EMPEROR来日。
正直まさか日本に来るとは思いませんでした。

1stアルバムから20周年記念として限定1年間の再結成。海外の数あるフェスからオファー。その数100を超えているとの話も。その中でも日本を選んでくれるとは…。日本のブッキング担当の方が優秀なのか、それともEMPERORが望んだのか…

海外ならチャンスがあるかもしれませんが、日本で観れるのは最後かと思ったので来ると判った瞬間チケット予約しました。

そして、7/17(木)。ソワソワし過ぎて仕事に手が付かない。さっさと仕事を上がり、O-EASTへ行くと、まあ黒い。黒いんですよ皆さん。O-EAST辺りが異様な雰囲気に包まれてました。

開場後グッズなど買って会場に入るともうワクワクの限界でしたが、静かに開演を待つ。ステージ中央にドクロが置いてあって不安になりましたが、これはSIGHの演出でした。そう、サポートアクトは日本ブラックメタルの重鎮SIGHです。私が考え得る限り、日本のバンドでEMPERORのサポートできるのはSIGHくらいですね。

そして開演。川嶋さんの異様な存在感。こんなボーカリストは日本のみならず、世界中でもあまり居ないのでは無いでしょうか。間隔をおかずに次々曲を繰り出し、場内を圧倒していきます。ただ、私SIGHが来ることを直前で知り曲の予習ができなかったため、あまり乗れなかったのですが、だんだんと独特の雰囲気に飲まれていきました。川嶋さんが途中自分で首絞めながら歌ってた気がするんですが、気のせいでしょうか…

SIGHが終わり、EMPERORの準備が始まると場内のボルテージが上がり始め、私もテンションが上がってきました。そして「Into the Infinity of Thoughts」のイントロが始まるとEMPERORコールが始まります。私結構後ろのほうから観てたのですが、1/3くらいのお客さんはあまり曲を知らないで来ている感がありました。でもそれでも良いんです、楽しめば。これから知れば良いんです。

そして、「Into the Infinity of Thoughts」が始まりました。いきなり規格外です。WACKENなどのフェスでヘッドライナー務める力をまざまざと見せ付けられました。本当にこんな小さな会場で演ってくれてありがとうございます。こんな目の前でEMPEROR観れるなんて、感無量です。私の目当てはEMPERORのキラーチューン「I Am the Black Wizards」だったんですが、イントロ流れた瞬間に泣きそうになりました(ちょっと泣いたかも)。あと、「A Fine Day to Die」の良さを認識しました。BATHORYのカバーですが、イーサーンの「Die!!」はオリジナルを完全に凌駕し壮絶そのもの。怒涛の2時間、終わった後は呆然でした。演奏力、構成力とかを通り越して、ライブそのものがブラックメタルの帝王たる振る舞いでした。いや、こんなに凄いライブ観たのいつ振りだろう。きっとイーサーンの性格上ビシッと1年で止めると思いますが、もう少し活動して欲しい…

セットリストは以下の通り。

01.Into the Infinity of Thoughts
02.The Burning Shadows of Silence
03.Cosmic Keys to My Creations & Times
04.Beyond the Great Vast Forest
05.Towards the Pantheon
06.The Majesty of the Nightsky
07.I Am the Black Wizards
08.Inno A Satana
アンコール:
01.Ancient Queen
02.Wrath of the Tyrant
03.A Fine Day to Die [Bathory]

余談ですが、ノルウェー日本大使館のホームページにEMPEROR来日の記事が載ってました。改めて国を代表するバンドであることを再認識しました。

●関連リンク

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