すっかりブログ停滞中ですが、忘れないように記録しておこう。
12日に劇団四季の「オペラ座の怪人」見てきました。名古屋で(笑)
わざわざ名古屋まで追いかけるほどの四季ファンだったの?
と思われたかもしれませんが、名古屋に行ったのが仕事で、たまたまそこで「オペラ座の怪人」を演っていると知り、チケットを取ったわけです。ついで?
しかしながら、わたくし、四季も「オペラ座の怪人」もかつては熱狂的ファンでした。
うん、怪人市村さんとラウル山口さんの時ね。クリスは野村さんとか保坂さんだった。
バブルで羽振りもよかった時代だったから、チケット代気にせずガンガン通っていました。
しかもチケットが取りやすかったんだ日生劇場。
おかげで、ロンドンで「オペラ座の怪人」を観た時も「台詞がネイティブのように理解できた」という話は、しょっちゅう語っていますね。うん、聞き飽きたね。
当時は、市村さんも素敵でしたがラウル山口さんに惚れてしまい、最後のシーンなんかクリスと怪人のやり取りをそっちのけで、薄いブラウス苦悶の表情でクルクル回っている(←ちがう)山口さんをひたすらオペグラで追いかけたものです。
その後、山口さんが怪人を演ったときには、「なんでクリスはあんな素敵な怪人を捨ててラウルのもとに走れるのかしら」と、これまた怪人ばっかり追いかけていたから、今思うと石丸さんだったに違いないラウルをほとんど覚えていません。あーあ。残念。
前回のトートで、ちょっぴり石丸ファンの私です。
さて、前起きつーか余談が長くなりましたが、うん年ぶりの四季「オペラ座の怪人」です。
オペラ座の怪人 高井治
クリスティーヌ 沼尾みゆき
ラウル子爵 鈴木涼太
正直、幕が開いてすぐに違和感ありました。
音響のせいなのか、舞台が小さいのか、なんだか四季とは思えなかったの。
例えて言うなら、宝塚の地方公演を見に行った時のような・・・って、地方だから仕方ないのかな。←失敬
そしてカルロッタが歌いはじめたときには、本当にガッカリしました。
すみません。役者さんのせいじゃなくって音響なのかもしれないのですが、カルロッタの迫力が全然なかった。
すでにカエルの呪いがかかっているのかしら。
そんな意地悪な気持ちで、クリスの登場を待つ。そして、クリスの歌・・・・・・これはまた線が細いー!
綺麗な声なんだけれど、そして相当高いところまで出ているんだけれど、今にもフッと切れそうな危うい声でした。例えて言うなら蚕の糸。
本当に音響が悪いのかと(←しつこい)諦めかけたのですが、怪人の高井さんの声はちゃんと聞こえたので、やっぱり役者さんの問題だったのでしょう。女性ふたりの声がちょっと残念でした。
それでも、沼尾さんのクリスティーヌはとても可愛らしくてよかったです。歌も、私の期待よりは細かったというだけで素敵なお声でした。
素敵なお声といえば、怪人の高井さんは流石の歌声で、安心して聞けました。
そして、ラウル。かつて山口さんでのめり込んだラウル。
鈴木涼太さんの演じるそれは、私が初めて見るラウル(笑)
なんかねー、すごいぼっちゃんぼっちゃんしていた。
子爵というより、息子。(←子にかけただけ)
「忘れてないよね僕のこと」「2分で戻ってくるから!」「そうだいいこと思いついたぞ!」全てが少年ぽかったです。ファンの人ゴメンなさい。
私が一番笑ったのは(こらこら)、かつて私がオペグラでガン見した最後の場面。
首を絞められて「死ぬのは怖くない」と叫ぶラウルですが、そこで、クリスが「今見せてあげる私の心」と言って、怪人にキスするじゃないですか、その場面で、鈴木ラウルは「えーーーーーーっ」って顔をするんです(爆)
毎回そうなのか、たまたま12日がそうだったのか。いちいち日によって演じ分けないだろうから、毎回そうなのよね。「えーーーーっ」って顔(笑)
山口ラウルが、うっと痛みをこらえるような表情で恨めしげに視線を送っていたのに比べて、あまりにあけっぴろげな表情。
「なんでだよーーーっ」って心の声が聞こえました。
いやー、なんか面白かったな。
歌も、1幕では期待が大きすぎて残念な気持ちだったのですが、2幕では大好きな「マスカレード」や「ドンファンの勝利」堪能できました。
帰り、名古屋駅まで徒歩20分の道のりを「もーはやひけーない♪」と鼻唄うたって帰りました。
やっぱり「オペラ座の怪人」は面白いね。
そうそう、私の観た回が名古屋での500回記念公演だったらしくって、カーテンコールが10回近くありました。
記念品のチケットホルダーももらいました。ちょっとラッキーvv