株式会社ハピネス計画 (小学館文庫)/平山 瑞穂
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婚約破棄された上、リストラに遭い、不幸のどん底にいた氏家譲は、中学時代の友人武蔵と十年ぶりに再会する。「よう、久しブリ照り!」武蔵に愛人の「相手をしてやってほしい」と頼まれた譲は、愛人のあらぬ誤解(ロリコン疑惑)からインチキ臭い神社へ連れていかれ、そこでどういうわけか中学時代の同級生・藤原たまりに遭遇。さらには、武蔵がステキに胡散臭く経営している会社「ハピネス計画」で働きはじめ…。怪しいけどどこか憎めない人物たちに巻き込まれ振り回されつづける譲に、やがて小さなハピネスが。元気が湧く長編小説。



面白かったです。

小説が面白かったんじゃありません。小説自体は、変なキャラが大騒ぎするし、主役の男は現実と幼馴染の女の子との幻想世界を行ったり来たりで、なんだかよくわからないところも結構あります。

私が面白いと思ったのは、胡散臭い『株式会社パピネス計画』のありよう。


実はワタクシ、ちょっと前に自己啓発に異様にハマった時期がありまして(笑)、和田○美さんやらメジャーどころのセミナーはもちろん、どこから仕入れてきたの?みたいな「自称テルアポの達人」「自称人脈作りの鉄人」「自称セールスレター職人」「自称話し方の・・・」と、中にはもちろん立派な人もいっぱいいましたが、とにかく、セミナーとか勉強会があると聞けばお金払って出かけていたのです。

異業種交流会とかにもせっせと行きましたね。自己投資とか言って。7000円も出して、赤坂でパサついたサンドイッチ食べたなあ。そういう交流会では食べてる時点で負けなんですけどね。


ちょっと話がそれましたが、とにかく『株式会社パピネス計画』の売ってるもの、企画しているセミナーなんか見ると、その時代のことがいろいろと思い出されたわけです。

「幸せカーブの描き方」「ここにもあったサクセスチャンス!」なんてタイトルだけで、私も1本書けそうです。


壁掛け式のパネルに「夢=自分パーツ」を自由に配置してなりたい自分のイメージトレーニングに励む「未来パネル」。

新しい出会いがあるたびに、その人がどんな人であったかを記録することで「ご縁」のネットワークを構築していくという「出会いとご縁ノート」。

あるあるある~笑うと膝を打ちました。


しかしまあ、結局のところ、人が幸せになるために一番大事なものっていうのは・・・・・・

自分で見つけてください(笑)


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