
通し狂言三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)
序 幕 高麗国浜辺の場
二幕目 第一場 御室仁和寺境内の場
第二場 同 御殿の場
三幕目 第一場 今出川柴田勝重旅館の場
第二場 粟田口塩谷藤右衛門内の場
第三場 元の柴田旅館釣天井の場
四幕目 住吉大和橋馬切りの場
五幕目 阿波座田郎助内の場
大 詰 紫野大徳寺の場
(出演)
尾 上 菊五郎
中 村 時 蔵
尾 上 松 緑
尾 上 菊之助
坂 東 亀三郎
坂 東 亀 寿
中 村 梅 枝
尾 上 右 近
藤 間 大 河
市 村 竹 松
尾 上 松 也
河原崎 権十郎
市 村 萬次郎
市 川 團 蔵
坂 東 彦三郎
澤 村 田之助
ほか
1/16(木)に観てきました。
毎年楽しみな菊五郎劇団。今回は、お遊び要素は少なめでしたが、その分、しっかりと歌舞伎のケレンを見せてくれました。
眼福だったのがビューリホー菊之助の七変化

高麗の王女の衣装から、小粋な芸者姿、そして、(なぜ?!って思ったけど)傾城にもなって、さまざまな美女ぶりを見せつけたかと思ったら、次の幕では、いなせな大工。でえくよ、で・え・く

大工って言っても、元武士だからしゅっとしてるのよ~。
菊之助ファンにはたまらないわね。うん、私ね。
話は色々と突っ込みどころあるんだけれど、それって歌舞伎じゃ当たり前だから気にした方の負け。
でも、もし誰かと一緒に観ていたら、
「勝重が田郎助の双子の兄弟だって、顔見て気付くところじゃない?」
と、幕間に笑ったことでしょう。
あっ、最近噂の松也くんも色男ぶりを発揮していましたよ。
そのぶん(なのか?)、梅枝くんの出番が少なかったのが残念。
出番が少ないと言ったら、おやじ様(菊五郎)も、例年に比べたら出番少なかった気がする。見せ場は圧倒的に多かったけど。
今回、「ドブ」と呼ばれる花道外下手で観ました。
なにゆえ「ドブ」かというと、花道では役者は上手側を向くので「役者の背中しか見えない」という理由で、良くない席「ドブ席」と昔から言われているのですね。
しかしながら、最近はそのへん気を使ってくれているのか、下手を向いての芝居もあり、今回、菊之助もたびたび下手側を観てくれました。
普通に前を向いたときの横顔も、間近で見られて良かったです。
なにしろこの席、2等A席で4500円。安い!!
私は7列目で観たけど、2列後ろ(9列目)からは1等A席で9200円だと思うと、かなりお得感あります。←そういうのに弱い(笑)
ちなみに下手の端2席は、1500円です。ここでも、十分。
花道を挟むので、
①あまり前のほうだと舞台が観にくい
②七三の横だと花道を照らす照明が眩しい
③やっぱり肝心の見得は背中から横顔
と、欠点はありますが、ワタシ的にはお勧め席です。
私の後ろの8列目の人は、お正月の手拭い播きも貰えていたよ。ちょっとウラヤマ―

