ひとは、ひとよでかたちをかえる。
15年前、ある田舎のタクシー会社で起きたひと夜の出来事。
その出来事は、そこに住むひとつの家族の運命を大きく変えた。
人生を一変させたあの夜から時は流れて、現在。
今も営業を続けるそのタクシー会社へ、
家族の待つ家へ、再び戻ってきたのは……。
キャスト
岡まゆみ
成清正紀 若狭勝也 原扶貴子 高山奈央子
馬場恒行 佐賀野雅和 ヨウラマキ 桑原裕子
大山鎬則(シグナルズ)
寺田剛史(飛ぶ劇場)
磯西真喜(演劇集団円)
まいど豊(東京ヴォードヴィルショー
さきほど、観劇覚書をまとめて書きましたが、これは昨日の夜観てかなり感動したので別途お知らせ。
よかったら見に行ってください。
全米が泣いてもまず泣かない私ですが、最後泣いてしまいました。
(たんに年とって涙腺緩くなったとか言わないでよね!)
特別な一夜から始まる話であり、素敵な人たちの話でした。
タイトルは「一夜」と「人よ」のダブルミーニング。
一人ひとりの登場人物が、演技している役者ではなく本当に自分の身近にいる人のように感じられ、愛しく魅力的でした。
子どもたちの為に父親を殺したお母さん。冒頭から、いきなり衝撃的な一夜です。そこからグイグイ物語に引き込まれました。
岡まゆみさんというとお姫様女優のイメージがあったので、最初出て来たときは「えーこんな役やるんだ」くらいに思って見たんですが、すぐに気にならなくなり、いつしか「お母ちゃん」にしか見えなくなりました。
登場時も、それから15年後も不自然なほど美しいのですが、息子のために怒ってモナカを投げつけるところなど、「お母ちゃん」そのものでした。
何度も涙が出そうになるんですが、そのたびにものすごく良いタイミングで、笑わせてくれる「ヨシナガさん」
彼を見るだけでも、チケット代の価値あり。最高です。
脚本と演出の桑原裕子さんも出ていて、長女役すごく良かったです。こんな芝居を書けて、役者としても良いなんて。ちょっと羨ましい。
その他色々書きたいけれど、ネタバレなんでこのへんで。
「自分にとって特別な夜でも、他の人にとってはただの夜だよ。でも、自分にとって特別ならいいじゃないか」