{05FEF9C9-2CB3-4FB2-BB9F-BA00D137BCB7}


映画デスノートの感想書いた勢いで、「GOEMON」についても記録しておきます。

千秋楽の10月27日に観て来ました。昼の部なので前楽です。

紀香さん来てました。目立ってました。大きいもんね!←違う
前方席にご挨拶して帰るとき、通路ですれ違う人が見つめたり呼びかけたりするのに、いちいち丁寧に頭を下げていました。大変だわねぇ。
 
さて、芝居の話。ネタバレ気にしないで行きますね。記憶おぼろげになってるけど。
 
今回、1階11列目のセンターだったので、オペラグラスは要りませんでした。
しかし、オペラグラスで必死に見ないで済む代わりに、とんだ落とし穴が待ち受けていた。
開始10分で寝落ち!!
 
なんかね~、子別れのシーンがやたら長くてね。
その「やたら長い」ってのは他のいろんな場面に言えるんだけども、とにかく長くて寝落ちしちゃった。
でも、ハッ!と気づいたとき、まだ子別れやってたから、オッケー!てへぺろ
で、友一(子役)が「お父様〜〜」とか泣いてたら、ビックリ突然始まるフラメンコ赤薔薇
おかげで目が覚めました。
誰?!
 
そう、今回、急にチケットが来たので、事前情報ほとんど入れてなかったのです。
(見るつもりなかったからね
「石川五右衛門がスペイン人とのハーフって設定で、愛之助と今井翼がフラメンコやるよ」
って聞いたくらい。
それが、どっちでもない人が激しく踊ってる赤薔薇から、誰これ?って。
 
幕間にチラシ見てわかりました。
佐藤浩希さん。愛之助丈のフラメンコの先生だそうです。
しかし、登場これきりだったけど、なぜあのタイミングで出たのかしら?
よくわかりませんが、惜別の舞と解釈しました。
この、「よくわかりませんが」ってのも、この後たびたびありました。
 
さて、友一(五右衛門)の父はイスパーニヤへ戻され、母は豊臣秀吉の妾に差し出されます。
豊臣秀吉、中村鴈治郎さんが演じられてますが、好色ジジイ役が似合わない
品があるからねキラキラ
それはともかく、お母様は操を立てて陰腹切って登場、そのままお亡くなりに。
そこで、いきなり火の玉が現れ、亡霊化おばけくん
後で幽霊としての登場でもあるのかと思ったけど、これまたこれっきり
よくわかりませんが、歌舞伎の様式美を見せたかったのだろうと解釈しました。
 
様式美と言えば、いろんな場面で歌舞伎様式美を取り入れてました。
不破伴左衛門と名古屋山三の「鞘当」とか、楼門五三桐とか、他にもこまごま。
でも、この舞台は歌舞伎じゃないですね。女の人もフツーに出てるしね。
女は歌舞伎に出るなって話じゃないですよ。
女性たちのフラメンコは、とてもキレイで迫力あったし、いいもの見せていただいたと素直に思います。
歌舞伎テイストとフラメンコを融合させた新劇ってことでいいと思います。
ダメ??
 
さて、愛之助の石川五右衛門は、開演1時間以上たってようやく登場
茶パツです。ハーフだから。
歌舞伎じゃないと思って見たら、愛之助はいい役者です。←褒めてます。笑
「倍返し」の黒崎だって、「真田丸」の大谷刑部だって良かったもんね。
フラメンコもがんばってました。
がんばっていたと言えば、壱太郎丈の出雲阿国よかったです。
ややこ踊り(少女群舞ということ以外詳しいことは残されていない)フラメンコを取り入れるってのは面白い案。
(壱太郎さん、ちょっとやせた?いっときの山村紅葉からシュッとしていた。フラメンコのおかげかしら。)
 
あ、あと面白かったのが、上手に大薩摩と三味線、下手にフラメンコの歌とギターで掛け合い?セッション?したのが、興味深かったです。
日本とスペインの文化の融合というテーマがあるので、これからも残る作品として成り立ったと思います。
でも、再演するなら(って、愛之助がカーテンコールで言ってた)ストーリーも演出も改善の余地ありですね。
 
激しくネタバレしますが(もういいよね)何で最後に才蔵が鷲になって五右衛門乗せてスペインに飛んで行っちゃうかなー。(そもそも、おとッつぁん、手紙で呼べるもんなの?・笑)
あの落ちには、個人的にはドン引きでした。
納涼の「東海道中膝栗毛」を思い出しました。
宙乗りしたいのはわかるけど。
でも、実は「ヤマトタケル」へのオマージュだったらどうしよう。←ないない
 
ほとんど感想で触れなかったけど、今井翼くんもがんばっていました。
彼がスペインの酒場でフラメンコ踊っている場面(やたら長かった)で、友一が出て来たときは、笑った。
翼くん、ジャニーズだけあって、顔が小さくてねー。
歌舞伎DNAたちと並んだ時には、舞台の遠くにいるのかと(遠近法)思ったわ。
 
宙乗り2回もやるし、客席下りは1階席だけじゃなく2階席でも大サービス。
(千秋楽では3階にも行ったとか?)
サービス精神旺盛な、いろいろてんこ盛りの芝居でした。
和洋折衷幕の内弁当大盛り。ごちそうさまでした。