6日に観てきた新橋演舞場の「七月大歌舞伎」夜の部の感想です。
夜の部
一、歌舞伎十八番の内
暫(しばらく)
鎌倉権五郎 團十郎
鹿島入道震斎 三津五郎
加茂次郎 友右衛門
成田五郎 権十郎
桂の前 門之助
足柄左衛門 亀 寿
加茂三郎 松 也
小金丸 巳之助
大江正広 新 悟
埴生五郎 桂 三
荏原八郎 由次郎
東金太郎 市 蔵
局常盤木 右之助
家老宝木蔵人 家 橘
那須九郎妹照葉 福 助
清原武衡 段四郎
二、(けいせいはんごんこう)
土佐将監閑居の場
浮世又平 吉右衛門
女房おとく 芝 雀
土佐修理之助 種太郎
将監北の方 吉之丞
狩野雅楽之助 歌 昇
土佐将監 歌 六
三、馬盗人(うまぬすびと)
ならず者悪太 三津五郎
ならず者すね三 巳之助
百姓六兵衛 歌 昇
暫
市川宗家の口伝に「荒事は子ども心で演じよ」というのがあるそうですが、團十郎さんの鎌倉権五郎はとっても子どもらしいです。「嫌ぁだ」が可愛いです。
揚幕の向こうから聞こえてくる「しばらく」の声に、「首がうすら寒くなって流行りの風邪をひきそうだ」という腹出し(家来)がいるのですが、「そんなら腹しまえよ」と心で呼び掛けるのが私の密かなお約束です。
いつみてもお約束いっぱいで楽しい演目です。
傾城反魂香
話は知っていましたが、初めてみました。
今でいう放送禁止用語がいっぱいですが、そんなことは気にしないのが歌舞伎です。
又平が石の手水鉢に描いた自画像が「反対側に突き抜ける」という場面では、本当にジワジワと絵が浮かんできて、役者を見ないでそっちばかり気にしてしまいました
あれはどうなってるんだろう?
中に人がいて、裏から墨で描いているのかと思いましたが、そしてくまにゃも「そう聞いたことがある」と言いましたが、あまりに手水鉢が小さいので、人が入るのは無理じゃないかという結論に(笑)
だって、吉右衛門さんの三分の二くらいの大きさなんだもん。入っているとしたら、よほどやせている人でしょう。羨ましい。
馬盗人
三津五郎さんの踊りが良いのはもちろんなのですが、馬がとってもいい
馬が七三で大見得切るんですいっぱい拍手
もらっていましたよ。
最後に楽しい演目で終わるのは良いですね
巳之助の着物の柄が足跡で、三津五郎さんの着物は、なんだろう、錠前をあける道具かな?(紋が鍵穴だったから)盗人をイメージした斬新なデザインでした。