1月18日の夜の回、観てきました。
キャストはこの通り。
初日から3日目なので、ロビーのお花がすごいすごい。
香川照之と西島秀俊からのお花が紅白で、おめでたかったです。
さて、お芝居について。
まず、悲しいお知らせ。
あの携帯電話演出変わらず。
なんでー??
ロミオの「携帯が、無い!」とか、
ジュリエットの「神父様のメールは見てないの?」とか、
引き続き違和感ありあり。
でも初演の時ほどの失笑が起きないのは、ほとんどの人がリピーターだからでしょう。
そして今回は、冒頭に新しい演出がありました。
ここから先は、新ネタバレなんで、嫌な人は読まないでね。
冒頭の死のダンスで、戦争の映像が流れるの。空爆とか。
私、パンフも買ってないし、小池先生のインタビューも聞いてないけど、
今回、ロミジュリに反戦メッセージが入っちゃいました。
キャピュレットとモンタギューの争いを、二つの国の争いに見立てて?
大人たちが憎しみを、子どもたちに刷り込んで?
憎しみの連鎖は続いていく、って・・・
日韓問題?!
舞台に慰安婦像が見えました。←幻覚
個人的には、(以下、最後まで全部個人的にはの話)
ロミジュリのメインテーマは「若気の至り」の恋人たちの悲劇なので、
「憎しみの連鎖は断ち切らねば!」に軸足を置かれると興ざめです。
まあ、おかげで、あと一回観ればいいやと思えたのは幸いですけどね。
お財布に。
そして、全体的にミス・キャスト感ありました。
まだ始まったばかりだからか。観ていて落ち着かない。
ロレンス神父役坂元健児さんは、好きな役者ですが(1789とか良かったよね)、ロレンス神父じゃないわあ。
彼の声は明るすぎ。ハレの声質だからライオンキング系の役がいいと思う。
乳母役のシルビア・グラブも、この日だけなのか?歌が不調で驚きました。
もっと上手い人じゃなかったっけ。
なにより、主役の古川ロミオが「ニンじゃない」感。
弱々しさを出そうとしてるからか、演技も歌も安定しない(もともと歌は下手とかは言いっこなしで)し、そもそも弱々しさは魅力にならない役者じゃないかと感じました。
マーキューシオなんかをやらせたら、すごく良いだろうに。
平間くんと役チェンジで観たいよ。
一方、個人的に良かったと感じたのは、
ティボルト渡辺大輔、
ジュリエット木下晴香、
ロミオ母秋園美緒、
ジュリエット父岡幸二郎、
そして「死」宮尾俊太郎です。
宮尾さんいいよ!
Kバレエカンパニー!
最初は喪黒福造みたいなんだけどね。
だんだん存在感露わになります。
最後の方なんて、私、宮尾さんしか見てなかったわ。
その辺の演出はお楽しみに〜。
そしてそして、ジュリエット、むっちゃ可愛かったー!!
歌はもちろん上手いし、セリフやダンスもすごく可愛い。
やっぱり、可愛いは正義。
今後の舞台も楽しみ。
そんなこんなで、次回は2月8日に観ます。
Wキャストまるっと逆にしたバージョン。
広瀬ティボルトと、大貫「死」のダンスが楽しみです。
そうそう、最後に、古川ロミオの良いところ。
死ぬ場面、とても美しいです。
今回、霊廟の寝台を二段にして前面にロミオを持ってきたのは、素晴らしい演出です。
さすが小池先生。
唇を薄く開いて目を閉じている古川くんのお顔は宗教画みたいよ。
美しいも正義
ただね、そのあと、ジュリエットと頭の向きをそろえて寝かすんだけど、
私が見た回は、衣装の肩の位置が上がって首が寸詰まりになって、カッコ悪かった。
モンタギューの皆さん、どうか最後までロミオを美しく寝かせてください。
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