木暮荘物語/三浦しをん
¥1,575
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小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年。空き室あります!安譜請ですが、人肌のぬくもりと、心地よいつながりがあるアパートです。うまい、深い、面白い。三拍子揃った会心作。 (「BOOK」データベース)


木暮荘の住人がそれぞれ主人公になる短編集。一見フツー?の人にも隠されたクセとか欲望とかあるんだなぁ。三浦しをんが男女の性とか愛とか書いてるのを初めて読んだから、少しばかり違和感ありました。

でも、ちょっとした表現、言い回し(クスッと笑わせてくれるの)は、相変わらずで、やっぱり好きな作家さんです。

マンガ的につらつら楽しめる本。

セカンド・ラブ/乾 くるみ
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『イニシエーション・ラブ』の衝撃、ふたたび。1983年元旦、僕は春香と出会う。僕たちは幸せだった。春香とそっくりな女・美奈子が現れるまでは。良家の令嬢・春香と、パブで働く経験豊富な美奈子。うりふたつだが性格や生い立ちが違う二人。美奈子の正体は春香じゃないのか?そして、ほんとに僕が好きなのはどっちなんだろう。(「BOOK」データベース)



「イニシエーション・ラブ」でのどんでん返しが印象に残っていたから、最初から「だまされんぞ」の気持ちで読み始め、ちょっとした言葉やエピソードにも「なんか裏があるんだろ」と読み進めたものだから、読み終わって脱力。正直、期待外れもいいところ。

言っていいすか?

思わせぶりが多すぎて、それが何の解明もされていない。

春香が何の目的でああいう行動をとったのか意味不明。(無理やりこじつけることはできるけれど、それを読者に求めるな)

最後の一行(どんでん返しのつもり?)の為に、無理やり作った設定にも稚拙すぎて泣けた。


お勧めしません。残念!



ジョーカー・ゲーム/柳 広司
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城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」―結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。 (「BOOK」データベース)


今回のワタクシ的お勧め本はこれ。

「ダブル・ジョーカー」先に読んじゃったけど、この世界観大好きラブラブ

D機関の学生たちを動かすものが「名誉」とか「愛国心」のためじゃなく「自分ならこの程度のことはできなければならない」という「恐ろしいほどの自負心」というところが、ツボ。

キレ者の学生の描写が常に「色白」で「男にしては朱色の唇」というのもツボ(笑)

第1話の三好と第5話の葛西は同一人物じゃないの~?


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