6月27日のソワレで見てきました。

このポスター見たときから変わったなとは思っていましたが、ホントいろいろ変わっていました。
舞台美術は「レディ・ベス」のときのように映像を活用していて、大きなセットの移動はありません。うまくやったね感。
主役が高い位置で演技することが多く、後ろの席からも見やすくなっています。
とはいえ、下でガンガン踊るダンサーズを見るには少しでも前の方がいいに決まってますけどね。
そう、今回、かなり踊っています。
トートダンサーズも跳躍しています。親分(トート)が若返ったからね。
今回見たのは、井上よっちゃんトートでしたが、キレッキレに踊ってました。
山口さんの雲竜型を思い起こして、トートの様変わりにも世代交代を感じましたわ。
よっちゃん、さすがの歌唱力でしたが、山口さんマイク同様によっちゃんマイクがあったみたい。エコーがハンパなかった。あんまり響いてどこから聞こえるかわからないから、一瞬、クチパクかとか思ったもん。←違います
一方、蘭はなのエリザベート、うつろいやすい音程に最後まで気が抜けなかった。

彼女が歌うたびにキンチョーしたわー。裏声と地声を行き来するのに音がいきなりガクンって、階段踏み外した!みたいな。

ルックスは好みなんですけどねー。「これは最後通告です」の場面なんか、ものすごくきれいに見えました。(高梨臨ちゃんに似て見えた。醍醐さん)

そして、ルイジ・ルキー二ですが、松也でした。
高嶋ルキーニでさんざんお腹いっぱいになっていたので、もう誰がやっても新鮮で良く見えるだろうと、たかをくくっていたんですが・・・・・・
一回でお腹いっぱい!!
台詞のタメとか顔芸とか、個人的にダメ。今までの高嶋ルキーニ以上に悪目立ち。
すみませんね、これあくまで個人の感想ですから。松也ファンはこの先、読まないでね。回れ右して帰ってください。
「オレ、うまいだろ」「歌舞伎役者なのに、こんなに歌えるんだぜ」という心の声が聞こえてくる。変な自己顕示欲がムンムン。(しつこいですが、あくまで個人の感想です)
歌えてないから! 
芝居もくどいから!
顔芸もヤメテー!!
そこで変に目立たないでー!!!

ああ、育三郎の回にすべきだったー。

でも育三郎だったら、彼も歌がうまくて、そうなると皆が歌うまくて、蘭はな四面楚歌になっちゃうからこれでよかったのかもしれない。と、よいこと探しのポリアンナ。

あ、そうだ。もうひとり、歌がんばって!と思ったのが、古川くん。私、ファンなんですけどね。
期待の「闇が広がる」は、よっちゃんに押されまくってました。マイクの差?! ←違います
これも、浦井くんのルドルフで見たかったなー。←出てません

ちびルドルフとても可愛かった そして、うまかった。楽しみなお子じゃ。

そして、マリオのフランツ・ヨーゼフが、思いの外よかった。
若いときのマザコン臭とか、二幕になっての年寄り臭とか、うまく出ていたと思う。

帰り道、ご観劇した皆さんの中にまざって声を拾うのが趣味なのですが、あるご婦人たちの、
「フランツヨーゼフ、年を取ってからも良かったわね」
「やっぱり、いつかはジャベールと思ってやってらっしゃるんでしょうね」
という会話がおかしかったです。
「いつかはジャベール」このフレーズ心の引き出しに入れておこう。

同じく拾った声の中では
「蘭はなちゃん、ずいぶんうまくなったよね」
「いやー、最初のほう危なっかしかったよ」
「でも、『私だけに』ちゃんと上がってたよ」
「まあ、この前よりはね」

というのもありました。
そうか。この2週間でうまくなってるのか(あれでも)。じゃあ8月あたりにまた観ようかなー。

あと2回くらい観にいきたいな。お花様のエリザと育三郎ルキーニはぜひ観たい。
そして、次はトートダンサーズの踊りをもう少しじっくり見たい。いろいろ変わっていて、色っぽくなっててよかったよ。