「鳥獣人物戯画」
甲乙丙丁の4巻からなり、それぞれ全長9m強〜12m弱の長さ。
4巻合わせると44mにもなる大作だった
甲巻は擬人化された動物を描き、
乙巻は実在・空想上を合わせた動物図譜
丙巻は前半が人間風俗画、後半が動物戯画、
丁巻は勝負事を中心に人物を描く。
鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)がある
「栂尾山 高山寺」(とがのおさんこうさんじ)はここにあります↓
- 住所 〒616-8295 京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
- TEL 075-861-4204
- 交通メモ
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・JR京都駅からJRバス高雄・京北線「栂ノ尾」「周山」行で約55分
(途中、四条大宮・二条駅前・円町などを経由)、栂ノ尾下車。・京都市営地下鉄烏丸線四条駅から、市バス8系統で約50分、
高雄下車、徒歩約15分。・栂ノ尾バス停近くに市営駐車場があります。50台(無料)※11月のみ有料
※嵐山高雄パークウェイは有料、営業時間8時〜20時(季節によって変更あり)
「鳥獣人物戯画」の説明は↓
一部紹介
国宝 平安・鎌倉時代 4巻 紙本墨画
甲巻:縦30.4cm 全長1148.4cm
高山寺を代表する宝物である。現状は甲乙丙丁4巻からなる。
甲巻は擬人化された動物を描き、乙巻は実在・空想上を合わせた動物図譜となっている。
丙巻は前半が人間風俗画、後半が動物戯画、丁巻は勝負事を中心に人物を描く。
甲巻が白眉とされ、動物たちの遊戯を躍動感あふれる筆致で描く。
甲乙巻が平安時代後期の成立、丙丁巻は鎌倉時代の制作と考えられる。
鳥羽僧正覚猷(かくゆう、1053〜1140)の筆と伝えるが、他にも絵仏師定智、義清阿闍梨などの名前が指摘されている。
いずれも確証はなく、作者未詳である。天台僧の「をこ絵」(即興的な戯画)の伝統に連なるものであろうと考えられている。
(部分)兎と蛙が猿を追う。仰向けに倒れた蛙の騒ぎに狐もよってくる。
乙巻:縦30.6cm 全長1189.0cm
甲巻では擬人化された動物が描かれていたのに対し、乙巻では実在・空想上の動物が写生的に描かれる。
一部転載
熊野曼荼羅 (くまのまんだら)
熊野の本地仏を描いた曼荼羅。平安後期以降、日本の神は仏菩薩が救済のために顕現したものだとする本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)が広まり、垂迹画として図像化される。
その中に宮曼荼羅と呼ばれる一群があり、春日曼荼羅、山王曼荼羅、熊野曼荼羅が多く残る。本図では胎蔵界曼荼羅の中台八葉院を模した構図の中央に熊野本宮の本地仏である阿弥陀を置き、八葉とその上下に新宮(薬師)・那智(千手観音)・熊野十二所の本地仏を描く。
背景には神域の景観として、上に大峯から熊野にいたる山々、下に熊野王子を描いている。
狛犬 (こまいぬ)
重文 鎌倉時代(嘉禄元年) 3対 木造彩色 (左)阿形:像高27.3cm 吽形:像高26.4cm (中)阿形:像高27.3cm 吽形:像高27.0cm (右)阿形:像高29.7cm 吽形:像高29.3cm
嘉禄元年(1225)、今の金堂の東に建立された鎮守3社(善妙神・白光神・春日明神)は、それぞれ震旦(しんたん)・印度・日本に対応する守護神であった。3社の神前に据えられた3対の獅子・狛犬が現蔵品3種に対応する。無角開口が阿形の獅子、有角閉口が吽形の狛犬である。阿形の洲浜座裏に「嘉禄元年」の銘があり、湛慶の作と伝える。神体である善妙神像・白光神像が小さいため、狛犬も小振りとなっている。
日本では「狛犬」だが、ツノが有る無しの一対は、世界各国の紋章に繋がっている
日本の歴史は世界で一番古い
↓ここから一部転載
鳥獣戯画とも呼ばれ親しまれている国宝・鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)。米津玄師が作詞・作曲したNHKの2020応援ソング「パプリカ」の動画でも注目を集めています。