出演 須貝英、爺隠才蔵、片桐はづき、井上裕朗, 村上直子(ホチキス)、清水穂奈美、ザンヨウコ(危婦人)、小林タクシー(ZOKKY), 原田優理子(トリのマーク)、菊池明明(ナイロン100℃)、大谷幸広
脚本・演出 古川貴義
サイト http://www.hakoniwa-e.com/
責任を負うことでしか、見えない世界がある。
逆に、責任を逃れ逃れて、ややこしいことからは目を逸らして、
色んなものを遮蔽して生きている人にしか見えない世界というものも、実はあるのかもしれない。
そんなテーマに惹かれて、行ってきました。
結論から言うと、痛かった。
いえいえ、芝居がじゃなくって、自分が。
いろいろなセリフで、痛いところを突かれました。というか、ほじくり返された。
片桐はづきさんが演じる徳川修子が、30才のころの自分に重なりました。
気負って何でも自分で抱え込んでいた割に、何かマズイことがあると「誰かのせい」だと思っていたあの頃。ううう・・・・・・イタタ
他の登場人物にも、ちょっとずつ(もしくは、かなり)嫌な面があって、それが過去の自分と重なって、かなりいたたまれなかったです。
まあ、「過去の」と言えるくらいに、今の自分が年とって大人になっているのが救いです。
精神的には何も変わっていませんが、自分の周りで起きたことは「自分の責任」と言えるくらいにはオトナになっています。
ラストのイミシンな台詞などは、色々解釈できそうで、見る側の年代(や、性別、環境、思想etc)で、かなり違う感想になるんじゃないかなと思いました。
それが演劇だと思います。
役者の皆さんとてもお上手で、照明、場面転換なども計算されていて、すばらしい舞台であることは間違いないです。
上質なお芝居をありがとうございました。
個人的に小林タクシーさんとザンヨウコさんが気になりました。
他のお芝居でも見てみたいです