会場 タイニイアリス
出演 あおきけいこ, 池澤夏之介, 角矢えび 他
脚本 岡田茂
演出 谷口有
2010年、NHKで放送されたミニドラマ「俺んちの神様」のアナザーストーリー。余命宣告を受け、失意のうちに帰った俺の部屋に棲みついていた得体の知れない人物。その正体はなんと・・・神様だった!
2011年11月19日の昼、観劇。
雨の日でしたが、会場内はお客さんでぎっしり。
スタッフの人はみな感じが良くって、誘導もスムーズ。
椅子の上にあったお芝居のチラシにはなんと福銭まで付いていた。
なんて素晴らしいおもてなし。
そして、芝居が始まる。
オープニング映像が終わってスクリーンが外れると、突然現れる青年のリアルな下宿部屋。
うわ~!歌舞伎みたい。出だしからものすごいインパクトでした。
そこにワラワラと現れる神様たち。にぎやか。ダンスも楽しい。
これからどうなっていくのかな~v とワクワクしたら、そこから先は案外フツーのドタバタでした(笑)
高橋留美子の漫画に出て来るような酒盛りシーン。
アクションシーンでの役者たちのコンビネーションには目を見張るものがあったけど、実は「石原正一ショー」でほぼ同じ演出みちゃってた。
役者のみなさんは、みんな上手でしたよ。
特に谷口有さんの大阪弁の神様、サイコーでした。
しかしながら、脚本が、ちょっと……
私には合わなかったというか、いまひとつ面白くなかった。
詳しい話は、ネタバレだからここではやめておくけどね。
NHKの「俺んちの神様」はわずか30分の間に「意外な訪問者、お笑い、ドタバタ、主人公の自覚と自立」と組み込んだものですが、同じような内容・テーマを2時間に引き延ばしたために、つまらなくなっちゃったのかな。
正直、2時間、長く感じました。
すごいセットと役者さんたちだったのに、残念。そしてこんな感想でゴメン。
でもね、メルヘンだと思ってみたら、たのしいかも。
おいおい、そりゃないだろ!って突っ込みながらも、まるっとハッピーエンドだもん。
こんな時代だから、そういうの求めている人もいると思う。