連日物騒なニュースが。そんななか読んだのが

 

人を殺したら無条件で死刑になる

という仮想日本の物語。

 

 

貫井徳郎(ぬくい・とくろう)さんの

『紙の梟(ふくろう)』

 

です。

 

ご訪問とっても嬉しいです🫶

《いまここ》です。

 

サブタイトルの、

ハーシュソサエティ とは

 

harsh society (厳しい社会)

 

人を厳しく裁く社会のことです。

 

罪を決して許さない。

 

人ひとり殺したら

どんな理由でも死刑。

 

正当防衛でもです。

 

また間接的に

自殺に追いやった人の場合は、

 

裁判にかけられなくても

 

自殺願望がある人によって

正義殺人として

殺められていく。

 

そしてその行為が

市民に褒め称えられるという

歪んだ社会です。

 

だから、

そんな社会がおかしいと

言えない。

 

同調圧力です。

 

Netflix映画やドラマを観たり、

LINE漫画を読んでいるような感じで

スラスラと読めました。 

 

全5作品の短編集。

 

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紙の梟 ハーシュソサエティ [ 貫井 徳郎 ]

 

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紙の梟 ハーシュソサエティ

 

『レミングの群れ』

 

は、何度もゾッとする話。

最後の5行が、一番ゾッとします。

 

両手指、舌を切断され、

両目を刺されて失明したという

被害者の状態に

ショックを受けたのが

 

『見ざる、書かざる、言わざる』

 

ちょうど

中国の歴史ドラマを観ていて

あまりに刑罰が凄まじくて

(宮刑とか)

挫折しそうになるのですが

 

それをほうふつとするような...

 

そして

 

一番面白かったのは、

表題になっている『紙の梟』でした。

 

殺された恋人が実は、

存在しない人間だった。

 

主人公が調べるうちに、

知らなかった彼女の一面が

どんどん現れてきて、

 

(頂き女子りりちゃんと

 おぢについても、ふと思ったり)

 

最後には

思わぬ人物と遭遇するというお話です。 

 

Netflixや漫画みたいに

読みやすい物語ばかりですが

 

・善悪のボーダーラインのあいまい性 

 

・自分の意見が言えなくなる同調圧力

 

・冤罪のダメージがより増す問題

 

などなど...

 

いろいろと考えさせられました。 

 

印象的だった主人公の言葉。 

 

「目には目にをという発想は、  

 受け入れやすいですよ。  

 でもそれは、ただの思考停止だ。  

 ー中略ー  

 

 考えることを放棄したら、  

 人は人でなくなるんですよ。」 

 

ジャーナリスト 

ハンナ・アーレントの 

ナチ裁判(アイヒマン裁判)の

傍聴記録での言葉

 

The Banality of Evil 

 

悪は悪人が作り出すのではなく、 

思考停止の凡人が作る 

 

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エルサレムのアイヒマン【新版】 悪の陳腐さについての報告 [ ハンナ・アーレント ]

 

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エルサレムのアイヒマン 新版――悪の陳腐さについての報告

 

 

という言葉を思いました😢

 

ホラーサスペンスタッチで

引き込まれる

エンターテインメント性の高い本です。

 

ご興味ある方は、ぜひ。  

 

今月の目標は、毎日ブログ更新。

 

今日は

 

ファッションやメイク、

食以外のことを

書いてみましたニコニコ

 

みなさん

どんなことが読みたいのかな🤔

 

日々勉強中です🙏

 

最後までお読み頂き

本当にありがとうございました。

ROOMではご紹介した本など

愛用品を多数ご紹介しています。

 

ぜひ遊びに来てください☺️

 

いまここのROOM ♡

※すべての内容は、2024年5月2日執筆時の情報です。