昨日、観てきました。
平幹二朗の一世一代、ふたたび。
って、一世一代は、再びあっちゃいかんのじゃないか?
と思いましたが、
しかも、ふたたびどころかけっこう再演繰り返してないか?
とも思いましたが、
こりゃ再演したくなるよね!
という舞台でした。
ギリシャ悲劇「メディア」のあらすじをご存知ではない方のために、ザクッと説明すると、
王女メディアは、自分の国に黄金の羊の皮(だったか?)を求めて来た美丈夫イアーソンに恋して、自分の親の王様も弟も殺して、皮は手に入れたんだけど、いろいろあってイアーソンの国にも帰れず、コリントスで暮らしていたところ、コリントスの王がイアーソンに自分の娘の婿になれと言ってきて、イアーソンもそれを承諾して、夫に裏切られたと猛烈に激怒して狂ったメディアが、コリントス王と娘の姫と自分とイアーソンの間の二人の息子も殺して、イアーソンに復讐する。
という話です。
不実なダンナへのあてつけに、殺される子どもが不憫です。
子どもの役は人形でしたが、歌舞伎とちがってけっこうリアルなので、イイ感じに怖かったです。
とにかく平幹二朗がすごくてね。
話の筋はともかく、平幹二朗堪能しました。
エウリピデスがそう書いてるんだろうけど、女からすると疑問の残る台詞も多々ありました。
が、嫉妬に狂った女の心象風景、まざまざと見せてもらいました。
ゲスの川谷(略しすぎか?)の妻の気持ちってこんなんだろうな!!