グローブ・ジャングルとは、公園にある丸い形をしたジャングルジム。
骨組みだけの地球を表すこの遊具は、日本人が発明した。
今日も、公園で、ぐるぐると、複雑な地球は回されることを待っている。

舞台は、ロンドン。
日本人コミュニティに集まる人々は、何を思い、何を求めてこの地にやってきたのだろう。
ネット環境が進化し普及し続ける中で、人はどのように世界と、他者と関わって行くのか…。

鴻上尚史、第61回 読売文学賞 戯曲・シナリオ賞 受賞作品
2008年劇団旗揚げ公演に書き下ろした話題作、6年ぶりに上演!
新たな旅の物語、始まります。

出演 小沢道成、小野川晶、杉浦一輝、三上陽永、渡辺芳博、塚本翔大、森田ひかり、木村美月、オレノグラフィティ、根本宗子
脚本・演出 鴻上尚史


http://kyokou.thirdstage.com/

4月5日(土)に観てきました。
初日2日目だからか、初めのうちは「台詞は面白いのに、間が悪いな」と残念に感じたところが少々ありましたが、見ている間にどんどん引き込まれていきました。
客演の劇団鹿殺しのオレノグラフィティさんと月刊「根本宗子」の根本宗子さんが魅力的なことは知っていましたが、この虚構の劇団のヒロイン小野川晶さんと、幽霊役(ってネタバレじゃないよね?!登場したときからそういってるしね!!)の小沢道成さんが、とても良かったです。

虚構の劇団は以前に『イントレランスの祭』を見て、正直なところ、物足りなく思ってたのですが、今回は面白かった!!

鴻上尚史さんらしい、風刺の効いたストーリーに、大小ちりばめた笑い、キレのあるダンスで、2時間があっという間。

こちら鴻上さん名物、大学ノートに書かれたごあいさつ。


ロンドン時代に鴻上さんが感じたことが、まんまこの芝居に投影されているのですね。
さすが「旗揚げ」作品。
6年前のは見ていませんが、たぶん冒頭の炎上場面なんかは、6年前より今の時代にしっくり来ます。
劇中劇も面白かった。桃太郎がスタイリッシュで哲学的になってるよ。

桃太郎というと、今、宝塚歌劇100周年夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』ってやってるんですが、その宝塚の第一回目の公演が『ドンブラコ』って言って、やっぱり桃太郎なんですよね。
ぜんぜん違いますけどね。
桃太郎は、日本人の身体に染み付いている物語だなと。余談でした。

客席の一番後ろで(ディレクターチェア持参で)鴻上尚史さんが見守っていました。
服の柄が派手でした。
虚構の劇団『グローブ・ジャングル』座・高円寺で4/13(日)までやっています。おすすめ。


そしてそして、当日のフライヤーの束の中で見つけたこれ!!


『朝日のような夕日をつれて』と言えば、四半世紀も前に早稲田の同級生ハコちゃん(元気かなー!!)に誘われ、初めて紀伊国屋ホールで第三舞台を観たときの演目!!
懐かしい。
それに玉置玲央さんが!!
またチケット争奪戦かな。だな。


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