すでに世界は「大恐慌」に突入している | imaga114のブログ

imaga114のブログ

理不尽な世界に疑問
ネットの普及から
「井の中の蛙」から「目から鱗」

なぜ日本人なのか?
本物の日本人とは何なのか?
興味深い内容と雑学から学ぶことは?
ただの主婦だけど、
ただの主婦からのメッセージ
受けとる人は誰?

 

宮崎正弘氏の情報です

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇◆◇ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和2年(2020)4月28日(火曜日)弐
      通巻6473号   
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 失業率からみると、すでに世界は「大恐慌」に突入している
  米国、五週間で2650万人が申請、中国は二億人の失業者数が推定されている。
****************************************

 いわゆる世界大恐慌は1929年から1934年の五年間とされるが、実際の回復には十年を要している。米国の1929年のGDPは1044億ドルだった。この一千億ドル台の回復は1940年までかかっている。

 ちなみにその十一年間のGDPと失業率を一覧してみよう(菊池英博『金融大恐慌と金融システム』を参照)

年度      GDP(億ドル)       失業率
~~~~    ~~~~~~~~       ~~~~
1929    1044億ドル         3・2%
1930     911            8・7
1931     763           15・9
1932     583           23・6

 

(ここからFDR時代)
1933     560億ドル        24・9%
1934     650           21・7
1935     725           20・1
1936     827           16・9
1937     908           14・3
1938     852           19・0
1939     911           17・2
1940    1066           14・6     

 従来、経済史家たちはFDRの「ニューディール」とかで、失業率は劇的に減少し、景気は回復したとされた。これは左翼用語のエセ史観だった。
 実態はまったく逆さまであり、FDRの第1期にはGDPはどん底、失業率は25%に達していた。
景気が回復したのは、戦争だった。冷酷だが、其れが真実である。

 コロナ災禍以後、米国の4月の失業率は20%になり、1935年レベルである。この数字は、かの「リーマンショック」直後の2009年に記録した米国の失業保険申請の二倍である。

 中国の失業率は公式発表をよこに置いて、中国人の経済学者が二億人と見積もっている。就労人口が8億人とすれば、失業率はすでに25%、大恐慌のレベルである。中国は、戦争に踏み切る可能性が日々高くなってきたのではないか。
 戦雲がみえてきた。最悪に備える覚悟はあるのか。