フランス、ルイ13世の時代(1600年代)。
ダルタニャン(井上芳雄)は、自慢の剣の腕で身を立て、国王守護の銃士隊の隊員になろうと田舎町ガスコーニュからパリにやってきた。初めての大都会パリ、そこで「銃士隊にこの人あり」と知られたアトス(橋本さとし)、アラミス(石井一孝)、ポルトス(岸 祐二)の3人と知り合い、剣の腕を認められ、友情を誓う。
銃士隊は、リシュリュー枢機卿(山口祐一郎)配下の親衛隊とことごとく対立していた。また、アンヌ王妃(シルビア・グラブ)とイギリスの貴族・バッキンガム公爵(伊藤明賢)の「秘密の恋」を嗅ぎつけた枢機卿は、国王の面前で王妃の秘密を暴こうと企んだ。王妃が国王・ルイ13世(今拓哉)から贈られた首飾りをバッキンガム公爵に渡したことを知る枢機卿は、王妃に首飾りを身に付け、国王と共に舞踏会に出席するよう勧めた。…首飾りは今、公爵のもと、ロンドンにある…。
王妃の窮地を救おうとダルタニャンと「三銃士」達は、首飾りを取り戻しにロンドンに向けて旅立った。そこに枢機卿の手下、冷酷非情なロシュフォール(吉野圭吾)と謎の女・ミレディ(瀬奈じゅん)の黒い影が立ちはだかり…。
7/27(水)に行ってきました。帝劇感謝ディ。
「感謝の気持ちはチケット代に現れています」と、ダルタニャン井上芳雄くんがカーテンコールのあいさつで言っていました。S席10000円。いつもより2500円お安いのでしたvv
話は、まんま三銃士。が、あれだけの話を2時間半に収めるために、かなりむちゃな端折りぶりもありました。
端折りを語るのにジェームズ坂元健児さんが、二役で狂言回し的な役もやったのですが、それがなんだか安っぽくって、いかにもファミリーミュージカル。
幕が開いてしばらくは、ニッセイファミリーミュージカルかと思いました。ここって日生劇場だっけ?みたいな。
しかし、それに慣れてきたら、面白かった。
というか、面白くしようという役者の熱が伝わってきた。変なコントみたいな芝居とかね(笑)
三銃士、こんなにお茶目でいいの~?
私にとってのアラミスは「神学者になり損ねた騎士」で、もっとストイックなイメージだったのですが、石井アラミスは、ただの女好きの若者でした。でも、感じは悪くない。
吉野圭吾さんなんか、冷酷非情なロシュフォールとか書いてますがお笑い担当ですよ。でも、私、彼のこういう役が好き(笑)
正直、主役よっちゃんの影が薄かったかも。それくらい、他のメンバーが豪華なんですよね。
瀬名ちゃんのミレディ、登場した時、全然色気がなくってどうしようかと思った。ごめん。
しかし、立ち回りになると輝くオーラがさすが、タカラヅカが抜けてない(笑)
剣を構えたポーズが一番決まっていたのは、瀬名ちゃんだ。あと、銀橋の渡り方も。
そして、山口さんリシュリュー山口さん
一幕終わった時には、「山口さんもいよいよこういう役どころに落ち着いてしまうのか」と少しさみしかったのですが、いやいやいや、二幕でビックリオン・ステージ。
雲竜型も現在でした。うわー、見てよかったマイク・アクション(笑)
二幕ではミレディにも見せ場を作っていて(集客力あるこのふたりに気を使っているのか?)、ますますダルタニャンの影が薄くなってしまったのでした。
終演後、東日本大震災の募金のために、瀬名さん、吉野さんがロビーに募金箱を持って立ってくれました。
(あと2人役者さんいましたが、名前わからず。ごめんなさい)
近くで見たら、瀬名さんきれいでしたよ。舞台で見るより(あれ?・笑)
吉野さんは、細くて舞台のままに素敵でした。
もう一回見てもいいなーでも、時間ないなー。