通し狂言 開幕驚奇復讐譚(かいまくきょうきあだうちものがたり) 五幕十場
発 端 新田貞方討死の場
序 幕(相模) 箱根賽の河原の場
底倉温泉藤白家浴館の場
二幕目(大和) 吉野山中の場
三幕目(伊勢) 上多気宿街道筋の場
同 旅籠屋の場
同 店先の場
飼坂峠の場
四幕目(河内) 千剣破村木綿張荷二郎内の場
大 詰(山城) 北山殿金閣の場
(出演)
尾 上 菊 五 郎
中 村 時 蔵
尾 上 松 緑
尾 上 菊 之 助
坂 東 亀 三 郎
坂 東 亀 寿
中 村 梅 枝
尾 上 右 近
中 村 萬 太 郎
尾 上 松 也
河 原 崎 権 十 郎
市 村 萬 次 郎
市 川 團 蔵
坂 東 彦 三 郎
澤 村 田 之 助
初日見てきました。
狙い通りに菊五郎夫人のお着物姿も拝見できて、テンション上がりまくり。
頭の中にサントリーエファージュの音楽(悲しき天使)が鳴りまくり。
「肌は、まだ、まにあう」とか、純子様真似てつぶやいたり。←バカ
それはともかく、お芝居もものすごく面白かった。
どんだけ面白かったのかというと、35分の幕間に、チケット買いに走ったくらい。
今回一階席で見たんだけれど、二階席でも見たくなったのだ。両宙乗り、盛り上がったよー
宙乗り以外にも、仇討、お家の重宝、仙人問答、カッコいい色悪(菊五郎さん)のきめ台詞、親子の再会(お約束!)、天守閣での大立ち回り(美女姿の菊之助)・・・と、これでもかというほど歌舞伎のエキス、おいしいところてんこ盛り!
最初から最後まで飽きることなく楽しめた
菊五郎さんが素敵なのはもちろん、菊之助、松緑がとても立派だった。
菊之助は一時かなりふっくらしていた(日生劇場で「摂州合邦辻」見たくまにゃちゃんに感想聞いたら第一声が「菊之助が大きすぎ」と言われていた)けれど、また少し戻ったみたい。
若侍役もお姫様役も、綺麗だったよ。
時蔵さんと梅枝親子も良かった。時蔵さんは武家の奥方から伝法まで女の生きざまを演じ分けていて上手。
会場からは笑いも起きていた。
梅枝は、このところ女形として急成長と思っていたのだけれど、今回は凛々しい立役。青年剣士役がピッタリはまってた。
松也さんとかのきれいどころがゴマのハエというのも意外で面白かった。
そして、菊五郎劇団らしく(いつぞやはAKB48を取り入れていたけれど)、今回も話題の人(チーム)を笑いに組み込んで、場内を失笑含みで湧かせてくれた。ああいうの見ると、菊五郎さんっていい人だなって思う(笑)
あんまりおもしろかったから、実は台本買っちゃった
国立劇場では芝居の台本も売っているのだ800円。聞き取れなかった台詞も目で確認できるから便利。
既に違うところもあったけどね。作りなおしていったんだなとか、あれは時蔵さんのアドリブだったのかなとか(初日で?)、そういうの比べるのも楽しい。
もう一回見るのが待ちどうしいなあ