長い間、読んだ本を書きとめていなかったのですっかり忘れています。思い出した分だけ記録。
光媒の花/道尾 秀介
¥1,470
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印章店を細々と営み、認知症の母と二人、静かな生活を送る中年男性。ようやく介護にも慣れたある日、幼い子供のように無邪気に絵を描いて遊んでいた母が、「決して知るはずのないもの」を描いていることに気付く……。三十年前、父が自殺したあの日、母は何を見たのだろうか?(隠れ鬼)/共働きの両親が帰ってくるまでの間、内緒で河原に出かけ、虫捕りをするのが楽しみの小学生の兄妹は、ある恐怖からホームレス殺害に手を染めてしまう。(虫送り)/20年前、淡い思いを通い合わせた同級生の少女は、悲しい嘘をつき続けていた。彼女を覆う非情な現実、救えなかった無力な自分に絶望し、「世界を閉じ込めて」生きるホームレスの男。(冬の蝶)など、6章からなる群像劇。大切な何かを必死に守るためにつく悲しい嘘、絶望の果てに見える光を優しく描き出す、感動作。


何を勘違いしたか、ミステリーだと思って読み始めてしまったので(最後に犯人が捕まるみたいな)、正直読み終わった時の感想は「あれ?」

私は、感動しそこねました(笑)


小さいおうち/中島 京子
¥1,660
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赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代によみがえる。


直木賞受賞作ときいて読みました。さすがに・・・という感じ。

昭和初期、戦時中というイメージですが、一般(よりは上か?)家庭というのは意外に平和だったんですね。

その平和の中にドラマあり。

「小さいおうち」での出来事が丁寧な口調で淡々と語られているのですが、読み終わるとそれこそ長い連ドラを見終わったような感動がズンときました。

景色が浮かぶというか、昭和初期の銀座などを「見てきたような」気にさせてくれる楽しみもありました。

おすすめ!



八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)/高田 郁
¥580
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アマゾンには内容紹介がありませんでした。

でも、結構知られてますよね。私は「花散らしの雨」を先に読んでしまいましたが、順番としてはやっぱりこっちから先に読めば良かった。(主人公側の)登場人物がみんな良くって泣けます。



Story Seller (新潮文庫)/著者不明
¥860
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Story Seller〈2〉 (新潮文庫)/著者不明
¥700
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お待たせしました!!大好評アソンロジー第2弾をお届けします。日本作家界のドリームチームが再び競演。今回もオール読み切りで、読み応え満点。どこから読み始めても、他では経験できない読書体験が味わえます。物語大好きのあなたも、これから読み始めるあなたも、お気に入りの作品が必ず見つかることでしょう。著作リストも完備して、新規開拓のガイドとしても最適です。


近藤史恵さんが「サクリファイス」の石尾くんのことを書いてるとにゃんぱらりに教えられて。

やっぱり、石尾くんいいわ~ラブラブ

それ以外の話も面白かったです。ただ、やはり短編という制限からか「えっ、ここで終わるの?」という話もあり。

個人的に、2の有川浩の「ヒトモドキ」にものすごく衝撃を受けました。色々な意味で。はい。



役にたたない日々/佐野 洋子
¥1,575
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「68歳は閑である。バアさんが何をしようと注目する人は居ない。淋しい? 冗談ではない。この先長くないと思うと天衣無縫に生きたい、思ってはならぬ事を思いたい」友人とともに料理をし、家族を思いながら、韓流や漢詩に身をこがす。人生の名言がゴロゴロ転がっているエッセイ集。



面白い。お勧めします。アラフォーからアラフィフのみなさまにニコニコ

私も前の会社の同僚に勧められました。「サノヨーコのエッセイ、面白いですよ」と。

「オノヨーコ?」と聞き返したくらい、佐野洋子さんという人を知らなかったのですが、エッセイ読んで最後に著者紹介ページを見て驚きました。

「100万回生きたねこ」書いた人だったんだー目

あの「大人が読んで号泣」という大べストセラーの絵本を描いた人が、キレると止まらなくなって後で自己嫌悪とか、市役所に入る時にはすでに喧嘩モードとか・・・ものすごく意外。でも、ものすごく共感。

色々なところで、これって私?とか思いました。

自分もこういう年のとり方をするのかなあ。しそうだなあ。

先達はあらまほしきものなり。いいお手本になるなあ。

佐野さんはそんなことを望んでいないけれど。


100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))/佐野 洋子
¥1,470
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泣けるって。



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