
お年玉〈年始ご挨拶〉
一、博奕十王(ばくちじゅうおう)
博奕打 市川 猿之助
獄卒 市川 弘太郎
同 市川 猿四郎
閻魔大王 市川 男女蔵
恋飛脚大和往来
二、新口村(にのくちむら)
亀屋忠兵衛 片岡 愛之助
傾城梅川 中村 壱太郎
孫右衛門 嵐 橘三郎
忠三郎女房 上村 吉 弥
三、上 屋敷娘(やしきむすめ)
下 石橋(しゃっきょう)
〈屋敷娘〉
お春 中村 壱太郎
お蝶 中村 米 吉
お梅 中村 梅 丸
〈石橋〉
獅子の精 中村 歌 昇
獅子の精 中村 種之助
獅子の精 中村 隼 人
1月13日(月)に行ってきました。
お年玉〈年始ご挨拶〉は、中村壱太郎くんでした。
本人が言っていましたが、
「初日が愛之助さん、次の日は亀鶴さん、で、その後ずっと壱太郎、壱太郎、壱太郎・・・」
「16回もご挨拶させていただきます~」←どっと笑いと拍手

そんだけ挨拶の機会あれば、話し上手になるよね。よかったね。
新口村の梅川も屋敷娘のお春も、なんだか慣れた感じで、
若手の中で頭一つ抜けた感があります壱太郎。
私は前の初々しい感じの方が、好きなんだけどねー(笑)
そんな私が、今、激しく注目しているのが中村米吉

そう、先月観た国立で、「婆や」のアクセントが「ゴーヤ」だったあの子です。
しゃべると棒だけど(ゴメン・笑)、可愛いのだー

屋敷娘のお蝶も、可愛かったよ。セリフが無いから安心して見ていられたわ。
そんな米吉、なんと三月の歌舞伎座『鳳凰祭三月大歌舞伎』で、
玉三郎丈と勘九郎と一緒に踊ります!!キタコレー!!

夜の部の日本振袖始、俺得の三人。
楽しみだ



さて、浅草歌舞伎に話をもどすと、博奕十王は楽しい話で、
猿之助と男女蔵のかけ合いが笑わせてくれたのだけれど、
どうしても「勘三郎さんで見たかったなあ」という思いが強く(閻魔大王は左團次さんでよろしく)、
その場面を夢想して、目の前の芝居を見ていなかった気がします。すみません。
で、新口村では、愛之助より貫禄ある壱太郎を堪能し(笑)、
三幕の踊りは、若手の瑞々しさが目の保養。
石橋の獅子の精、歌昇の毛ぶり、よかった。昔の勘九郎みたい。弟もがんばってついて行っていた。が、隼人だけが、何か違うことをしていた(笑)
腰の位置が高いとやりにくいのかなあ。
まあ、楽しかったから良し。
お正月にふさわしい演目でした。