一、暗闇の丑松(くらやみうしまつ)
暗闇の丑松 橋之助
四郎兵衛女房お今 福 助
料理人祐次 獅 童
岡っ引常松 松 江
八五郎 猿 弥
熊吉 亀 蔵
潮止当四郎 市 蔵
四郎兵衛 彌十郎
丑松女房お米 扇 雀
二、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
白拍子花子 福 助
所化 松 江
同 宗之助
同 新 悟
同 巳之助
同 松 也
大館左馬五郎照剛 海老蔵
派手な一部と三部の間で、なんとなく肩身が狭そうな二部。
時間的にも一番短い。幕間なんか15分しかなくって、お弁当を食べる楽しみもない。
同じチケット代だと損した気になるのは、私だけですか?
あ、そうですか。失礼しました
でもね、見てよかったと思ったの・・・ハッシーの丑松じゃなくって、福助の花子じゃなくって・・・
芝のぶちゃんのお風呂姿
いや、ビックリしました。
暗闇の丑松、湯屋の釜場の場面で、ふんどし一丁の男性が客に呼ばれて跳ねまわっていて、それはそれで面白かったのですが、そこになんともろ肌脱いだ芝のぶ姉さんが「ちょいと、熱すぎるから水を足しておくれよ」と胸を隠して出てくるのですよー。
すんごい色っぽかったよ。モチモチしていたよ。
サービスにもほどがあるよ。
さて、肝心のお芝居は?
暗闇の丑松、お今の福助がいい味出していました。何年か前にお米をやったと思うけど、福助にはお今の方があってる気がする。
橋之助が悪いんじゃないんだけれど、丑松には同情できないんだよねー。お米も。
歌舞伎なんだからどんな話もありなんだけれど(笑)、このお話を見ると、私はある心理テストを思い出します。
大昔、ちょびわんと私で真っ向意見が分かれたあの心理テスト(笑)
ご紹介しましょう。
Lさん(女)は川のこちら側にいます。恋人のM君は川向うにいます。
LさんはM君のところに行きたいけれど、橋が流されていて渡れません。
舟を持っているB君にたのむと、お金(100万円?)を出さなければ貸さないと言います。
Lさんはあきらめて、同じく舟を持っているS君にたのみました。S君はお金ではなくLさんのからだを要求しました。どうしてもM君に会いたいLさんはS君にからだをあたえ、川を渡ります。
ところがM君はLさんのしたことに怒って、Lさんを捨ててしまいます。
悲嘆にくれるLさんの前にH君がやって来て、M君を非難し、よかったらぼくと暮らしましょうとLさんを連れて帰りました。
さてLさん、M君、B君、S君、H君の五人を悪いと思う方から順番をつけてみてください。
私は一番悪いのを「Lさん」と言って、みんなに驚かれたのだった。
悪い順にLSMHBかな
みんなの価値観はどうかな?
(L=Love M=Moral B=Business S=Sex H=Home)
丑松を助けるためだと言って身体を売らせた四郎兵衛S君、丑松の為と泣く泣く苦界に身を落としたお米Lさん 、それを許せんと怒る丑松M君・・・ね、なんか似てるじゃない?(笑)
長々書いて、なんか疲れた。読む方はもっとだ?
すみません。道成寺の感想はもういいね。
福助、きれいでしたよ。手毬を丸める時にやたら大きかったのが気になりましたが。バレーボールかサッカーボールくらい?←あの大きさだと、毬つきというよりドリブル
押し戻しがあるのは、派手ですね。
後ろの奥様達、海老蔵の声がしたところで「やっと出て来た」「最後の10分だけね」「待たせるわね」と口々に言っていたのがおかしかったです。
最後の決めポーズで、蛇のしっぽの先役のお兄さんの倒立が見事でした。