エデン/近藤 史恵
¥1,470
Amazon.co.jp

あれから三年―。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。だが、すぐさま彼は、チームの存亡を賭けた駆け引きに巻き込まれ、外からは見えないプロスポーツの深淵を知る。そしてまた惨劇が…。ここは本当に「楽園」なのだろうか?過酷なレースを走り抜けた白石誓が見出した結論とは。


「サクリファイス」の続編。前作のようなミステリーテイストはありません。それ期待して読むと肩透かし。

しかしながら、そんなことはどうでもよし。自転車ロードレースの世界が素敵に描かれていて、行間も読めまくり。←わかる人だけ分かればよし(笑)

この続きは、また出る。くる、きっとくる。主人公の成長が楽しみな、スポーツ青春モノとしてお勧め本。


キング&クイーン (100周年書き下ろし)/柳 広司
¥1,680
Amazon.co.jp

ある事件をきっかけに警察官を辞めた元SPの冬木安奈。六本木のバー「ダズン」で働いていた彼女に、行方をくらましていた元チェス世界王者の“天才”アンディ・ウォーカーの警護依頼が舞い込む。依頼者の宋蓮花は、「アメリカ合衆国大統領に狙われている」というが…。『ジョーカー・ゲーム』シリーズでブレイクの柳広司が満を持して放つ、絶品書き下ろし。



「ジョーカーゲーム」「ダブルジョーカー」のシリーズだと勝手に勘違いしてました(笑)

そっちと比べると面白さにはやや欠けたものの、面白くあっという間に読めました。

最後のどんでん返しは、ちょっと苦笑。そういうオチかよー汗みたいな。

主人公の安奈がカッコよかったです。強くて頭の良い女は好きだラブラブ


「猫を抱いて象と泳ぐ」を読んでいたので、チェスの話がよくわかりました。セットで読んでもいいかもね。


猫を抱いて象と泳ぐ/小川 洋子
¥1,780
Amazon.co.jp

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)/湊 かなえ
¥650
Amazon.co.jp

我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。


いまさらですが、読みました。

前回、この作者の「少女」を読んだときにも感じたのですが、トリックというか出来事のいくつかに「おいおい、そりゃ無理だろ」と突っ込みたくなるところがたくさんあります。

ネタバレ覚悟で言ってもいいですか?

もしも、まだこの本読んだことなくって、これから読もうと思っている人は、この後読まないでね。



(第六章「伝道者」より)

終業式の日、君が俺の血液を採取していたことには気づいていた。何かたくらんでいるのだろうとすぐにわかった。

学校に行くと、君が牛乳パックに血液を混入していた。恐ろしい復讐だと思った。牛乳は、君が去った後すぐに、新しいものに取り換えた。


いや、いろいろ無理だからビックリマーク

自分の血液採取されてたら、フツー気づくから。薬でも飲まされてたら別だけど、あとつけて学校行ってるし汗

そもそも「学校に行くと」って簡単に言うけど、そう簡単に部外者は入れないから。

入れたとしても、そのあとの行動を見つからずにやるのも無理があるでしょうあせる


「少女」では確か、駅のホームでバラバラに千切ってばらまいた原稿用紙の一部分を拾ってつなぎ合わせたらそれが核心の一文になっていて「そりゃ無理だ」と突っ込んだのだった。

他にも色々突っ込みどころ満載。

「告白」は全部で六章になっていますが、一章の「聖職者」だけだったら、それなりに面白いと思います。


映画、見たかったのに、見そこなっちゃったんだよな~。

映画は面白かった気もするなー。


府中某書店の店員コメントが面白かったのでご紹介します。


「告白~すごいです。松たか子さん パン祭りのイメージありません!!!」


そりゃそうだ。


ペタしてね