引き出しの中の書類を整理していたら、約20年前の私の活動、執筆していたニュースレターなど、封印していたものを見つけてしまった。
まさに「パンドラの箱をあけてしまった」状態。
読んでいて「懐かしい」というよりも、当時のわたしのエネルギーの高さに圧倒され、しばらく茫然としてしまった。
実は、私は産後うつになったことがきっかけで、セルフカウンセリングを学び、その中で、「グループカウンセリング」や「ゲシュタルト療法」というものを体験して、徐々に本来の自分を取り戻していった時期があった。また、自分の体験を通して「産後うつ」というのは、その人個人の問題だけではなく、「男は仕事、女は家事・育児」といった性別役割分業の社会が生み出した問題でもあることに気づいたこともあって、日頃から、助言・評価・批判・説教などされずに、日々のモヤモヤ、イライラを「安心して吐き出せる場」をつくりたい!という使命感にかられて、当時、いろいろなコミュニケーション活動をしていたのであった。
その後、息子の手が離れたことをきっかけに就職して、そのような活動を封印し、約20年の時が流れた。
今、パンドラの箱が開き、20年前の自分の思いのエネルギーに「光」があたったことで、自分の心に深く落としていた「影」が見えた。「光と影」は表裏一体。「光と影」があっての今生きているわたし。20年の間、闇に葬っていた「光と影」をちょっとザワザワした感じと共に、味わってみたいと思う。