ちゃたらーのお昼休み

出演 月船さらら, 若松武史, 村上淳, 柄本時生, 鴇巣直樹
演出 天願大介


『この物語は、もう一つの日本を舞台にしている』

 鎖国前夜。逃げ惑う人々の間では様々なうわさが流れていた。
不老不死の薬になるという不気味な「もの」の噂、人を殺しながら移動している「スナックの美女」の噂・・・・・・。
 海辺の廃墟の町。その片隅にあるスナック「牛の腸」。不気味な名前のこの店に、落ち葉が吹き寄せられるように名も無き男女が集まってくる。解体作業員のヒロシ、元自衛官のトラブル処理屋金本、超絶行商人の黒俣、そして謎の女鈴子。
四枚のカードが揃ったとき、呪われた運命が発動する。
 病院では瀕死の天才亀田博士があるものを待ち続け、空港では海外脱出を願うセレブたちが暇をつぶし、蝉時雨蝶子はリサイタルで熱唱、柿乃花先生は、講演会で国家の未来を熱く語る。果たして「日本」は救われるのだろうか?そもそもこんなことになってしまった原因は何なのか?そして私たちはどこに行こうとしているのか?
 その晩「牛の腸」はすべてを呑み込んで驚くべき未来を提示するのである。


観てきました。

「驚くべき未来」というのは、そんなに「驚くべき」でもなかったです。途中でわかるから。
人間のたくましさというのが伝わってくるオチでした。
こんなときだから、不道徳でも笑って歌ってたくましく生きたい!みたいな。

人によっては眉をひそめる下ネタやブラックなネタもありましたが、私も一緒に見た友人も、ただただ笑ってました。だっておかしいんだもん。


若松武史さんの演技がすごかったです。柄本時生さんがむしろフツーに見えました。柄本明さんそっくりでワタクシ的に期待の若手俳優なんですが、テレビで見るより小粒でした。舞台はこれからこれから。
月船さららさんは、お綺麗でかつ男前。歌唱力はさすが元宝塚。終演後、自ら売店に立たれてのはっちゃけた売り子ぶりに、ちょっとファンになりました。


話は、途中のでたらめな勢いに比べると、後半ちょっと尻すぼみ。でも、全体通して満足満足。


脚本の天願大介氏が『引き際』作品解説なるものを用意していてくれて、お芝居のキーワード、「レイズ」「ウディ・ガスリー」「野馬台詩」「方丈記」について解説がありました。

ウディ・ガスリーの項目に『でたらめで自由で時に不道徳』とあったのが、このお芝居を表していた。

方丈記も読み返してみようかな。



このお芝居の前に、レッドシアターの入っている赤坂グランベルホテル1階のパブでビールを飲みました。

5時から7時がハッピーアワーでビール1杯500円。昨日はコロナも500円。

カウンターでお金を払ってその場で受け取るのが、まさにイギリス旅行した時のパプ風でしかもやたら外国人率が高かったので、ちょっと日常から離れました。お手軽海外旅行気分。スタッフ日本人だけど(笑)

次にレッドシアター行く時も、ここでビール飲もう。