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昨日観てきました。今月は初日が遅くて、まだ開けて3日目。
この第二部は、チケット発売開始からずっと「空席なし」の完売状態。
そうは言っても初日あたりになればモドリがあるだろうと高を括ってましたが、いつまでたってもモドリ無し。
やむなく某所で2等席購入。ほぼ定価。イタイわー。


2階8列30番台。
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3階最前列の方がよっぽど見やすい。

花道はほとんど見えません。
歌舞伎座改修したのに、座席に関しては改善されてないですね。
その点、国立は見やすいなー。
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コスパの悪い席ですが、演目が面白ければいい。
んだが!
期待の「東海道中膝栗毛」、グダグダでした。笑
「ワンピース」で調子に乗っちゃったのかしら亀ちゃん。

以下、思いっきりネタバレです。
普段は、歌舞伎にネタバレ無しと言ってますけど、この芝居に関してはネタバレ注意かも。うん、いわゆる歌舞伎じゃないからね。
観劇予定の方は、観劇後にまた来てね。




ネタバレ注意の余白




冒頭、金太郎&團子が出てきたときには、ビックリした。
だって、金太郎くん、この間初舞台だったよね?
なんでこんな大きくなってるの?!
うちの柴犬も日に日に大きくなってるけど、人間の子どももこんなにすぐに成長するもんなの?
(って、帰って検索したら金太郎くんもう11歳でした。月日の経つのって恐ろしく早い!)
金太郎くんは、お父さんによく似た細面で、若様役が似合ってました。
そして團子くんは、(金太郎くんとほぼ同じくらいの年だと思うが)とてもしっかりしてました。
さすが香川照之の息子。
初舞台のときに誰かが「駄馬」とか評して話題になったけど、いやいや、そのへんの子役よりずっとうまい。さすが香川照之の息子。二回言いました。
この二人が、今わらわら生まれている花形の息子たち世代を引っ張っていくのかしら。

などと、子どもにしみじみしていたら、場面かわって、義経千本桜の吉野山。
劇中劇で、弥次さん喜多さん黒子のバイトも大失敗の巻ですが、もうね、笑わせないと!って必死感がツライ。
これ、初日3日目だからかしら。後半こなれてきたら、良くなるかも?

全体的に、間が悪くて落ち着かないことが多々ありました。
場面展開もあんまり待たされるから、トラブルでもあった?と思ったり。

しかし、副題にある「ラスベガス」の場面では、書割を使わず電飾使っての展開が斬新。(歌舞伎ではね)
賛否両論あるかもしれないけど、個人的にはあの場面ならあり。

しかし、あの場で腹立たしかったのは、グダグダの連獅子
弥次さん喜多さんだからできなくて当たり前、って設定だとしたら間違ってる。
どうせ夢オチなんだから(そう、まさかの夢オチよ!!!)
あそこでは歌舞伎役者らしい芸を見せて欲しかった
染五郎と猿之助の連獅子。
他の部分でも、ほとんど芸らしい芸の見せ場がないんだから(失礼、でもホント)ここは真面目にしっかりやって魅せて欲しかった。
そんな感想が二人の耳に届いて、この先ちゃんとした連獅子になってたら、それだけでも見る甲斐あります。
今のままだったら、ただのコント
ドリフと吉本足して100で割ったくらいのレベルよ。薄すぎよ。
ゲラゲラ笑ってる人もいたけど、1万出して、ただのコントはいらないわー。
俳優祭ならともかく。

夢オチのラスベガスが終わったら、「このままだと三部の幕が開かない」ということで、飛び道具でます。
このあたりになると、いろいろあきらめついて軽く笑って見られます。小林幸子のような天照大御神の登場にも笑いました。
ああいうバカバカしいところに力入れてるのが、このお芝居ですね。

あ、そうそう、あと力入ってたのが、壱太郎&高麗蔵さんのホテル三日月ならぬ五日月屋の幽霊場面。あそこは納涼歌舞伎らしいと思いました。
幽霊役の人、グッショブ。染と猿のリアクションはイマイチ。

そしてね、あそこで私、ひとつすごいことに気づいた。
壱太郎くんの女形、昔はただキレイねえって見てたんだけど、最近、誰かに似てるって気になってて・・・・・・
昨日、はっきりわかりました。
化粧した壱太郎くん、山村紅葉に似てる!
(あくまで個人の感想です。笑)

あとは、ワンピースのパロディが気になったかな。
右近さん、まんまだし。
他にもいろんなパロデイをちょこちょこ入れていた。
「わかる人だけわかればいい」みたいな。

猿之助、染五郎ファンには面白かったにちがいないけど、再演はないでしょうね。(あくまで個人の 略)
ひょっとしたら後半になったらチケット余って、浮いてくるんじゃないかなー。

そしたら、ネタバレ見ちゃった人も観てみて!
まだしゃべってないこともあるから!

第二幕の「艶紅曙接拙 紅翫」では、やっと歌舞伎らしい芸が見られます。
よかった、この演目があって。
勘九郎、七之助を見るとホッとしちゃうよ。
明日、三部を見に行くのですが、とても楽しみです。

巳之助くんと児太郎くん、二人ともそれぞれ、似てないと思っていた父親に表情が似ていて驚きました。やっぱり、血だねえ。
3生Sは、お母さんの血の方が濃そうだけど。いや、好きだけどね。

橋之助を見るとなぜか眠くなる私ですが、今回のは大丈夫。
なんせ、常磐津さんがすごいから!!



終演後は、歌舞伎座向かいのマザーリーフで夜ごはん。
なんと、今ならビール280円です。
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