先日、やってしまいました💦
母がスペイン旅行で選んでくれた、
手描きの絵付けのエッグスタンド。
中央・金継ぎしたエッグスタンド
ころんと丸くて
カラフルな花が咲いていて
朝の食卓がぱっと明るくなる器でしたが
私の不注意で、パリンと😭
「お母さん、ごめんなさい……!」
心の中で手を合わせながら、
飛び散った破片を前に、しばらく呆然。
7年前の私ならここで
泣く泣くゴミ箱へ
向かっていたところですが、
今は違います。
なぜなら私には
「金継ぎ」という強い味方がいるから。
不器用な初心者でもできた誰でも塗れる金継ぎセットの実力
ネットのお買い物で
「本当に買ってよかった」と思えるもの。
長く利用していると、
いろいろありますよね。
その堂々ベスト3に、
7年間もずっと鎮座しているのが
誰でも塗れますシリーズの金継ぎ初心者セット
かつての私は
金継ぎ🟰職人さんの神業
不器用な自分には無縁の
敷居が思いっきり高い世界
そう思っていました。
今では「割れたら直せばいいわ」と
太っ腹な気持ちでいられるのは
このセットのおかげです。
壊れたものに対しても、自分に対しても
少し寛容になれた気もします。
江戸時代から続く天然漆店の本格仕様
この金継ぎセットは
「初心者用」とはいっても、
かなり本格的。
というのもそのはず
江戸時代創業の
天然漆専門店が手がけたものなんです。
箱を開けると
本格的な天然漆から
純金粉、竹ヘラ、砥石まで、
必要なものが14点(手袋入りだと15点)
ずらり並びます。
金の部分を磨く宝石・メノウまで入っている
写真入りの解説書もすごく丁寧。
私のような不器用代表選手でも、
見よう見まねのぶっつけ本番で
始められました。
最初に修繕したのは、
祖母の大倉陶園ブルーローズ
⏬詳しく書いています❤️
欠けの金継ぎは、
あっというまにできる
マニキュアのような筆付き瓶に入った
天然漆『すぐ塗れ~る』(ダジャレ的な...笑)
も画期的。
面倒な道具の準備を飛び越えて、
「今、やろう」と思った瞬間に
作業できる。
本格的なのに、敷居は低い。
父と結婚したばかりの母に
祖父が贈った漆器も金継ぎ
この「気軽さ」も、
忙しく働く大人に、ありがたい設計です。
割れや欠けが唯一無二の価値に金継ぎから学ぶ隠さない美学
金継ぎを始めてから、
私の中の人生観というか
「壊れたもの」「いらないもの」に対する
姿勢が変わりました。
ついに割ってしまった
毎朝愛用する
10年使う
ロイヤルコペンハーゲンの
ホワイトフルーテッドも
透漆で接着し
金継ぎで息を吹き返した
⏬詳しく書いています❤️
普通は、
壊れたら隠すか、捨てるか。
でも金継ぎは違います。
金や銀で堂々と飾り、
傷を「景色」と呼んで愛でるのです。
なんて素敵な言葉でしょう。
不完全なものの中に美を見出す。
室町時代から続く「わび・さび」の精神は、
現代を生きる私たちにも
深くひびく生き方のヒント。
失敗も、悲しみも、消し去るのではなく
「景色」として自分の一部にしてしまえばいい。
昇華です。
かつて、亡き父が
私の大切な
ヨナス・リンドホルムのマグカップを
割ってしまったことがありました。
⏬詳しく書いています❤️
とても好きな器だったから
当時の私は余裕がなく、
強く彼を責めてしまった。
その後、父が他界してからは
金継ぎしたカップを見るたびに
「あんなに怒らなければよかった」と
胸の奥がチクリと痛みました。
そしてある日。
今度は私自身が、そのカップを粉々に。
見事なまでの大破です。
これほどダイナミックに割ってしまったものを
金継ぎしたことはなかったのですが
「これは父との思い出をもう一度つなぎ直す機会なのだ」
と思えたので挑戦。
修復したカップは、
以前よりも堂々と、
美しい「景色」をまといました。
今では、
父との思い出がこもった
世界でたった一つの宝物です。
割れたスペインの思い出を修復エッグスタンドを簡単金継ぎ
さて、今回のエッグスタンド。
殻付きのゆで卵専用なので、
今回は自分なりの簡易な方法で
金継ぎしてみることに。
液体や食品を直接入れる器や
口に触れる食器は
天然の接着剤の漆と小麦粉を混ぜて
接合しますが、
今回はそうではないので
接着剤でつなぎ、透漆(1)を塗って乾燥。
その後、
弁柄漆(2)を重ねて
金粉を蒔きました。
✔︎(1)透漆:接合面や粉固めに使用
✔︎(2)弁柄漆:接合面に塗って金粉仕上げに使う漆
のどちらも、セットに入っています🫶
スペインで
楽しい時間を過ごした母の笑顔が、
金の筋となって器の上に蘇る。
手頃なのにおしゃれザラホームのエッグスタンド
そして、
お詫びも込めて母にも贈ったのが、
ZARA HOME(ザラホーム)のエッグスタンド
ZARA HOMEの食器って
手に入れやすい価格でも
無印良品とはまた違う
「ちょっとしたシャレ感」があるんです。
アパレルのZARAも素敵だけれど、
ホームラインのあの独特な世界観――
日常をほんの少し
ドラマチックにしてくれる感じが、
私はとても好きなのです。
金継ぎがもっと快適になるコツ100均とプチプラ道具の活用
さて、7年も続けていると、
自分なりの「裏道具」も見つかってきます。
細かい線を引くには、
100均セリアの
ネイルアート用細筆がおすすめ。
細い線が引けます。
右:ネイルアートブラシ 左:透漆の筆
金粉を塗ったり、払うには、
楽天で見つけた
激安のメイクブラシセットが便利。
20本も入っているから
お化粧に使わない分を
金継ぎ用に回しています。
多少毛が乱れていても、
ハサミで整えれば立派な専用筆に。
ピッタリ陶器に貼り付いた余分な金粉は
「激落ちくん」のスポンジで軽く払うと、
地肌がすっときれいになります。
また敏感肌な私は、
漆かぶれを防ぐために
指先にフィットする手袋も愛用しています。
もし漆がついてしまっても、
焦らずサラダ油で拭き取ってから
石鹸で洗えば大丈夫。
最後に。
金継ぎセットには
純金粉が入っていますが、
金高騰もあり、とても貴重です。
そこで私は、
たっぷりと使える
「真鍮粉」を追加で購入しています。
20gもあれば、
たっぷり金継ぎできます。
金に劣らない輝きで、
器を美しく飾ってくれますよ。
金継ぎ初心者にこそ伝えたい心が整うマインドフルネス時間
タイパからいえば
金継ぎは効率的ではありません。
漆が乾くまで
数日、数週間。
待つ時間が必要です。
でもその「待つ」のも、いい。
そして指先に集中し、
静かに器の傷をなぞる時間には、
まるで行(ぎょう)を納めるような
静けさがあります。
日々のモヤモヤも、
都会のざわめきも、
SNSの波も、
その時間だけは遠のきます。
リフレッシュできるんですね。
マインドフルネスそのものだと思うのです。
祖父母から母へ、母から私へ。
器は世代を越えて旅をし、
傷をまといながら美しくなる。
それは、きっと私たちも同じ。
金継ぎ初心者セットで始める傷を美しい景色に変える暮らし
壊れたから終わり。
ではなく、
割れたからこそ始まる物語。
金継ぎセットで
傷を消さずに輝かせ、
自分の歴史として抱きしめる。
あなたも、
食器棚の奥で眠っている「思い出の欠片」、
つなぎ直してみませんか?
金継ぎに夢中になるうちに
いつの間にか私がそうであったように
あなた自身の傷跡も
やわらかな景色に
変わっているかもしれません。
最後までお読みいただき
とってもありがとうございました🙏
《いまここ》でした❤️
もぜひ遊びに来てください☺️
※すべて2026年2月27日執筆時の情報です。






































