田辺聖子さんの小説は、

主人公の女性がすてきなところが

とくに好き。

 

 

 

 

 

 

 

8つ年下のヒモ男の類との半同棲生活、

20歳近く年上の

類の父との淡い恋を描いた作品。

 

1973年に出版されたと思えないほど

色あせないストーリーです。

 

相手に逃げ場を残してあげられる

懐が広くて可愛げがある

大人の女性が描かれています。

 

私が

はじめて田辺聖子さんの作品を知ったのは

犬童一心監督によって映画化された

ジョゼと虎と魚たち』で。

 

足が悪くて生まれた頃から

車椅子生活のジョゼと

大学生・恒夫とのラブストーリーです。

 

妻夫木聡さんの

最後の泣き崩れる姿と、

 

池脇千鶴さんの凛とした

演技が素晴らしくて。

 

くるりのOSTもよくて

何度も聴きました。

 

 

 

 

田辺聖子さんの作品にでてくる女の人に

共通するのは、自立。

 

自立には

経済的な自立、

精神的な自立があるけど

 

彼女が描く女性の

精神的な自立がとくにすてき。

 

 

 

『休暇が終った』でも

23歳の類が

バッグからお金を奪っても

彼女を慕う女学生を

だまして彼女と浮気しても

 

31歳の悦子は怒るけど

とどめは刺さない。

 

お人よしといってしまえばそうなんだけど

その温かさと余裕がすてき。

 

大人の女性。

 

私はなんでもすぐ白黒つけてしまう

器の小ささだから😅

見習いたいです。

 

そして

次第に気持ちが冷めていき、

迎えてしまった

恋の終わりのことを

 

休暇は終わった

という表現もいいな。

 

このシリーズ、

装丁も美しくておすすめです。

 

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※すべての内容は、執筆時(2024年3月8日時点)の情報です。