでの仕事の詳細などが含まれている。CIAは、プライバシー保護、国家安全保障、CIAの業務内容の開示を免除する連邦法などを理由にしている。
大きく編集されたCIA監察官の報告書
バージニア州東部地区の広報担当者は、「被疑者の身元がわからないことは、これらの事件を特定する上で、また辞退した理由を特定する上で妨げになる」と述べています。
監察官が子どもを対象とした性犯罪を犯したと認定した10人の労働者のうち、5人が解雇または辞職した。他の4人は、人事委員会や、機密漏洩を調査し、CIA施設の安全に責任を持つ保安局に委ねられた。
なお、放置されていたCIAのコンピューターから児童の性的虐待画像10枚が発見された1件の結果は不明である。そのデバイスが割り当てられていた職員は、海外にいる間にコンピュータを切り替えたと言っています。そのような画像を見るために使用したことは否定しています。
11件目は、2016年11月に、職員が政府のコンピューターを使って児童の性的虐待画像を閲覧していたという苦情を監察官が受けた。調査官はその申し立てを裏付けることはできなかったが、彼が "大人と未成年者の間の性的活動に関わる[編集]会話に一貫した関心とパターンを示していた "ことを発見した。
監察官は、この告発が "潜在的なセキュリティと説明責任の問題 "を引き起こすものであるとして、セキュリティ当局と科学技術総局に警告を発しました。この事件がどのように解決されたのか、従業員がどのような処罰を受けたのか、その詳細は伏せられています。
これらの事件に対するCIAの対応以外にも、米国の弁護士が、重要な証拠があると思われる場合でも、なぜ誰も起訴しなかったのかという疑問が残っている。
検察官は通常、起訴するかどうかについて大きな裁量権を持っています。証拠が古すぎたり弱すぎたりすると判断したり、犯罪被害者が起訴を望んでいることを考慮したり、陪審員を納得させられるかどうかを判断したりする。
バージニア州東部地区連邦検事局の広報担当者は、「容疑者の職業や雇用主はその評価には関係ありません」と述べています。「特定の事件が断念された理由についてはコメントできませんが、当社の検察官が関連要素の不適切な評価に基づいて潜在的な事件を断念したという申し立てを非常に重く受け止めています」。
性的虐待の調査のうち、少なくとも半分は自白に端を発しているようです。この文書では、これらの自白をめぐる状況や、CIA職員や契約社員の生活のあらゆる部分を調べることができる過酷な「フルスコープ」ポリグラフ検査の中で自白が生まれたのかどうかについては明らかにされていない。
ある元情報機関職員がBuzzFeed Newsに語ったところによると、こうした審査では、候補者が嘘をついていないことを証明するために違法行為を認めることが珍しくない。しかし、後になって、その発言がCIAで働くチャンスを失い、法的な危険にさらされる可能性があることに気づく。
このような発言は監察官に送られ、監察官は犯罪の発生を証明する証拠を集めようとする。しかし、それでは対象者が証拠を削除したり破壊したりする時間ができてしまう、と元職員は言う。
2010年1月には、CIAの契約者がCIAのIPアドレスを使ってチャットルームにログインし、子供を装ってFBI捜査官に性行為を求めたことがあった。この契約者は、児童の性的虐待画像に執着していたことを認めていたが、監察官が捜査令状を取得してこの男性のパソコンを押収した時には、誰かが「ハードディスクを取り外して捨てていた」と報告書には書かれている。
情報公開で入手したもの
情報公開で入手したもの
別のCIA職員は、政府のノートパソコンを使って、10歳の少女が「年上の男」に虐待されている写真やビデオを見たことを認める供述書に署名しました。
この職員は、大学在学中に児童性的虐待の画像を探し始め、CIAの任務中に1,400枚もの画像を閲覧したことを認めています。彼はCIA調査官に対し、"本当に申し訳ない "と述べたが、"児童ポルノにアクセスすることが機関のポリシー違反であることを、機関の情報セキュリティコースを受講するまで理解していなかった "とも述べた。
しかし、監察官が男性のパソコンを調べたところ、そのような画像は見当たらなかったという。連邦検察官は、CIAによる「行政処分を支持」して、この男性の告発を断念した。人事委員会の勧告は再編集されている。
しかし、いくつかのケースでは、検察官は十分な根拠を持っていた。
2009年8月に終了した調査では、機密アクセス許可を持つ職員が、CIA勤務中に2歳と6歳の女児と性的接触を持ち、不正な画像をダウンロードしたことを認めた。監察官は広範な調査を開始し、被害者の特定を試みた。
情報公開で入手したもの
調査官は、彼が8歳から16歳までの子どもの動画63本などの虐待素材を「広範囲に」ダウンロードしていたことを発見しました。この男性は、政府機関のWi-Fiを定期的に使用してダウンロードし、それを他の人に配布し、海外旅行から戻った後に写真を米国に持ち帰っていました。
このような告白や、捜査官が彼の端末から見つけた証拠にもかかわらず、バージニア州東部地区の検察官は、刑事事件として取り上げることを断念しました。彼らは監察官に対し、証拠の取り扱いを誤った場合に使われる用語である「テイント問題」があったと述べました。また、これらのビデオに登場する少女たちは、「過去に児童ポルノの被害者と認定されたことがない」ため、未成年者であることを証明するのが難しいとしています。
情報公開で入手したもの
一方、刑事告発に至ったとされる2件のケースでは、両者ともに機密情報に関わる重大な犯罪で告発されている。
2013年8月6日の監察官報告書によると、児童の性的虐待画像を所持していた疑いのあるCIA契約者を調査したところ、個人のハードディスクに機密資料が保存されており、ラップトップには「CIAのシステムに関連する多数の技術文書」が保存されていました。この契約者は解雇され、セキュリティクリアランスも剥奪されました。その後、児童虐待の罪を認め、性犯罪者として登録されました。報告書によると、この契約者は判決を受けましたが、その詳細と名前は編集されています。
もうひとつの事件では、CIAのソフトウェアエンジニアであるジョシュア・シュルテが、2018年に、CIA史上最大の機密情報漏洩に関するより大規模な調査の一環として、児童の性的虐待画像を所持していたとして起訴されました。Vault 7」として知られ、WikiLeaksによって公開されたこの大量の文書は、CIAがコンピューターへのハッキングに使用した秘密のツールを明らかにしました。この事件はスパイ活動法に基づいて起訴されました。
シュルテは、児童性的虐待の容疑で別の裁判を受けることになっています。彼は無罪を主張しています。●