28日は有楽町ルミネに並ばなきゃと思っていましたが・・・・・・嘘です。ワタクシ、今、見栄をはってしまいました。
20代後半から30代がターゲットという、有楽町の新名所。ますます銀座が遠くなるよ、気持ち的に。
そんな私は、池袋。池袋に行ってきました。シアターKASSAI。
伊藤えん魔プロデュース「蒲田行進曲」
チラシ見たときから気になっていたのです。
何なの、この配役変更。
で、マチネで「熱血」バージョン、ソワレで「狂乱(妖乱)」バージョンを見てきました。
よかった!
初見だったので、先に「熱血」を見たのは正解。
まず「熱血」で、役者ひとりひとりのクオリティがどれだけ高いか知らされた上で、おバカパロディ満載の「狂乱」を楽しむ。ワタシ的に大正解。本当に楽しかった。
全ての役者さんが、すごく魅力的。
小劇場だと、たまにすんごい素人くさい人が混ざったりするんだけれど、この劇団は全員プロでした。
お金取るんだからそれは当たり前だと思うのだけれど、否この前まで思っていたんだけれど、やっぱり小劇場って、商業演劇に比べると、役者のレベルが低かったり、脚本もイマイチだったり、なのに観客は妙に寛容で評価甘かったりすることが多くて、たまに辟易していたので、こういうハイレベルの芝居を見せてもらうと、嬉しくなります。
お金出すだけの価値ありました。
プロデューサーの伊藤えん魔さん、当初、病気入院で配役変更というお知らせがチラシの中にあったんですが、元気な姿で舞台に立っていました。
無理しないで、どうかお大事に。
この人、写真だけ見たら『タダの太ったオッサン』なんですが、舞台に立つと、ものすごくカッコよく見えるんですよ。新感線の古田新太さんに通じるものがある。と、私は思う。どっちかというと、ジェームズ小野田かもだけど。
出てくるとつい目で追ってしまう。すぐ近くに美少年田渕法明さんがいても(笑)
田渕法明さんは、「熱血」で橘、「狂乱」では小夏。ええ、ヒロインですのよ。小夏があまりに可愛らしく女の子らしいので、先に橘を見てなかったら、普通に劇団スタジ○ライ○的な役者さんだと思うところでした。
昔見たラ○フより断然よかったけど。ようこちゃんやピカピカあたりに見てもらって感想を聞きたいところです。
感想を聞きたいといえば、「熱血」で小夏を演じた美津乃あわさん!
アイラインとつけまつげが『本当の目よりも2ミリ上』というヅカアイメイク(笑)
「狂乱(妖乱)」の銀ちゃんでは、まさに男役スターさんのオーラが爆発!
と、私は思ったのだけれど、これまたまなちゃんあたりに見てもらって感想をもらいたいな。
つか、まなちゃん、高知に帰ってなかったら、絶対引っ張って連れて行ったのに。あー残念。
劇中に、ベルバラ名場面がいっぱい出て来たのよ。
ベルバラカルタ持ってる皆さま、見なくてどうするの。
オスカルコンサートでは、会場「薔薇は薔薇は」の大合唱だったのよ。そこでオスカルがマイクを向けたからね。
美津乃オスカルが、バイオリンの代わりにフォークギター(デカイ!)を顎に当てて演奏していたら、アンドレが現れて、あの場面。
ちゃんと「こわい・・・」も言ってくれたのよ(笑)
アンドレが「自分の目が見えないことだけは、オスカルに気付かれてはいけない」と言いながら、ガツンガツン色んなところにぶつかって、オスカルが「なんだアンドレ、まるで目が見えてないようだな」って・・・・・・ベタすぎるんだけど笑ったわよ!!
「バステイーユに白旗が!」の場面では、「あれは、フランス国旗・・・うどんの白、桜エビの赤、サイダー味の青、もう何言ってんだかわかんないフランス万歳」なのよ。
わかんないけど、笑ったわよ!!
大阪の劇団だから、笑いてんこ盛り。王道の「熱血」バージョンでもいっぱい笑わしてくれました。
秀逸なエンターテイメント。
東京にはあまり来ないって言ってたけれど、次に来たときはみんなも誘うね。
前々作『惑星ボーイズ』のDVDも買ったから、見たら貸すね。