【第4章】ビタミンC | imaga114のブログ

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オーソモレキュラー医学入門

【第4章】ビタミンC

https://isom-japan.org/article/article_page?uid=oyri81597118631

 

目次
  1. ビタミンC欠乏が壊血病を招く
  2. ビタミンC濃度と白血球
  3. ビタミンCが有効な疾患
  4. どのようにビタミンCが働くのか
  5. ビタミンCの万能性
 
     「オーソモレキュラー医学」。それは、ビタミン、ミネラルといった栄養素を補充することで、疾病の予防および治療を行う医療です。 
 

ビタミンC欠乏が壊血病を招く

ほとんどの動物は、ビタミンCを体内で生合成できます。

 

しかし私たち人間ははるか昔、2500万年前にビタミンC合成能を失ってしまいました。

 

そのため、食事(調理を加えていない生の食材、特に果物)からビタミンCを補う必要があります。

 

ビタミンCの欠乏が重度になると壊血病を発症します。壊血病の主な症状としては、次のようなものがあります。

 

・無気力、易疲労性
・関節痛
・表情不良(土気色)、易出血性(皮膚、歯茎など)
・創傷治癒遅延(治っていた古傷が開くこともある)
・息切れ
・易感染性 など

 

 

 

 

ビタミンC濃度と白血球

ビタミンCは体内に一様に分布しているわけではなく、その濃度は組織毎に大きな幅があります。

 

副腎は体内で最もビタミンC濃度が高い器官です。

 

副腎はアドレナリンや様々なステロイドホルモンを合成しますが、ビタミンCはこれらの合成反応に関与しています。

 

白血球は“ビタミンCの運び屋”であり、損傷した組織へビタミンCを運びます。

 

これにより局所でのビタミンC濃度を高めることができるのです。

 

また、白血球は細菌や異物の貪食、グロブリン生成に際してもビタミンCを必要とします。

 

 

 

 

ビタミンCが有効な疾患

ビタミンCが有効となる疾患としては、以下が挙げられます。

 

・炎症(肺炎、脳炎、肝炎、膵炎、関節炎)

 

・感染症(風邪、インフルエンザ、帯状疱疹、単純ヘルペス、単核球症、水疱瘡、麻疹、破傷風、ポリオ)

 

・眼病(白内障、緑内障、角膜潰瘍)

 

・代謝異常(糖尿病、高コレステロール、痛風、動脈硬化、結石、熱中症)

 

・依存症(アルコール依存、ヘロイン依存)

 

・アレルギー

 

・一部のガン、白血病

 

・整形外科疾患(椎間板ヘルニア、関節痛)

 

・外傷(熱傷(放射線被爆を含む)、虫刺され、外科手術に伴う合併症)

 

・統合失調症

 

・重金属中毒(水銀、鉛、カドミウム)

 

・多発性硬化症

 

・慢性疲労

 

 

 

 

どのようにビタミンCが働くのか

ビタミンCは風邪に対する最も安全で安価かつ効果的な予防であり、治療法でもあります。

 

ビタミンCは粘膜の結合組織を強化することで、ウイルスの侵襲に対する抵抗力を高めます。

 

また、ビタミンCは体の免疫系を強化し、フリーラジカル(不対電子を持つ分子および原子)を中和し、高用量では殺ウイルス作用を有します。

 

 

白内障や結石(腎臓、胆道、膵臓、扁桃腺、虫垂、乳腺、子宮、卵巣、前立腺、歯石)、動脈硬化は骨に吸収されるべきカルシウムの異所性沈着です。

 

これらの症状については、ビタミンCの大量投与により局所からカルシウムを引き出すことで治癒に繋がります。

 

さらに、ビタミンCはコラーゲンの合成と維持に必須です。

 

壊血病で易出血性がみられるのは、コラーゲン構造が脆弱になるためです。

 

ビタミンC不足により、動脈の中で機械的ストレスを最も受けやすい箇所では基質のデポリメリゼーション(脱重合)が起こり、脳出血などの血管破裂が起こりやすくなります。

 

ガン患者においては組織のビタミンC濃度が低く、細胞間のコラーゲン強度が低下している状態です。

 

よって、ガン細胞が増殖して周辺の組織を破壊し、転移しやすい状態になっています。

 

ガン予防および治療にビタミンCが有効なのは、このためです。

 

 

さらに、ビタミンCが欠乏するとコレステロールの合成が増大し、動脈硬化や冠動脈疾患のリスクが上昇します。

 

ビタミンCの投与により動脈内沈着物の表面張力が低下し、沈着物からカルシウムが除去されます。

 

また、鉛、水銀、カドミウムなどの重金属もビタミンCによって排出が促されます。

 

 

 

 

ビタミンCの万能性

ビタミンCは抗毒素、抗菌薬であり、抗ウイルス薬でもあります。

 

ポリオ、肺炎、麻疹、連鎖球菌などによる感染症、蛇咬症などの全てに有効です。

 

ーたったひとつの栄養素が、これほど多くの異なる病気を治せる理由は何か。

 

それは「ひとつの栄養素の欠乏が、時として多くの異なる病気を引き起こす原因となる」ためです。

 

 

ビタミンは薬のように作用しますが、薬は決してビタミンのようには作用しません。

 

ADHD(注意欠陥多動性障害)はリタリンの欠乏によるものでもなければ、関節炎はアスピリン欠乏によるものでもありません。

 

栄養素の欠乏が疾患の誘因になるケースも、実は多く存在するのです。

 

 

今回お話ししたように、ビタミンCは万能・多用途の栄養素ですが、「ひとつの栄養素がこんなにも広範囲に効くなんて信じられない」との思い込みから敬遠されることがあります。

 

しかし、そもそも数十兆個の細胞から成る人体は、たった10種類ほどのビタミンで数千の生化学反応を行っています。

 

そう考えると、ひとつの栄養素にたくさんの効能があるとして、そんなに驚くことでしょうか?