ブログのテーマを本にするか箱根駅伝にするか悩んだ。
- チーム/堂場 瞬一
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誰のために、何を背負って、俺たちは襷をつなぐのか――。
母校代表としての箱根駅伝出場を逃した「敗れた強者」たちで構成される、<学連選抜>チームが挑む二日間、東京~箱根間往復217.9kmの苦闘と激走を描く! 俊英が迫真の筆致で書き下ろした、入魂の長編駅伝小説!
おもしろかったー。
もったいないくらいに、あっという間に読んでしまいました。
箱根駅伝が好きだったら、読むべし。
「学連選抜」を主役にしているというのが、ドラマをより面白くしています。
一度は敗れた者たちが、寄せ集まって果たして勝者になれるのか。
学連選抜が4位に入った箱根駅伝を思い出しました。
最初の場面が立川の予選会。実際、一昨年の予選会を見に行った私には、まざまざと情景が浮かびましたが、見たことない人にも実体験してもらえると思います。堂場瞬一氏、やっぱりうまい。
箱根を走る選手の気持ちもすごくリアルに伝わってきます。
そしてコースの描写もうまい。これ読んでお正月の箱根を見たら「ああここか!」と手を打ちそうです。
ああ、お正月楽しみー。って、まだ8か月も先だけどさ。
唯一、ワタシ的に「もっと深掘りしてほしかった」と思ったのが、強烈キャラ山城くんが浦くんの気持ちを理解して、本当のチームになるところ。
9区の走りの中でっていうのがなあ。もっと色々あっていいのになあ。
「浦、お前の為に走っていいか」が、唐突すぎるんだよなあ。
腐女子ねらいなのかなあ。とか、ちょっと穿ってしまったことよ(笑)
でもとっても面白い。
今文庫も出でるから、まだ読んでない人はぜひぜひ読んで。
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