ちゃたらーのお昼休み

一、頼朝の死(よりとものし)
                 源頼家  染五郎
                 小周防  孝太郎
                畠山重保  愛之助
                  音羽  梅 枝
                榛谷重朝  種太郎
                藤沢清親  萬太郎
                別当快順  廣太郎
             別当慈円坊祐玄  吉之助
                別当定海  桂 三
                中野五郎  右之助
              小笠原弥太郎  友右衛門
                大江広元  歌 昇
              尼御台所政子  時 蔵


二、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
  鶴ヶ岡八幡社頭の場

                梶原景時  吉右衛門
                   梢  芝 雀
                俣野景久  歌 昇
              大名山口政信  種太郎
              大名川島近重  種之助
              大名岡崎頼国  米 吉
              大名森村宗連  吉之助
                剣菱呑助  由次郎
                飛脚早助  錦之助
                六郎太夫  歌 六
                大庭景親  段四郎


三、連獅子(れんじし)
        狂言師右近後に親獅子の精  仁左衛門
        狂言師左近後に仔獅子の精  千之助
               浄土僧専念  愛之助
               法華僧日門  錦之助



昨日、初日を見てきました。

歌舞伎を初めて見るという友人Nちゃんが「どうせなら良い席で観たい」というので、1等席をたのみました。

15000円と言うのは今の私にはちょっと厳しい金額ですが、友達の初観劇だ、仕方ない!奮発して頼んだ結果、5列目の花道傍という、大変良い席でした。

なのに、なのに、そのNちゃん、「頼朝の死」では2/3くらい寝ていました(笑)


まあ、歌舞伎で寝るのも気持ち良いものだからと、あえて起こすような野暮はせず、幕間で、

「よく寝てたね」と言うと、

「うん。だって、長いんだもん、同じ話が」

「話わかった?」

「おーしーえーてー!って駄々っ子の話だよね」

まあね(笑)


その駄々っ子(?)頼家の台詞に、くまにゃが聞いたらかなり好きだろうなぁというのがありました。

ぜひ見て、感想聞かせてね。今ここでは言いません。

染五郎と愛之助がとてもきれいでした。小周防の立場がないほど(失敬・笑)



続いて、梶原平三誉石切。

Nちゃん吉右衛門が出て来ると「鬼平、鬼平」と大喜び。それでも1/3は寝てました。

「いや、鬼平近くで見れただけで感激」

「へいぞう、って同じ名前だねー」←長谷川平蔵と梶原平三が

「あのひと(俣野景久)の頭、プードルみたいね」

寝てない時は、笑かしてくれました。小声でね。


歌六さんと歌昇さん、やっぱり好きだなあと思いました。

この芝居の名場面、平三が石の手水鉢をまっ二つに切った後に「剣も剣」と言い、それに六郎太夫が「切り手も切り手」と答えます。そこに大向こうが「役者も役者」と言うのがお約束みたいなんですが、それが今回初日だからか、いまひとつ合ってなくって、台詞に被ってしまって残念でした。

大向こうさんも、後半だんだん慣れていくんですよね。


そして、最後に連獅子です。

私が一番楽しみにしていたのは、これ。


参考記事「歌舞伎美人」

『仁左衛門、千之助が『連獅子』で共演~新橋演舞場六月大歌舞伎』

http://www.kabuki-bito.jp/news/2011/05/post_218.html


千之助ちゃんがね、踊れてるの。

すごいよ、うまいよ。可愛いよ。


今回、Nちゃんのために無理した(しつこい・笑)一等席でしたが、花道の千之助ちゃんをじっくり見られたので、チケット代の価値はありましたね。仔獅子が花道を後ずさって(後ろ向きに)ひっこむのをずっと追えるんですよ~。小さい千ちゃんがますます小さくなっていく姿が。

すごい真剣な顔で、それが可愛いんだー。

谷底に落とされた後、駆け上って来るところとか本当に仔獅子って感じで、さすがのNちゃんも(眠ってはおらず)「感動した」と目を潤ませていました。うん、Nちゃんも私と同じ「小さい男の子スキー」なのでした。

毛振りも、しっかり振れてましたよ。

一方、仁左衛門様の毛振りは・・・・・・げふん。あまり無理はしないでください。心から願います。

でも、それ以外は美しいからいいんだよ。仔獅子に対する愛情に満ち溢れていたよ。


もう一回見たいなあ。連獅子だけでも。





追記

Nちゃんですが、「八月もみたい」とのこと。


「次は、3階席でいいよね」(もったいないからと、私)

「えっ、それじゃよく見えないじゃない?」(Nまたもや一等席希望)

「でも、半分寝てるじゃん」

「3階だと、きっともっと寝るよ!」

寝ること前提かい(笑)