
携帯の電波がとぎれたら、そこには妖精の世界がひろがっていた。
恋愛禁止の社内で起こる、現代版「夏の夜の夢」。2010年、第2回目の公演で好評だった作品をリニューアルします。どうぞご期待ください。
会場 吉祥寺シアター
出演 岩田裕耳、前園あかり、高田淳、東澤有香、安藤理樹、武井希未、寺戸真里奈、林ちゑ、矢内久美子、湯口光穂、荻野祐輔、佐藤優子、菅山望、長勢唯、鳴海由莉、堀内萌、毛利悟巳、依田玲奈
脚本・演出 堀川炎
初、世田谷シルク。最終日に見ました。
うわさに聞いていた通り、ダンスが印象的でした。
現代のアプリ製作会社とシェイクスピアの「夏の夜の夢」の世界の絡ませ方がうまかったです。
社内恋愛禁止の会社での2組のカップルのドタバタ。
そこにオベロン王(社長)とタイターニア(社長の妻で別の会社の女社長)もいて、結婚式を控えた美しいヒポリタ(女性社員、実は…)もいて。
良い人そうでそうでもないハーミアや、嫌われても嫌われてもめげないヘレナ、いい男だけどどこか頼りないライサンダーと、ひどい男だよデミトリアス(ってどれも原作のまんまだね!すごいね!!)が、舞台を走り回っていました。
タイトルは『美しいヒポリタ』だけれど、ヒポリタ自身の影は薄いなと、思っていたら、最後にプチどんでんがえし。なるほどねー。
現実のキャラが唐突にシェイクスピアのキャラになったと思ったら、ハンドルネームで、アプリの中で「夏の夜の夢」を繰り広げる。
それぞれが勘違いするきっかけに占い師を持って来たのもうまい。ラッキーアイテムの星とか馬とか。
観ているほうは、つじつまを全部合わせようとしないで、アプリの世界を楽しむといい。
シェイクスピアのあの独特の台詞を『アプリが入力した言葉を大げさに変換してくれる機能』というのが、個人的にツボ。
個人的にといえば、タイターニヤ役の役者さんがよかった。
子守唄に(←笑)歌ってくれた高橋真梨子の『For You』が家に帰ってからも頭から離れませんでしたよ。
私が観たのが最終日だったからか、一部役者さんの喉が枯れていたのが気になりました。
特にシェイクスピアの台詞に変わるところで。
役者さんの喉は大事にしてください。お大事に。
他の人の感想はこちらで。
http://stage.corich.jp/stage_done_detail.php?stage_id=52563
