おはようございます。
今田唯仁(いまだただひと)です。
本日の疑問
「超一流と言われる人たちが、
いつまでもモチベーション高く、
行動が持続するのは、
どんな思考をもっているんだろう?」
結論:
超一流と言われるトップアスリートは、
自分のやっていることに、
必ず「他者」を目的として捉え、
行動をしています。
「3段階の発展形式」
(心理学者のベンジャミン・ブルームの提唱)
1)個人的な興味
2)真剣に取り組む
3)人の役にたつという「目的」を見出す
ベンジャミン・ブルームがいう、
最終章(後期)の部分(3)に入った時、
アスリートのもつ思考のシフト次第で、
トップアスリートか、
超一流のトップアスリートになるのかが分かれるというわけです。
超一流のトップアスリートが、
自分のめざしていることには、「目的」があるという時、
必ずと言っていいほど、共通キーワードがあります。
それは、
「うちの子どもたち」「僕の生徒たち」
「この国」「このスポーツ」「社会」など
『他者』という共通キーワードを目的としているということです。
『他者』のためであれば、
昼夜を問わず、苦労を重ね、挫折や失望や苦しみを味わい、
犠牲を払っても、それだけ「努力」する価値はあると言います。
つまり、
「自分たちのすることは、ほかの人々にとって、重要な意味を持つ」
という想いが、根底にあるといえます。
「目的」について、もうすこし考えてみたいと思います。
アリストレレスは、
幸福を追求する方法は、少なくともふたつあると言いました。
ひとつは「内なる良い精神」と調和すること。
ふたつは「利己的な目先の快楽を追求する」こと。
ということ。
つまり、
幸福になる2つの方法
- 快楽を追うこと
- 目的を追うこと
ということになります。
どちらも納得できると思います。
1)
快楽のもたらすものは、生存の確率を高めます。
食欲や性欲に対する強い欲求をもっていなければ、
命を長らえ、多くの子孫をつくることは、
出来なかったはずです。
2)
一方では、
人間は社会的な生き物です。
孤独な人よりも、
周りの人びとと助け合う人の方が、
生存の確率を高めます。
私たちは、
安定した人間関係によって成り立つ
社会に属することで、
食料を手にし、悪天候や敵からだって
身を守ることができたということです。
マズローのいう社会的欲求に通じる部分です。
つまり、人間は誰でも、
「快楽」で得られる幸福と、
「意義や目的」で得られる幸福、
どちらも追求するように出来ています。
そして、それらのバランスによって、
タイプが異なるというわけです。
◎ 「快楽」<「目的」重視するタイプ
◎ 「快楽」>「目的」重視するタイプ
名付けて、
● 『利他主義タイプ』と
● 『快楽主義タイプ』です。
最後に、こんなデータをご紹介します。
ペンシルベニア大学心理学教授のアンジェラ・ダックワースの
1万6000人のアメリカ人の成人による
グリットスクールアンケートよると、
普通に人に比べて、
どんなに「やり抜く力」(GRIT)の強い人にとっても、
ある程度の快楽が重要というデータと、
普通の人に比べて、
「意義のある生き方」「ほかの人びとの役にたつ生き方」をしたい
という目的を持てた人は、
その後のモチベーションと行動継続が、著しく高い
というデータが明らかになっています。
つまり、
「やり抜く力」(GRIT)の極めて高い人は、
自分にとっての究極の目標は、
自分という枠を超えて、
人びとと深くつながっていると考えている
ということです。
そして、
この究極の目標を抱いた人は、
とてつもなく強力なモチベーションの源になっているということ。
もちろん、人間力の高い人は、
他者との関係性に大きく関与することから、
これらの心理欲求構造を理解した上で、
『利他主義』であるのは、
言うまでもありません。
成功したいと思うなら、自己中心的でなければいけない。
だがもし最高のレベルに達したなら、自己中心的であってはいけない。
他人とうまく付き合い、一人になってはならない。
- マイケル・ジョーダン(元NBA選手/バスケットボールの神様) -
最後の問い
「今やっていることを通して、どんな人びとに貢献できますか?」
今日も、大きな声でありがとう。