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日本再生は人間性の回復から|藤原直哉理事長|第19期総会イベント基調講演
2021/11/03
日本再生は人間性の回復から/藤原直哉(NSP第19期総会イベント基調講演) 私たち認定NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム(NSP)では、おかげさまで、2021年(令和3年)10月1日より第19期目を迎えることができました。
いつもあたたかいご賛同・ご支援くださり、ありがとうございます! 毎秋10月に開催している総会イベント、今年は長野県松本会場とオンラインにて行いました。
総会イベント第二部/藤原直哉理事長による基調講演 –日本再生は人間性の回復から−のテキスト版(口語体)をお届けします。 今期も引き続き偉大なる共生社会への啓もうと同時に、できる範囲でヨコのつながりを広げる活動を行ってまいります。
(ご賛同くださる方、お仲間になってくださる方、大歓迎です!) 私たちの暮らし、生命・生活・経済について、世の中で今どんなことが起きているのか毎月時局を踏まえてどうするか、皆さまの日々の暮らしにご活用いただけましたら嬉しいです。
講演書き起こし
日本再生は人間性の回復から/藤原直哉(NSP第19期総会イベント基調講演)
知って・行って・観て・会って
私たち認定NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム(NSP)では、おかげさまで、2021年(令和3年)10月1日より第19期目を迎えることができました。
いつもあたたかいご賛同・ご支援くださり、ありがとうございます!
毎秋10月に開催している総会イベント、今年は長野県松本会場とオンラインにて行いました。総会イベント第二部/藤原直哉理事長による基調講演 –日本再生は人間性の回復から−のテキスト版(口語体)をお届けします。
今期も引き続き偉大なる共生社会への啓もうと同時に、できる範囲でヨコのつながりを広げる活動を行ってまいります。(ご賛同くださる方、お仲間になってくださる方、大歓迎です!)
私たちの暮らし、生命・生活・経済について、世の中で今どんなことが起きているのか毎月時局を踏まえてどうするか、皆さまの日々の暮らしにご活用いただけましたら嬉しいです。
講演でございますが、総会後の講演でございますので、皆さまにお配りいたしました私の今期のご挨拶(NSP会員限定:役員メール2021年10月より)を読むところからいきたいと思います。あまり今までやっていないのですが、基本的なところでございますので、ちょっと読んでいこうと思います。それからお話にうつります。
まず、日本再生は人間性の回復からというタイトルでございます。
みなさん、こんにちは。認定NPO日本再生プログラム推進フォーラム理事長の藤原直哉です。平素、当NPOの運営に多大なるご理解、ご協力、ご参加をいただき大変ありがとうございます。
一昨年末から本格化した世界的な新型コロナ・ウイルスまん延によって国内外の情勢は一気に変化し、以前から述べてまいりました新しい時代への変化がますます加速しつつあります。マネーと武力による世界支配が根底から溶解していくだけでなく、ワクチン強制騒動のてん末を見てわかるような、社会主義者による世の中の差別的支配も人々の反抗であっという間に馬脚を現しました。世の中は今や人為的な操作によって統制して動かせるほど単純なものではなく、過去の整理も未来の創造も極めてダイナミックな展開になっています。すなわち誰かが作った人為的計画でやり遂げられるものではなく、国家権力を含む何らかの強制力によってやり遂げられるものでもありません。それは天のシナリオとしか言いようがない歴史的な展開になってきていて、本来の人と自然の姿に世の中はいったん回帰し、そこから改めて持続可能性の高い時代の創造が再出発するという展開にならざるを得ません。
過去、程度の差はあれこうした巨大な変化に時代が直面したことは何回もありました。ですから今回も、ある程度、これまでの経験に基づいて、いかに時代の整理と再生を円滑に進めるか、その方法論を見出すことは可能です。その柱が人間性の尊重です。当NPOの活動に関連して、2018年には人間性尊重経済人連盟が発足し、多くの方々に、人間性を尊重して経済活動を行うことを誓っていただきました。過去、時代が行き詰まったときは決まって社会の人間性が損なわれ、それはまるで日光が入らない箱の中に押し込められた植物のように、光合成も呼吸も十分に行えなくて、一面の発育不良になるような状況でした。社会にとって人間性の尊重とは、暖かい熱と明るい光を十分に浴びて、人間が本来持って生まれた力をもとにすくすく成長できるよう、環境を整備することにほかなりません。時代が節目を超えていよいよ再生が全面的に始まるとき、最初に必要なことは社会における人間性の尊重であり、それが確保できる体制をしっかり構築することです。
しかし、時代は過去の歴史の繰り返しの上に全く新しい要素が加わってきます。2021年、私が今年最大のニュースは何だったかと言われれば、米政府がUFOは現代科学で解明できない物理現象であると発表したことだと思います。これは歴史的に極めて重大な文明の転機を示唆する出来事で、今の我々が当たり前に考えているこの世とあの世の関係、モノとエネルギーの関係についての常識が根底から覆るような結末に至る入口です。歴史的に太古の人たちが神とともに暮らし、宇宙と地球との関係をもっとダイナミックにとらえていたことは人類遺産を見れば明らかです。ところがその後、過去5百年余りの近現代の間、人は一度そうした過去を忘れて目に見える物質のみで世の中を説明する試みを続けてきました。ところが、驚くべきことにその最後の結末は、目に見える物質だけからでは世の中の説明に破綻が生まれるという現実でした。こうなってくると、人はこれから先の文明を、目に見える世界だけでなく、目に見えない世界との共生も考えて構築していかなければなりません。
当NPOではかつてロハス(健康と持続可能性の高いライフスタイル)運動を推進していたとき、ロハスとは過去・現在・未来という時間軸を共有することだと主張していました。それが今回の文明再生では揺るぎない柱として、人間性尊重とともに立ち上がってくることでしょう。これは実に歴史的な出来事だと言わざるを得ません。
今年度、当NPOとしてはまず人間性尊重に大きな光を当てたいと思います。すなわち人間性尊重の意味、具体的な事例、それがどのように人々を健全にし、どのように文明を再生していくのかを啓もうし、社会と一体となって人間性尊重の機運と行動を広げていきたいと思います。そのなかで恐らく目に見えない世界との共生が否応なく浮かび上がってくるはずです。なぜなら、人間性とは何か、それは実に目に見えない世界そのもの、目に見えない生命に降り注ぐ暖かい熱と明るい光に他ならないからです。
具体的活動はこれからみなさんと決めていきますが、恐らく世の中と同じように早いテンポで当NPOも動いていくことと思います。どうぞみなさん、今年度もますます活発に当NPOの活動にご参加いただき、みなさんで歴史的な文明の再生を進めてまいりましょう。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。という内容でございます。
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今のですね、皆さんも時局を見てですね、大変ご心配なところもすごく多いと思います。具体的なことはですね、本当に不安だらけでどうなるかっていうところが多いのですが、もう一つ皆さんに見ていただきたいことはですね、ちょっと長い目で見るとですね、やっぱり駄目なものは駄目なのです。駄目なものは駄目で、生まれてくるものは生まれてくるのです。これは、途中で政治が介入しようが、お金が入ろうがあまり関係がないのです。ローマ帝国の崩壊というものは、やっぱり崩壊しました。江戸幕府の崩壊も崩壊いたしました。それから、戦前の日本の体制も崩壊いたしました。途中に上がったり下がったりのドラマがあるんですけれども、最後が終わりか、終わりになるのか更に伸びていくのか、この見極めが一番重要なことなのです。
それはどこで見るかというとですね、一番の見るところは人で見てください。誰がやっているかということなのです。あまりこういうことは言いたくないのですけれども、人の作ったシステムを辛うじて動かして、その中で生きている人たちだけが残った場合は、そのシステムが再生することはもうありません。システムを作る、システムを進化生成発展させるというのは、そのシステムを使うこととは全然意味が違うのです。私はそういう意味で、例えば世界の金融システム、日本の政治、あるいは大企業の経営、こういうものは今それを進化生成発展させる人たちがいないというふうに考えています。
平成の時代からずっとそうでした。今、金融とか政治経済の特に大企業の多くは、今までのシステムを何となく継ぎ接ぎしながら運営し続けて、なんとか延命させようとしているだけのことだと思います。延命にはいろいろなやり方がありますから、株価が上がることもあれば下がることもある、選挙に勝つこともあれば負けることもある、評判が良くなることもあれば悪くなることもある、一喜一憂でございますが、一喜一憂していたって駄目なものは駄目なのです。要するに、未来を創れる人がいなくなったら、それは全く駄目なのです。
私はですね、よく「藤原さんよく断定的にそういう未来のことを言うね」と言われますが、私が今までの自分の経験で見ていて、一番当たるのが人なのです。誰がやっているかよく見るのです。こういうことはあまり言いたくないですけれども、仕事のできる人がいなかったらそれはもう終わりです、はっきり言って。仕事ができるというのはですね、今その実務が全部できるという意味とはちょっと違うのです。今実務が全部できるというのは、今コンピュータが動くことと同じなのです。そうじゃないのです。何かを創造する意欲と、その実力を持っている人という意味なのです。そういう人たちがいるものは再生していきます。
再生するものの典型は農業だと思って、私はずっと見てまいりました。当NPOでは、むかし農業立国ってやったことがあるのです。どういうことかと申しますとですね、ご承知の通り日本の農業は、とにかく天照大御神以来の長い歴史がありますが、なかなかですね一筋縄では上手くいかないものでありまして。特にこの戦前から戦後にかけては、食糧増産というのがものすごく大きな課題だったのです。とにかく量を作れたと。量を作ったら、今度は余り始めたわけですね。余り始めたもので、今までの国策に従ってやっていた農家は、はっきり言って大変になっちゃったわけですね。転作だとかいろいろなことを言われるのですが、云ってみれば、言われて作って出荷するだけの人と、自分でいつ何を作ってどこに売って、コストを賄って経営する人では、発想が違うのですよね。
農作業も大事な仕事なのだけれども、売るという仕事も大事な仕事なのですよ。売るというところを国が一元的に買い取っちゃっていると、農家が売るということができないから、作っても経営が成り立たなくなっちゃうのですね、農家の経営が。それで皆さんご承知の通りですね、この半世紀ほどですね、農業では飯が食えないから撤退する、農業やめる人は本当に多かったですね。情けないことなのですよ。いい農作物を作っているのに売れないから辞めると。実にこの国の一元管理の弊害なのですけれどもね。でも逆のところでね、やはり日本は世界で最も高品質の農作物が採れる国の一つでありますから、食の安全とか、豊かな食とか、未来に向けて農業を目指したい人は、実にたくさんいたのです。そういう人たちが、そうですね20年、早くからの人は40年ぐらい前からだけど、20年前30年前ぐらいから、平成のバブル崩壊の頃から少しずつ農業に入ってきました。いわゆる、全く初めて農業やる方がすごく増えてきました。そういう方々もですね、農業で飯が食えるから農業をやるのではないですよね。新しい農業を始めたいと思っているからやるのです。
生活はどうするかというと、生活が成り立たなかったら、足ら住まいはどこかで稼いで、アルバイトしながら農業をやるということですね。片方では、農業で生活ができないから辞めていく。片方では、新しい農業をやりたいから、足ら住まいは他の仕事で補ってでもやっていく。この二つの種類の農業が本当にこの30年40年混在していたと思います。結果を明らかです。農業で生活するという方々はですね、高齢者が多かったのですね。高齢者の方が多かったからやっぱりどんどんと廃業していくのですよ。結局残るのはですね、老いも若きも、やっぱり新しい農業を作ってこれからの時代に適応していこうという人たちだけが残るわけですね。日本も何かもう既にそのようなかたちになってきたと思いますね。かつてサラリーマンとか他の仕事をやっておられて、今もうほとんど農業専業で成功している方って結構出てきましたね。これこそですね、未来の創造というものなのです。
要するに、人がいればできるのです。残念なことながらですね、行き詰まっているものもよくありますよね。大企業も、日本の金融も、それから日本の政治も、そういう人たちが全くいないとは言わないけれども、力を持って出てくるところまでいっていないのですね。もう時間が経ってくると、「あぁ、もうここは駄目なんだな」と、去っていく人がたくさんいるのです。そこを見るとよくわかるのです。
要するに、未来を創る意欲と能力持っている人がどんどん去っていってしまったら、あとは云ってみれば抜け殻みたいなものですから時間とともに一喜一憂しながらも消えていきます。残るところが次をつくっていくということですね。
私が今思うことはですね、結局今本当に人が抜けちゃっているのは官僚システムなのですよ。役所にしろ、大企業にしろ、官僚システムというところが本当に人が抜けている部分なのです。官僚システムといった場合にはですね、一つには行政のシステムという意味がありますよね。これはもう最近はコンピュータで全部できるわけですね。
例えば昔、鉄道は国鉄という時代がありました。国鉄の時代、私もよく覚えていますが、とにかくたくさん職員がいました。本当にたくさんの職員がいました。JRになってずいぶん職員の数が減りましたね。でも電車の本数は増えましたよね。サービスも国鉄の時代よりも良くなりましたよね。人は減らしながらサービスを向上させる、あれは国鉄を辞めたからできた仕事ですよね。それが良かったとは必ずしも言わないです。JRになって100%良かったとは、必ずしも申し上げないですけれども、ああいうことをやったのは、やはり鉄道をこのまま終わりにさせたくないという想いがあったからですよ。このまま国鉄が朽ち果てて、鉄道も朽ち果てていくことは忍びないと。やはり鉄道を生まれ変わらせて、新しい日本のインフラを作るべきだと想う人がいたから、国鉄は蘇ったのだと思います、JRとなって。
今はどうなのでしょうか。某政治の世界、それから金融、そういう大きな志を持ってリノベートしようという人がいるでしょうか。いないと思います。とんでもない話ですよね。本当にとんでもない話で、リノベートしようと思わないところでどうしてリノベーターができると思いますか。
実はアメリカも似たようなところがあるのですよ。世界の運営をやっていましたよね、正直言って。アメリカ国内のことはさりながら、世界の運営をやっていたわけですよ。かつてソビエトとアメリカといましてね。もちろんその裏にはヨーロッパがいるのですけれども。表はアメリカとソビエトでやっていた。しかしもう40年前にソビエトが崩壊して、ソビエトも今はロシアという形になって、自分の国のことで精一杯じゃないですか。ロシアのプーチン大統領も世界を構おうなどと思っていない。自分に関係するところは構うけれども、余計なことはしませんわね。アメリカはバイデンとかいっていますけれども、バイデンだって自分のことばっかりでしょう、はっきり言って。世界のことにお節介やこうという話は一つもないし、トランプももちろんそうですね。だから中国だってそうでしょう。囃し立てる人は、「中国は危ない」とか、「中国はすごい」とか言うけれど、どこがそうなのか私にはよくわからないですけどね。中華人民共和国という国のどこがそんなにすごいのか、私は全然理解できないですけれどもね。
私はずっと、中華人民共和国の発展の歴史を今日まで見ているとですね、全部自分たちのことだけだったと思いますよ。全部自分たちの損得でやってきたと思いますよ。世界に出てくも全部自分の損得。それはね、確かにアメリカもソビエトも自分の損得はあるのよ。でも自分の損得だけじゃない、ほんの一握りの何かがあったから世界がついてきたのですよ。そうすると、この一握りがなかったと思うよ、正直言って中華人民共和国は。文化大革命の頃からね、子供のときからずっと見てきて知っていますから。
要するに、いまどき世界の運営をやろうなんて人はいないのよ。EUだってそうでしょう。囲い込んだ中でやっているだけで、最近はイギリスが抜けるし、今度はポーランドも片足抜けようかみたいな世界でしょう。ドイツのメルケル首相が引退したら。もうそんなもの誰が面倒をみますか。家を一つにしてやっていこうという話は、どこからも聴こえてきません。
こういうのを見ているとですね、やっぱりですね、時代は変わったなと思うのですよ。20世紀はやっぱり大きいものの時代でしたね。とにかく近現代ってよく言われましたけどもね、その20世紀の現代とよく言いますよね。とにかく大きくないと気に入らないと。大きくないと気に入らないというのは、先ほどのUFOの世界でいったら、ニュートン物理学の世界ですよね。重力だけしか考えない世界では、大きいもの・重いものが一番強いのでしょう。その前を言うなら、天動説ですよね。自分の周りに宇宙が回っているのだと。これ最高だよね。世界は自分のために、自分は自分のためにね。こういう人は今でもいますけどね、世の中を見ているとね。まぁ、それは論外としてですね。要するに、大きければ強い、重ければ強いというのは一番古い物理学じゃないですか。
もう20世紀になりますと量子物理学ですから。これは原子力を見ればわかるように、要するに物質の内部に閉じ込められている力が一気に放出すると、大きいものを吹き飛ばしてしまうわけですよ。少人数の人が集まって、少人数がものすごいパワーを出すと、それはベンチャー企業ということでね、世界を吹き飛ばすわけですよ。
皆さんご存知でしょうか。ベンチャー企業という言葉は、和製英語なのですよ。
ベンチャー企業という言葉を作り出した人を私は知っていますから。それはですね、ものすごくイノベーションが豊かな地域で育った方なのです。自分たちで何か新しい会社を作ってやろうというので、どういう名前にしようかと、3人ぐらいの方が考えられて、アドベンチャーだとちょっと冒険みたいだから、ベンチャー企業にしようと言ってお作りになった和製英語なのですよ。いま世界中でベンチャーというでしょう。あれは、日本人が作った言葉なのですよ。日本のですね、イノベーションが今でも活発だと思う地域の方が作った言葉なのです。ベンチャーという言葉は、少人数の力で大企業の独占寡占を倒しますよね。場合によっては、国が吹っ飛んじゃいますよね。なぜかと言うと、ベンチャー企業の力で人々の価値観や仕事の仕方が変わると、大国ですら傾いていきますよ。
例えばソビエトが崩壊したとき。あそこは完全重力の世界ですから、巨大な共産党組織と巨大な国営企業があって、身動きがつかなかった。もう皆が打ちひしがれていた。そこにヨーロッパやアメリカが手を入れてですね、ソビエトが崩壊した後、ベンチャー企業が無数にできたでしょう。あっという間にロシアを作り変えちゃったじゃないですか。
それから戦後で言うならば、ソニーの前身の東京通信工業ですよね。要するに、戦後の日本もですね、戦前軍需企業がほとんどで、重い・大きい。それが大事だったのですよ。大きくて重くて、たくさん人がいる、たくさんお金を持っている、こういうところが牛耳っていたけれど、戦争でみんな終わっちゃって。やはり戦後はですね、やがてその大きいところも復活はしてきますが、新しい会社がどんどんできてきたのですよ。それで日本を作っていくのですよ。これはベンチャーでしょう。言ってみると、量子物理学の世界ですよね。そういうふうに考えたら、先ほどの話と同じようにね、何が大事かというと、やる気と能力のある人が集まって「さぁやろう」と思っているかどうかなのですよ。
やる気と能力が集まって、「さぁやろう」と思っていると、天動説なんかもちろん、重くて大きい図体だけのものは吹き飛ばしてしまいますよ。それが20世紀に起きた現実だったじゃないですか。我々は20世紀にそれをずっと見てきたでしょう。ですから、ここはすごく重要なことでね。いま壊れるものというのは、皆が集まって一気に元気が出るものがないところがもうどうしようもない。そういうところは重さだけで行くのですよ。重力だけに頼るから、政治におんぶに抱っこになってみたり、とにかくお金と権力にしがみついちゃうわけですよ。何もないですよ。そうすると、エネルギーを持った人は出てくるわけですね。
②日本再生は人間性の回復から|藤原直哉理事長|第19期総会イベント基調講演
に つづく