昨日、1月4日に観てきました。以下、あくまで個人の感想です。要注意。
一幕の「毛抜」、良かった。
巳之助の粂寺弾正は、固いところも刀のさばき方が覚束ないところもあったけど、大きく見せようと一つ一つしっかり演じてた。
目の動きや台詞回しなど、十二代目團十郎さんの演じたそれに似てるとしばしば感じた。
思うに、本来の巳っくんのキャラって、お茶目で真面目で、ひょうきんで賢くてと、粂寺弾正のニン(私は弾正はシティハンターの冴羽リョウだと思ってる)じゃないかな。(うん、巳っくんのことも、ブログとインタビューくらいでしか知らないけどね)
だから、自由にのびのび演らせてもそれなりに魅力的な巳っくん弾正になるところ、きちんと型を演って、その結果固くも覚束なくもなるけど、「荒事といえば團十郎」の芸をとことん真似しようとしている(と私は感じた)ところに好感もちました。
と、ブログ書いた直後に歌舞伎痛、違う歌舞伎通の先輩から「今回の弾正は、團十郎型じゃなくて佐團次型」と教えてもらいました。ありがとう。
でも、歌舞伎座で見た團十郎の弾正にも似ていたんです。ホント。そこは、私の感覚なのでそのまま記しておきます。
と、ブログ書いた直後に歌舞伎痛、違う歌舞伎通の先輩から「今回の弾正は、團十郎型じゃなくて佐團次型」と教えてもらいました。ありがとう。
でも、歌舞伎座で見た團十郎の弾正にも似ていたんです。ホント。そこは、私の感覚なのでそのまま記しておきます。
なんか、いろいろ上から目線ですみません。
このあと、もっと好き勝手書くので(二幕ね)、狭量な歌舞伎ファンはここで読むのやめといた方がいいです。笑
「毛抜」の続き、花形は舞台のどこを見てもキレイだなー
と思いました。眼福眼福。

や、他だとキタナイのがいるって話じゃないんだけど、ゲフン、ゴフン。
米吉の若衆は(これまた殺陣が覚束いが)本当にキレイ。こりゃ、弾正も手を出すよ。
そして、鶴松くんの錦の前もキレイ。
その錦の前のお世話をする腰元にもキレイな女形がいて、「あれ?芝のぶちゃん、ここ出てたっけ?」と思ったら、違った。
市川猿紫さん、パッと見、芝のぶちゃんそっくり。(私、芝のぶちゃんファンだから)
市川猿紫さん、パッと見、芝のぶちゃんそっくり。(私、芝のぶちゃんファンだから)
新吾の「ビビビビビ」も可愛かったよ。
さて、問題は、第二幕「義経千本桜」の「四の切」
これが、昨日、私に感想を書くことを渋らせた。
そろそろ噂になっているんじゃないかと思うけど、松也の狐忠信・・・ひどすぎ。
これを正直に書いていいものかと、昨日は覚悟決まらなかったんだけど、私のブログは私の気持ちだから、誰はばかる事なく書こう、そう決心したしだいです。
大袈裟ね。
でも、これくらい前置きしておかないと、松也ファンから特攻されちゃうかもしれないからね!
狐忠信、私、けっこう観てます。面白い演目で、よく掛かるからね。
古くは猿翁、最近では猿之助の襲名披露公演、そして忘れられない勘三郎、
むっちゃ良かった勘九郎、ナイスファイトの海老蔵、染五郎、
音羽屋型では、菊五郎、菊之助、松緑‥‥‥
むっちゃ良かった勘九郎、ナイスファイトの海老蔵、染五郎、
音羽屋型では、菊五郎、菊之助、松緑‥‥‥
指折り数えたら両手で足りない。その私の四の切歴で、昨日観たそれは、別世界だった。
悪い意味でね。
悪い意味でね。
佐藤忠信の時は、悪くない。
イケメンオーラでカッコついてるし、声だって悪くない。(ここで、ちょっと擁護)
しかし!静御前が初音の鼓を打ったところで、出てきた狐忠信が!!





本当なら、静御前の足元の階段にドロンと現れ、観客が「おおっ!」ってなる最初のケレン。
昨日の松也は、やっと間に合いました的に階段裏から乗っかってきて、舞台登場した時は四つん這いの横向き。
このアスキーが浮かんだ。
orz(逆向きだけどね)
このアスキーが浮かんだ。
orz(逆向きだけどね)
今までの狐忠信は、みんな客席向いて登場したんだけど、何これ、新しい型?!
そんなわけない。
見たら、左袖からは狐の衣装も水色の袖もダラダラ出てるし、こりゃ着替えが間に合わなかったのか?
しかし、その前のシーンでは、腰元たちが10分も15分もかけて、状況説明という時間稼ぎをしてくれているのだ。
この後も、すべての引っ込みと出が、早替わりとは絶対に言えないフツーの登場で、たぶん初めて見た人はケレンとは気づかない。
あの澤瀉屋や中村屋が見せてくれたケレンとのあまりの違いに愕然。
あの澤瀉屋や中村屋が見せてくれたケレンとのあまりの違いに愕然。
もちろん、音羽屋型だから、澤瀉屋のそれとは違うのはわかってるけど、ご高齢の菊五郎さんでもも少し早かった気がするんだけど。
と、そこで、ふと思った。
松也、いじめられてる?
後見役が付いてないの?
着付け一人でやってるのかしら。
だったら早替わりが早替わりになってないのはむしろ気の毒で目を瞑るわ(いや、無い無い)
しかし、早替わり以外もいろいろヤバかった。うん、悪い意味で。
しかし、早替わり以外もいろいろヤバかった。うん、悪い意味で。
欄干越えるところは、ヨイショ!って掛け声が聞こえてきそうで。
欄干渡りもズリズリ歩いてて、。
20センチくらいありそうな頑丈な板の上(そう見えた)なんだから、もっと爪先で歩けないのか。
欄干渡りもズリズリ歩いてて、。
20センチくらいありそうな頑丈な板の上(そう見えた)なんだから、もっと爪先で歩けないのか。
ここまで重そうなキツネ見たことない





かつて染五郎や菊之助や松緑のキツネを見た時に、犬だのウサギだのタヌキだの、失敬なことを言ってしまいましたが、心から謝ります。
松也、ただの身体の重いひとにしか見えなかったよ。
極め付けは、片膝ついてグルグル回る場面。
身体傾いてるし!一回転する前に手付いてるし!全くスピード感ない!!
身体傾いてるし!一回転する前に手付いてるし!全くスピード感ない!!
あの白いビラビラが回転で広がるはずが、広がらない。フツーに毛糸の服着てるひと。
これには観てる方もズッコケて、私も両隣の席のご婦人も大笑い。
そして、改めて思った。
この配役、やっぱりイジメじゃない?
お年玉年始挨拶のとき、松也の「今日、初めて歌舞伎を観る人~?」の問いかけに手を挙げた人結構いたけれど、その人たちがこれを「義経千本桜」の四の切だと思ったら、悲しい。そんなレベル。
そして、ちょっぴりチケット代が高いなーと感じたレベル。
でもま、まだ初日開けて間もないから、月末に見た人の感想を聞きたい。
できればお友達に見てもらいたい。
私も第一部を見に月の後半に行きます。
切られ与三はまだ大丈夫だと思う。と、フォロー。←なってない。
でもま、まだ初日開けて間もないから、月末に見た人の感想を聞きたい。
できればお友達に見てもらいたい。
私も第一部を見に月の後半に行きます。
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