今回は忘れないうちに書きます。

9/2に観てきました。昼の部。

3階の5列目上手通路横。いつものまなちゃんと一緒です。

今月は玉三郎の出る夜の部が人気で、昼の部のチケットは値崩れしてます。

良い演目なのに。ぜひ見てほしいです。おすすめ。

 

一、碁盤忠信(ごばんただのぶ)

 

どこかで見たことあると思ったら、歌舞伎座が取り壊されているときに日生劇場でやった演目。その時が初演、というか100年ぶりくらいに染五郎が復活させた演目だけど、残っていたのは写真一枚っていうからほぼ新作ですね。

最初から最後までとても歌舞伎らしいです。だんまり、舞踊、幽霊、立ち回り、見得、捕り物・・・
衣装も今どきのセンスで作った感でステキ。主役は黒と紫アナスイカラーよ。

夜の部の吉野川が両花道なので、昼から花道二つあるんだけれど(そりゃそうね)、

幕開けでそれを使って染五郎と菊之助が魅せてくれるから、ワクワク感も増します。

しかし、この日この回残念だったのは、大向さんがいなかったこと。ひとりもいなかった。

珍しい。

染五郎がどんなにカッコよく見得を切っても、何の声もかからないの。

コウライヤ!なんて、いつもはうるさいくらいなのに、本当にこの日はどうしたんでしょう。

大向さん、寝坊したのかしら。三幕ではちゃんと声がかかりました。ハリマヤ!

 

歌昇、萬太郎、新悟、隼人、児太郎と、成長楽しみな若手がぞろりと出るので、それもまた見どころ。

歌昇くんなんかは前から上手かったけど、児太郎くんの上達ぶりには胸アツ。

いつも言ってるけど(ゴメン)、かつての舞台あらしぶり(マヤちゃん?!)を思えば、ほんとーーーーに成長しましたよね。お父様にもちょっと似てきてる。応援したいです。がんば!

 

二、太刀盗人(たちぬすびと)
ごめん。途中で寝落ちしちゃった。

面白い狂言なんだけど、「しーずかなこはんの」「しーずかなこはんの」「もりのかげから」「かげから」みたいな繰り返しのちょっぴり単調なあたりでガクっ。

お昼を食べた直後だからかもしれない。観劇時は腹八部にしとけって、自分。

 

ちなみに、この日のお弁当は松屋銀座で購入。三越は10時30分開店になったから、10時開店の松屋に行きました。

三越、絶対、損してるよ。フードコーナーだけでも10時に開けなくちゃ。

その松屋のフードコーナーに大分の中津唐揚げが期間限定で来ていて、そこのお兄ちゃんが感じよかったから、すでに弁当買ってるのに唐揚げ4つ買ってしまった。寝落ちの敗因。

 

 

三、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
 

これこそまさにお腹いっぱいの演目。何回観たか両手で数えるほど。

なんだけど、まあ、毎度楽しめます。

今までで一番好きなのは、平成中村座で見た勘三郎の一條大蔵卿ですが。

吉右衛門さんは、その次に好き。阿呆ぶりが可愛い。

でもね、ちょっとお年召されたなーって思った。キリッとする場面で力がないような。

お体大事にしてほしいわあ。って、大丈夫でしょうけど。

 

帰り道、ご老人が「吉右衛門さんも娘婿と共演できてよかったわね」って話をしていて、ああそういえばそうだった。

その菊之助丈、一幕では女形。三幕では立ち役。

どっちもできるんだけど、私的には、女形を見ると「立ち役の方があってるんじゃないの」と思い、立ち役を見れば「あ、やっぱり女形が良いわ」と思う、不思議に残念な役者です。

いや、菊之助が残念じゃなくってね、私がそう感じるのがね。

どっちもできて、どっちも及第点だから、逆に期待が勝るのかな。なんだろうねこれ。

 

 ここでも大好き芝のぶちゃんが腰元で出ています。眼福眼福ラブラブ

三幕では、大向さんも大活躍で、歌舞伎見たなーって気になりました。

大向さんって大事だね。

 

そうそう、あとひとつ珍しいこと。この日、常盤御前の魁春さん、おざぶの下から何か取り出そうとして(源氏の旗を仕立て直した何かだっけ?)それが見つからず、すごい勢いで座布団持ち上げて探していた。笑

さりげない風を装っている魁春さん(さりげなくなかったけど)見られたのは、むしろラッキー。