ストーリー
人気テレビトークショーの司会者リサ(瀬奈)は、スタイリストのフレッド(泉見)や同僚のコスタ(戸井)らとともに仕事中心の日々を送る女性。そんなある日、老人ホームで暮らすリサの母マリア(浅丘)が、豪華客船でニューヨークに向かい、自由の女神の下で結婚式を挙げると、同じホームのオットー(村井)と駆け落ちしてしまう。この事態を解決するべく、リサはオットーの息子のアクセル(橋本)とともに2人を追いかけるが……。
脚本:ガブリエル・バリリ 共同脚本:クリスティアン・ストルペック
歌詞:ミヒャエル・クンツェ 他
上演台本:飯島早苗 演出:山田和也
キャスト
瀬奈じゅん/橋本さとし/泉見洋平/戸井勝海/村井国夫/浅丘ルリ子 他
12日、eプラスの貸切公演で観てきました。
キャリアウーマン(瀬奈)とバツイチ男(橋本)、老人ホームで知りあった年老いた男女(村井・浅丘)、ゲイカップル(戸井・泉見)、三組の恋人同士にスポットを当ててるのですが、それぞれ薄っぺらで、ストーリーにはあまり感動無く、人物にさほど共感もできません。すみません。でもそうだもん。
全体的に、古いミュージカルでした。
しかしながら、話の内容を深く考えないで曲と踊りを楽しむだけなら、十分、良いミュージカルだと思います。
オーケストラも役者たちも、お客様を楽しませようというサービス精神いっぱいです。
私はたまたま23番という通路横に座ったのですが、客席にキャストが下りてくる、また客席から舞台に上がる場面もあり、瀬奈ちゃんも真横を通り、で、ちょっと得した気分になれました。
個人的に、一幕の最後の「地獄からのメッセージ」はとても盛り上がってよかったです。
あの場面の最初にバク転しながら舞台を横切った役者さん、カッコよかった。誰だか気になります。
レトロな感じの舞台衣装も見て楽しめました。
浅丘ルリ子さんの衣装がすばらしく、特に最後のドレスとか、完全に瀬奈ちゃんよりお金かかってます。
一緒に見たあいちゃんはルリ子さんに一番感激していました(笑)
瀬奈さんはエリザベートの時よりも、キャラに合っていて良かったです。
すごく楽しそうに演じていて、橋本アクセルの悪ふざけに笑う場面では、本気で笑っているようでした。
橋本さとしさん、いろいろアドリブ入れているようです。たぶん。
あと、子役の吉井一肇くんが、ものすごく上手でした。恐ろしい子!
上演前にはロビーで、「題名の無い音楽会」風のミニコンサートがあり、指揮者の塩田さんが「山崎邦正です」と挨拶したり(似ている・笑)、「こう手をあげたら塩ちゃん!って声かけてね」と事前にお願いしたりで、とても楽しませてくれました。
ミュージカルはたくさん見ていますが、指揮者の顔と名前をおぼえて帰ったのは初めて。
楽しいミュージカルをありがとうございました。
最後に挨拶があったのですが、橋本さんと村井さんの掛け合いがとても楽しかった。
この二人は、本当に「楽しませよう笑わせよう」というサービス精神が旺盛です。
橋本さんの後に村井さんが、「つまらないシャレを聞かせてすみません」と、橋本さんの言ったことを謝りながらも、自分も全く同じことを言って、「それ同じ」と橋本さんがすかさず突っ込む。すると瀬名さんが「親子だからね」とうなずく。ナイスコンビネーション。キャスト同士がすごく仲が良いのが見てとれました。
浅丘さんの挨拶では、客席からため息。
ほんと雰囲気のある人でした。
見てないお友だち、一度くらいは見ても良いかもです。
ひょっとしたら、ハマるかも。
ストーリーは気にしないで、曲とダンスに集中ね。←しつこい。