宮崎正弘氏の情報ですが、これはアジアの国々の今と紹介の内容です。
毎日のニュースとは少し違いますが、興味深い内容を含むので
振り返って掲載します。
第二部 「暴走老人 アジアへ」(第1節 アセアンの国々)
第八章 マレーシア経済は少数派の華僑とインドが握る
▲気がつけば「中国の植民地」になりかけていた
「マレーシアはイスラム国家のなかでは稀な民主国家である」(ロ
マレーシアは意外に人口が少なく(2500万人)、しかも国民の
必然的に中国の影響が政治を大きく左右する
それでもなくてもフラッグキャリアのマレーシア航空(MH)は厄
中国海軍が偉そうに進出し、マレーシア領海にある島々をかってに
マレーシアが領有を宣言しているいくつかの岩礁は南砂群島のなか
しか
クアラルンプールのチャイタウンは宏大で、活気があり、夜ともな
いつだったか、屋台をひやかしていたら流暢な英語を喋る外国人に
ドイツ人で、すっかりマレーシアに取り憑かれ、三年
筆者はマレーシアに五、六回ほど行っているが、ペナン島がTSU
海上交通路としてマレー半島の西側が昔から開け、クラン港、マラ
半世紀近く前に初めてクララルンプールに立ち寄ったとき、滞在が
当時は行き交う車両はすくなく、英国時代の豪奢な建物
タバコはすべて英国製で、ロスマンス、ダンヒル、555(
そのクアラルンプールは近代都市に変貌していた。
いまやプラタナスのツインタワーを中心に超近代的都市として生ま
車なら渋滞が多いので一時間かかる。
市場は物資で溢れ、国際色豊かで、西欧風のカフェのとなりに古風
インド系も多く、ヒン
▲イスラムの強烈な文化の臭いが希薄
マレーシア国民は性格的におとなしく、過激なイスラム原理主義を
近年、マレーシア国内でのテロは殆どないが、14年にマレーシア
ベ
マレーシアの南端ジョホール・バルのすぐ傍にフォレスト・シティ
フォレスト・シティはシンガポールとの西端国境近くに70万人口
総工費1000億ドル。民間企業のカウンティガーデンが造成、建
現在、道半ばだが、2本の橋梁も架けられ、リゾートホテルも営業
この地区のマンション群の大半が中国人所有だから、さすがにおと
「このままでは中国の植民地となるではないか。
中国の身勝手をこ
▼中国主導の新幹線プロジェクトをキャンセル
2018年選挙で、よもやまさか、引退した筈の老人が野党をまと
数々のスキャンダルと汚職にまみれていた親中派のナジブ首相が「
政権発足直後、マハティールは中国主導の「新幹線プロジェクト」
総額
つぎにマハティールは中国の投資家へ警告を発した。
「フォレスト・シティへの外国人投資を禁止する。不動産投資移民
われわれは外国の植民地ではない」
中国人の投資家にとっては無駄な投資となる怖れが高まっ
マハティールのいう投資家ヴィザとは、「十年間マルチ」という特
デベロッパーの「カウンティガーデン」社(碧佳園)はすでにマレ
マハティール首相の老練さ、中国を正面から批判せず、国内の劣悪
▲マレーシアのナショナリズム再燃
これはトランプ流のナショナリズムへの回帰、すなわち「マレーシ
マレーシアはマレー人が主流だが、
この衝撃は将棋倒し現象をうんだ。パキスタンでもイムラン・カー
グアダール港
返済予定90億ドル
インドの南端からインド洋に散らばるモルディブでも18年九月の
とはいえ空港拡張と海上の橋梁工事などで既に13億ドルを中国か
そこで筆者はマレーシアの各地を五泊六日の強行軍でまわった。
ク
マハティールはつねに「日本よ、立ち上がれ」と台湾の李登輝総統
2020年二月、
中国投資がピタリととまったフォレスト・シティは、香港大乱で、
松本清張が作品『熱い絹』の舞台としたキャメロン高原は「マレー
意外と寒冷地で、お茶の産地でもあるが、日本人
およそ100名が住んでいて、マンションだらけだ
偶然はいった食堂で隣にいた初老の夫婦が、そうだった。
「あたり一面茶畑だったのに、いまはぼこぼとと高層マンションが
そろそ